Wednesday, December 22, 2010

冬休み

12月18日にグローバルマネジメントのレポートを提出。冬休みが始まった。

同級生たちは、授業終了と同時に故郷へ帰ったり、国内外への旅行に出かけて行ったりしたので、もしかしたら冬休み中にやらないといけない課題があるかも知れないとフライトを次の週の火曜日に設定した私だけがボストンに残された。週末には、部屋を片付け、溢れ返っていたいろいろな資料を整理し、ゆっくり過ごして風邪を治した。

月曜日に雪が降り、積もった。翌日、早朝のフライトがキャンセルされないかとひやひやした。しかし、一方で積もった雪を見ると興奮してしまうのも、雪の少ない街で生まれ育ったのだから仕方ない。

最寄のLechmere駅は雪の中。
街に出てみたけれど、さすがに人も少ない。
State House (マサチューセッツ州の議事堂)。
雪の中を3時間ばかり散歩してみたが、普段と違う景色が見えるのは楽しかった。地元の人が言っていた通り、寒さから身を守るため、いちばん大切なのは帽子と靴だ。きちんとした帽子をかぶらないと耳が千切れそうに痛い。靴もきちんとしたものを履かないと、つま先からどんどん冷たくなっていく。

日本から戻る頃には、本格的なボストンの冬が待っているのだろう。

Saturday, December 18, 2010

12月17日(金)

8.30 am Marketing
11.30 am Exam Prep
12.50 pm Finance Exam

今年の授業と試験が全て終了。後は明日の正午が締め切りのレポートが1つ。

マーケティングは、ファイナンスの試験の準備をしているのか参加者が少なかった。私も試験勉強に時間を取られて、ケースがしっかり読めていなかったので微妙。内容的には、オーストラリアのワイン製造メーカーが、グローバルブランドとやらを立ち上げたいという話。ヨーロッパ市場の担当者と本社マーケティング責任者の仲が悪くて困っていた。いちばんの疑問はブランドの立ち上げによって何をしたいのかよく分からなかったこと。

2コマ、3時間の授業の後で試験前の総復習。試験自体は2時間で選択問題が20問、短いエッセイが2問、文章問題が3問。内容としてはあまりひねった問題が少なく、基礎をしっかり理解しているかを確認する教官シャルティエらしい試験だった。あまり勉強できていなかった株の価値を計算させる問題が出て困ったが、とりあえず思うように解いておいたら、あながち考え方はズレてもいなかったようだ。結果はどうなることやら。

その後、Lingoでクラスメイトたちと飲んで帰宅。さて、課題をやらなきゃ。

Friday, December 17, 2010

12月16日(木)

風邪悪化。アカウンティングの試験の部屋が寒かったからだ。エコノミクスの試験のときにも風邪を引いたなあと思い出す。体調管理は仕事の基本なのに。反省。

起き出しては勉強しようとするのだが、セキと鼻水で集中力が奪われて勉強が進まない。明日のファイナンス試験は、A4で一枚(表裏)の手書きメモが持ち込み可能なので、必要な情報を書き込んで準備する予定だったのだが、表面の3分の1程度でストップ。

明日、大丈夫なのかなあと不安になってきた。でも悪い点を取っても死ぬわけじゃないので、ケセラセラだ。結局、試験前にあわてること自体がよろしくない。大切なのは日ごろの積み重ねであって、授業の内容を理解し、補足のオンラインコースをしっかりやっておけば、今さらあわてる内容でもないはず。

そんな自己暗示をかける試験前日。

Thursday, December 16, 2010

12月15日(水)

8.30 am Accounting Final Exam
11.00 am 終了

アカウンティングの試験だったのだけど、鼻水とセキが止まらず困った。
教室が寒かったせいだ。

午後、いくつか用事を済ませてうちに帰って、
薬を飲んで横になって、夜中に目が覚めた。

金曜日のファイナンスの試験と、グローバルマネジメントのペーパー。
そして、金曜のマーケティングのケースも読まないと。

Wednesday, December 15, 2010

12月14日(火)

鼻水が止まらない。

8.30 am Business Execution
11.30 am Accounting テスト勉強
4.10 pm Global Management

ビジネスエクゼキューションの授業をクリエイティブ君が休んだため、Five Dysfunctions of Teamsというワークを彼以外の5人で行う。うちのチームの特徴としては、トラスト (Trust: 強みも弱みも見せられるような信頼感) という項目が低めで、成果に対するコミットメント (Commitment:疑問に思うことなどをきっちり話し合って良い成果を出そうという意志) という項目が高め。

確かに、プロジェクトの進め方としても、その科目の得意なメンバーが中心となってドラフトを作り、疑問に思うところのあるメンバーは突っ込みを入れ、分からない人はとりあえず任せている、というのがいつものやり方だ。とはいえ、メンバーを見捨ててもいけないので、科目によっては基礎が分かっていないクリエイティブ君やキャロラインのためにホワイトボード上で解説を加えたりしているのだけど。

もっと分からないものは分からないと素直に言い合えるチームを目指したほうがいいのかもしれないので、今度みんなで酒でも飲もうかという話になった。正直、チームとしての成績はいいし、ダメな意志決定というのもあまり起こっていないし、責任感は強いメンバーが多いので、今のチームは嫌いじゃない。他のチームの状況を聞けば、もっといい加減な人が集まっていたりするらしいので、モンスターが1人いるだけなら文句は言えないのかも。

さて、明日はアカウンティングの試験なのだが、体調が悪い。
鼻が出る。セキが出る。寒いし空気が乾燥しているからだよな。こまった。

Tuesday, December 14, 2010

12月13日(月)

8.30 am Finance
10.30 am Team meeting
12.50 pm Accounting

クリエイティブ君に説教。

ジュリーと彼との間でコミュニケーションミスがあり、ジュリーは、自分が資料を用意して、後はクリエイティブ君が文章を書くのだと思い込んでいて、一方のクリエイティブ君は、ジュリーが資料をもとに作文をして、自分はまとめるだけだと思っていたらしい。それで、いざ提出の前日に彼女のファイルを開いてびっくり、そのままコピペしたらしい。

ジュリーの仕事の仕方にも疑問はあるが、今回のレポートの最終責任を負ったのはクリエイティブ君だ。彼女に即刻電話で「書け」と伝えることもできたはずだし、最悪自分で書くこともできたはず (少なくとも私は過去にアカウンティングのペーパーでそうした)。いかなる理由があれ、結局彼が取った手段がコピー & ペーストなのでこれはアウト。

という理屈が通じて反省してくれる彼なら、今頃もっとまともな仕事ができているのだけど。実際彼は、散々言い訳した後で、私が「コピペした理由がほしいんじゃなく、もう二度としない、引用の付け方が分からなければ聞く、という単純なことをお願いしたいんだけど?」となるべくシンプルに言ってやっても、「ノー。そうじゃなくて・・・」とか言い訳し始める。「イエス・ノーの話じゃない!」と言いながら、もう笑えてきてしまう。

結局、コピペするなという一点だけは分かってもらってミーティングを終えたはずなのだけど、後に彼のFacebookのステータスが「やつらを黙らせる方法を検討中」とかになっていたり、同じインド人チームメイトのアヌップに対して散々キレたらしいとか聞かされたり、結局自分のしてしまったことを分かってくれてはいないようだ。インド人は公衆の面前での批判を侮辱と捉えるそうなので、おそらく彼の中で今回の件は「自分のせいじゃないのに、酷い侮辱を受けた経験」として記録されたのだろう。価値観が違うというのは大変なことだ。

しかし、彼のコピペのおかげで、チーム全体が必須科目のファイナンスを落とすことになるところだったのは事実。無責任な仕事に対して事実を認めることもできなければ、次の仕事での挽回を心がけるような態度も見せられないのなら、正直チームとして彼をどうやって使っていくのか、本当に良く考えないといけない。

Monday, December 13, 2010

Memo

Five Dysfunctions of Team
http://www.thepracticeofleadership.net/2007/03/21/book-review-the-five-dysfunctions-of-a-team/

12月12日(日)

悪夢のような一日。テスト対策をするはずだったのだが、全てはクリエイティブ君の尻拭いに費やされてしまった。

午前11時過ぎ、電話が鳴る。チームメイトのジュリーだ。今日の夜12時が提出期限のファイナンスのレポートを見ろ、とのこと。言われるままに、インドのクリエイティブ君が取りまとめたレポートを開いてみると、とても見栄えのするテンプレートの上に、目も当てられないような内容のレポート。一部は、ウェブサイトからのコピー&ペースト (丸写し)、別の一部は、明らかにプロの文章であ、私たち学生が書ける内容ではない。もちろん、そこまでの内容は学生レベルなので、最後の20%ほどが極端に浮いている。

やられた、と思わずつぶやく。最後の浮いているパートを書いたのがクリエイティブ君。どうやら彼は、自分の株取引の参考にしているブローカーの文章を丸写しにしてしまった様子。

人の文章を自分の物として発表することを、英語でPlagiarism (プレイジャリズム / 盗作) といい、これはアカデミアにおいて大犯罪に当たる。大学院レベルでこれをやらかした場合、そのレポートに落第点を受けるだけでなく、その科目を落としたり、程度が酷ければ、当該セメスターの全ての単位を取り消されたり、場合によっては退学すらあり得る。

なんとか手直しをしてみようとしたのだが、正直ちょっとした書き直しや言いかえをしてみたところでどうにもならないクオリティーだ。アイデア自体が紛れもなくプロの文章であり、私たちの考察のレベルをはるか超越している。言葉遣いだけを変えてみたところで、内容が盗作であることをごまかせないレベルの酷い盗作っぷりだ。

1時間と少し掛けながら、内容を修正しつつ、どうしようもない部分にはコメントを付けて (これが大量にあった)、「これは提出できない。盗作で単位を失う可能性が高い」とチームにメールを送ると、クリエイティブ君から電話が掛かってくる。

「俺の個人的なブローカーの文章でもちゃんと引用先を示さなきゃダメなのか?」
(ブローカーの文章であって、君の文章でないなら、自分のレポートとして提出してはいけません)

もうクリエイティブ君には何を言っても無駄だと悟り、夜中までかかっても自分でやろうと決めて大学へ。パソコンを立ち上げると、新着メール。差出人はアルバロ。

「なんだ、俺の書いた分が盗作だって言うのか、この野郎」
・・・なんでそうなるのだ。

アルバロにメールで経緯を説明、とにかくまずいと伝える。幸いジュリーが大学にいたので、ネイティブの彼女を一緒に手直しを加えて、1時間と少しかけて使えない部分を削除してみたら、後半の30%程度が全部消えた。ジュリーが参考資料として用意したS&Pによるクレジットレポートを、クリエイティブ君は丸写しにしていた。内容も、言葉の使い方も、完全なコピーだ。頭を抱える私とジュリー。そして、ジュリーは避けられない用があって帰ってしまう。

締め切りまで残り5時間。とにかく手元にある資料を使って、ウェブから情報を拾い、消えた部分を書きなおすこと2時間、夜9時すぎになって文章を書き終えた。あわててジュリーにメールを送り、英語を修正してもらって、やっぱり自分で最終的に提出しないと気がすまないクリエイティブ君に再度メール。彼がまたテンプレートやらフォーマットやらを整えて提出したのが夜11時。正直、到底満足いかない出来なのだが、少なくとも単位を落としたり、退学処分を受けたりしない程度にはなったはずだ。

今日やらなければならないことはたくさんあったのだ。ファイナンスの授業も明日は大切な試験前レビューだし、アカウンティングも金曜の試験に向けて復習しなければいけない。その間にレポートの提出もあるので、これはなんとしても今日仕上げたかったのだが、全く何も出来なかった。この上、今日の経緯と、「盗作とは何か」について、明日は一応チームメイトであるクリエイティブ君に教えてやらなければならない。試験の成績が悪かったら、凹むだろうな。

Sunday, December 12, 2010

12月11日(土)

大学で日本人の面々とアカウンティングの勉強会。会計士Y氏が、マネジメント・アカウンティングについて教えてくれる・・・はずだったのだが、まず、ファイナンスの課題が思ったより長引いてしまう。

しかも、ルームメイトがキッチンを停電させた上に、それを復旧させずに出かけてしまい、冷蔵庫の中のモノが全てダメになりそうな事態に。ヒューズがどこにあるのかと外出先のルームメイトに電話で聞くと、おそらく地下室だとのことなので、薄暗い地下を探してみるが見つからず。外出中の大家に電話してもつながらず、結局2時間後に大家が帰宅して初めてこれを直してもらえることになった。幸い、気温も低かったし、食料は無事。だた、私がアカウンティングを勉強できるはずだった時間だけが失われた。

大学では、多少の勉強をしたあとは、2月に予定しているカルチャークエストに向けた話し合い。アイデアを出し、各人が日本へ戻っている間に準備するものがあるかとアタマをひねる。私は、大阪出身なので、大阪や京都の写真やビデオを撮ってくる予定。あとは、ユニクロで浴衣くらい買ってこよう。

夕方、勉強をしたい気持ちもあったが、ウェンディ宅で行われていた餃子パーティーに少しだけ顔を出す。うちに帰って本を読んでみたが、あまり進まないうちに眠ってしまった。来週は本当に忙しくなる予定なので、今の内にやっておくべきことはたくさんあるのだが、どうにも期日が迫らないと集中力が高まらないのは私の弱みだ。明日こそは、アカウンティング、ファイナンスと、グローバルマネジメントに手を付けよう。

Friday, December 10, 2010

12月10日(金)

8.30 am Marketing
12.00 pm Town Hall Meeting
1.00 pm Team meeting
2.30 pm Global Management
8.00 pm Holiday party @J.A. Stats

マーケティングの授業はOne Laptop per Child (OLPC) というNPOが題材。発展途上国の子供に1台$180程度で購入できる簡易型ノートパソコンを配布することで、PCを使った学習をできるようにする事業を行っている。非営利法人のマーケティングと営利を目的とする企業のマーケティングの違いは何かと教官のHurleyが質問し、学生からいろいろと意見が出るが、実はいまいち腑に落ちずにいた。

非営利法人と一口に言ってもその中身は千差万別。Hultのグローバルケースチャレンジを支援してくれているクリントン財団のように規模の大きいものもあれば、政治家の関係者が運営する政策シンクタンクだとか、ほんとに草の根活動的に地域活性化に取り組んでいる団体などがある。これらをひとまとめにして、営利法人と非営利法人の差を考えるというのは、ほんとうに意味があることなのかと考えていた。

タウンホール・ミーティングでは、Dean (校長)のTottermanから学内では英語を使えという指示と、その他連絡事項。学生からの質問の時間も取られていたのだが、意外と誰も何も言わないままに終わってしまった。

グローバルマネジメントの寸劇に向けた練習。台湾におけるリーダーシップの典型とやらを演じることが課題。私のチームでは誰もこのイニシアチブを取る人間がおらず、結局、脚本が私。こういうのは苦手だ。正解がないし、クリエイティブな思考が求められるからだ。しかも、私の大根役者っぷりには定評がある。

それでも、どうにか寸劇をやり過ごし (あまりウケなかったが)、その後はホリデーパーティー。大学主催のイベントとしては初めての学外。Aquarium近くのバーで行われた。みんな少し気合いの入ったドレスやスーツを身にまとって、結局はいつも通りに酔っ払う。これから始まる最後の、そしていちばん忙しい一週間に向け、少し気分転換になったかな。

12月9日(木)

10.10 amに予定されていたレディー・スーダの授業がドタキャンされた。前回とても良い授業を行って、見直したばかりだったスーダは、事前連絡なく授業をキャンセルし、その通知が授業開始予定時間を過ぎて大学職員から行われ、スーダから「病欠」のメールがさらにその後届く、という大失態を演じた。苦手なプレゼンテーションの授業だというので期待していたのが、ほとんどが失望に変わってしまった印象。体調が悪いのは仕方が無いが、連絡方法はプロフェッショナルとしてどうなのだ。来週、補講を行いたいとのことだが、日程や時間は不明。ましてや来週はファイナルが2つもあり、たとえ授業があっても集中出来そうにない。

午後からチームミーティング。グローバルマネジメントの授業で、各チームが割り当てられた国のカルチャーを紹介する寸劇を行うことになった。私たちは台湾の担当。しかし、どうにも話し合いが進まない。実は私のチームは、メンバー的にあまり斬新な意見を言ったり、脚本を作ったりするタイプが少なく、アイデアに欠ける面がある。クリエイティブ君がこんなときくらいは活躍してくれても良いのだが、残念ながら寸劇というのはあまり好みでないらしい。結局、他の面々 (米国、インド、スペイン、ベネズエラ) に比べて、まだ台湾に近いカルチャーを持つ日本から来た私が、なんとかかんとか台本を作ってみて、ジュリーがそれをタイピングしてくれて、とにかく明日練習しよう、ということになった。

アイデアの出ないミーティングというのは正直精神的にきつい。特に昨日からストレスでも溜まっているのか体調が悪いのか、アルバロの態度が悪く、キャロラインとスペイン語で話してばかりいる。ミーティングを半ば強引に終わらせて、自分の勉強に当たろうと思ったが、全く集中できずに夜になってしまった。

それまで何も食べていなかったので1階のバーで軽いつまみを腹に入れて、その後、ちゃんとした夕食はK宅で鍋。最近外食が続いていて、体調が優れなかったりもしたので、久々の鍋、特に野菜がものすごく美味しくて感動。明日からは気分を入れ替えてがんばろう。

Wednesday, December 8, 2010

12月8日(水)

10.10 am Finance
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team meeting

ファイナンスはケーススタディ。これまでに習った理論が実際のケースにどのように当てはまるのかを考える。ランチのあとアカウンティング。これまでの復習があり、ファイナルの試験に向けた対策が始まった感じ。中間試験パート1が返ってきて、これも良い感じに点数が取れていた(98)。月曜日に返却されたパート2 (96) と合わせて、少なくとも試験ではAが取れる位置にいると思う。ただ、平均点も85 (その1)、82 (その2) と高かったのだけど。

アカウンティングの科目の成績は、中間試験2回、ファイナル、ケース3つ、企業分析2つ、毎回の宿題と小テスト、授業への貢献、を総合的に考慮して決まる。私とチームは、ケースは3つの内2つ目(Ethicsに関するもの)でBを取ってしまっている。そういえば企業分析の方はまだ成績が不明。気がかりは、ときどき毎回の授業で提出するテキストの問題を何度か遅れて提出していること。私の性格的に、分からないものを適当に終わらせて提出できないからだ。もっときちんと計画を立て、時間を掛けてやらないといけない。

チームミーティングではBusiness Executionの課題を仕上げる。各人のチームでの役割について授業で習ったフレームワークを使って考察し、チームとしての長所と改善点、今後のアクションプランを立てるのが宿題。簡単なテストによるタイプ分けによれば、メンバー間でそれぞれの好みの役割が違っていて、ジュリーがまずアクションを起こすShaperで、アルバロが実行部隊のImplementer、キャロラインがみんなをまとめるCordinator、アヌップは細かい点に気を配って作業を完成させるCompleter、ナミットがアイデアを生み出すPlantとなっている。私はといえば、状況を観察、把握し、判断を下すMonitor/Evaluatorだそうだ。チームが変われば役割も変わる部分はあると思うけれど、まあ当たっているといえば当たっている。

しかし、ジュリーがメインで作業している間、キャロラインとアルバロがずうっとスペイン語でしゃべっていて雰囲気が良くない。多少の雑談は楽しいから良いのだけれど、他の人の分からない言語でミーティングそっちのけにして関係ない話をし続けられる神経というのは、私には理解不能。挙句の果てに、アルバロはそれを注意されると逆ギレする始末だ。彼も能力は高いんだけど、自分の意見に固執する傾向が異常に強く、最終的に自分の思い通りにいかないと拗ねてしまう。なんとも扱いが難しい (みたいなことを彼の元チームメイトも言ってた)。

当初の予想通り、我の強いメンバーの集まった難しいチームだなあというのは常々思うところ。仕事に関してはある程度信用できるので嫌いではないんだれど。

12月7日(火)

10.10 am Management Communication
12.00 pm Team Meeting
4.10 pm Global Management

朝のマネジメントコミュンケーションは、私のあまりタイプでないレディー・スーダのプレゼン講義なのだが、今日のセッションはとても良かったと思う。クラスメイトが録画してきたプレゼンのビデオを流し、それぞれが心がけた点だとか、授業の内容をどう用いたかを説明。そしてスーダのフィードバックが行われた。クラスメイトのプレゼントいうのは、自分のそれと同じくらい(とはいえ、自分よりは上手だ)に突っ込みどころが多いので、自分が気を付けるべき点を見つけるのにとても有用。

チームミーティングは、今日はぐだぐだ。遅刻者2名。ファイナンスのプロジェクトもスピードが遅いし、グローバルマネジメントは、結局話しがまとまらない。プロジェクトには必ずリーダーが必要だと思うのだが、このあたりが曖昧になるといつも大混乱になる。しかも今日すごく目に付いてしまったのは、アルバロがクリエイティブ君の発言をひどく遮ること。遮るというより、むしろ発言をかぶせて黙らせる、みたいなパターンが続くのはいくらなんでも酷い。そうなると両者ともに声が大きくなるので、聞いているだけで疲弊してしまう。

4時からのグローバルマネジメントは、Strength based Leadershipといって、自分の強みとなる5つの要素を判定するテストを受けた結果に基づいて、自分のリーダーシップのスタイルを考えようとか、チームとしてのワークのやり方を考えるはずだったのだが、うちのチームではなぜか6人のメンバー中、ジュリーと私しかテストを受けてきていなかった。しかも、教官のトーマスが風邪を引いたらしく早退。なんかひどくぐだぐだな1日になってしまった。

授業後しばらくは宿題をやるために大学に残っていたのだが、ミーティングの効率の悪さや授業の準備不足にどうにも集中できずうちに帰ることにする。近くのガレリアのフードコートで中華を食べていると、ドナ、トン、アーネスト、ヒルのアジア人チームに遭遇。チームって難しいよねとか話す。帰宅後、コーヒーを飲んでアカウンティングの宿題をしようと思ったところで、疲労が襲ってきてびっくりするほど早い時間に就寝。

夜中に目覚めて、SF校にいるExecutive Track仲間のベルギー人ハンとチャット。彼は渡米前はシンガポール在住。37歳で子供は2人。SFで超優等生の座を確立しているとか。ドバイで出会ったときにも、とても落ち着いた性格をしているのに、びっくりするほど頭の回転が速く、プランニングに優れている印象だった。機会があれば一緒のプロジェクトに参加してみたいものだ。

さて、明日はファイナンスとアカウンティング。提出するケーススタディを仕上げたので、あとはテキストの問題を解いておかなくては。そういや、HSAミーティングの議事録もあった。

Tuesday, December 7, 2010

12月6日(月)

10.10 am Finance
11.30 am HSA Meeting
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team Meeting
5.30 pm 自習
9.00 pm 買い出しとディナー

ファイナンスはWorking Capital Managementとのこと。流動資産の合計のことをGross Working Capital、これから流動負債を差し引いた分をNet Working Capitalというらしい。短期や長期の借入、その他諸々の手段を使って、必要な資金を確保しましょう。キャッシュが無くなるとビジネスが死んでしまうからという話。

HSAのミーティングでは、大学側からいくつかのアナウンスメントがあり、学生側からいくつかの報告と要望があった。大学側からは、金曜日のタウンホール・ミーティングやパーティーのお知らせなどと同時に、学内での母国語の使用が目立つので、英語を使うように学生へ通達したいなどの話があった。

確かに、私も日本人と話すときには日本語になってしまうのだが、おそらく大学側が意図していたのは、私たちよりずっと人数が多いラテン系によるスペイン語の使用と、インド人たちのヒンディーおよび他のインド言語のことだろう。事実として、言語は学生の間に壁を作るので、もっとオープンなコミュニケーションを心がけるなら、せめて学内では英語を使ったほうが良い。

HSAからは、先週に話し合った内容や、風紀の引き締め的なものについて教授に提案したい内容が発表された。要するに、遅刻してくるな、遅れたら教室に入るな、という単純な話。これをビジネススクールでしなければいけない点が恥ずかしいといえば恥ずかしい。前向きに考えるなら、新しくマネージャーとして赴任した企業の風土が悪く、人々が怠慢だった場合に(そんなのがあるのか)、きちんと手を打っていくための練習だとでも思おうか。

チームのミーティングは、アカウンティングの課題。前職で散々やった資金繰りの話だ。これがなぜか英語になって、テキストの流れに沿うと難しい。P/L予算に基づいて入出金のタイミングを予測し、現金が足りるかどうかを予想しましょう、というだけの話しなのだが。喧々諤々と議論しながら、数字を計算し、結論まで導いたところで時間切れ。あとは誰がまとめるのだろう・・・。確認し損ねた。

夜、日本人クラスメイトY氏に車で買出しを手伝ってもらい、昨日見つけたパブで夕飯。雰囲気も良いし、ビールも地ビールやらヨーロッパビールなどの種類が豊富。もう少し家から近ければ毎週通うところだ。少し薄暗いけれど清潔な店内。ローカルビールをカウンターで飲みながら、どうでもいい話をする時間というのが、時には欲しいなあ。

Monday, December 6, 2010

Strength Findier 1.0

Strength Finder というツールが私を分析した結果。以下の5項目が特長的な強みらしい。
確かに、あたっているところが多くてにんまりしてしまう。

調和性


あなたは同意点を求めます。あなたは、衝突や摩擦から得るものはないという考えを持っているため、そのような争いを最小限にしようとします。周囲の人々が異なる意見を持っていることが分かると、あなたはその中の共通する部分を見出そうとします。あなたは彼らを対立から遠ざけて調和に向かわせようとします。事実、調和はあなたの行動を左右する価値観の一つです。人々が自分の意見を他人に押しつけるために無駄にしている時間の多さは、あなたには信じがたいほどです。もし私たちが意見を述べることを控え目にし、代わりに同意や支援を求めるようにすれば、皆がもっと生産的になれるのではないでしょうか? あなたはそうなると信じています。そしてその信念によって生きています。他の人が自分の目標や、主張や、強く抱いている意見を声高に話している時、あなたは沈黙を守ります。他の人がある方向に動き出すと、あなたは調和という名のもとに(彼らの基本的価値観があなたの価値観と衝突しない限り)、喜んで彼らに合わせてあなた自身の目標を修正するでしょう。他の人たちが自分たちのお気に入りの理論や考えについて議論を始めると、あなたは論争を避ける方向に持っていき、全員が賛同できる、実用的で地に足の着いた事柄について話すことの方を取ります。あなたの見方では、私たちは全員同じ船に乗り合わせていて、この船をこれから行こうとしている所に到着させる必要があるのです。それはしっかりした船です。単に自分が船を揺することをできることを示すために、わざわざ船を揺する必要などないのです。

収集心

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。もし旅行が好きだとしたら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物や事柄を見せてくれるからです。これらは手に入れた後、保管しておくことができます。なぜそれらは保管する価値があるのでしょうか? 保管する時点では、何時または何故あなたがそれらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょう。でも、それがいつか役に立つようになるかどうか誰が知っているでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。

学習欲

あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

内省

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。内省という資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなたは考えることが好きだということを意味しているだけです。あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。この内省という資質により、あなたは実際に行っていることと頭の中で考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚えるかもしれません。あるいはこの内省という資質は、その日の出来事や、予定している人との会話などといったような、より現実的な事柄に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにしても、この頭の中でのやりとりはあなたの人生で変わらぬものの一つです。

目標志向

「私はどこに向かっているのか?」とあなたは自問します。毎日、この質問を繰り返します。目標志向という資質のために、あなたは明確な行き先を必要とします。行き先がないと、あなたの生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。ですから毎年、毎月、さらに毎週でさえ、あなたは目標を設定します。この目標はあなたの羅針盤となり、優先順位を決定したり、行き先に向かうコースに戻るために必要な修正をする上で、あなたを助けてくれます。あなたの目標志向は素晴らしい力を持っています。何故ならそれはあなたの行動をふるいにかけさせるからです。――すなわち、特定の行動が目標へ近づくために役に立つかどうかを本能的に評価し、役に立たない行動を無視します。そして最終的に、あなたの目標志向はあなたを効率的にさせるのです。当然ながらこの裏返しとして、あなたは遅れや障害や、例えそれがどんなに興味深く見えようとも本筋から外れることにいらいらするようになります。このことは、あなたを集団の一員として非常に貴重な存在にしています。他の人が脇道にそれ始めると、あなたは彼らを本筋へ連れ戻します。あなたの目標志向は、目標に向かって進むために役に立っていないものは重要ではないということを、あらゆる人に気付かせます。そしてもし重要でないなら、それは時間を割く価値がないということです。あなたは、あらゆる人を進路から外れさせません。

12月5日(日)

ぐったりと過ごした後、夕方からケンブリッジストリートを散歩。インマンスクエア手前に雰囲気の良いパブを見つけて早めの夕食。いい気分で帰宅し、ファイナンスの課題を終わらせる。

また新しい1週間が始まる。スケジュール的にはひどく忙しくなるので、せめて気持ちにゆとりを持ちたいと思う。

自分がいちばん成果を出せる精神状態というのは、適度なプレッシャー、割と短い納期、学習することで周囲に貢献している実感、そしてある程度ロードマップがしっかり見える状態。逆に、課題をきちんと整理できていないときや、どう取り組んでいいか分からない状況は苦手。

忙しい1週間をどうやって生産的に過ごすことができるか、いろいろ方法を試してみたいところ。まず無駄な時間を減らすことからはじめようか。

Saturday, December 4, 2010

12月4日(土)

HULT グローバルケースチャレンジ(HGCC)の学内予選。

テーマになっていた不正医薬品防止のタグ販売とテキストサービスを行って いるSproxil社のCFOがやってきて、基調講演的なものを行った後、今日の課題が発表され、3時間で準備をしてプレゼンテーション。夕方に場所を変 えてレセプションと結果の発表があり、なんとうちのチームは参加24チームのうち3位に選ばれた。確かにうれしいのだけれど、この結果だと、3月のGCC 本選への参加は50%といったところか。他校からの応募状況などによるらしい。

今日のプレゼンは、一昨日と昨日、チームメンバーとブレイ ンストーミング気味にディスカッションしておいたのが効を奏した。テーマが分かっていたので、きっと課題はビジネスの成長戦略か新しいマーケットへのエン トリーだろうと考えて、いくつかのアイデアを出しておいたのだが、案の定、課題が成長戦略だった。定められた予算で目標売上高を達成するために、マーケッ トをどうするべきか、収入のスキームとしてはどうか、詰めの議論をしながらパワーポイントのスライドを作っていく。バタバタながらも、時間内にきちんとし たスライドを作ることができた。

今日のMVPは私の中ではギレムだ。とても高いマネジメントスキルとセールス出身の強みを見せてくれた。 要するに、私たちの提案する戦略はこうなのだ、という大枠をとてもきれいに整理して、チームの方向性とプランをまとめてくれた。プレゼンにあたっては、 メッセージを明確化すること、ストーリーを伝えないとプレゼンは響かない、とプレゼンターのファビオに的確にアドバイスしていた。

ホセの 納期への執着もチームに大貢献。若干コントロールを取りすぎるところはあって、プレゼン担当のファビオにはああしろこうしろと注文が多かったが、仕事は速 いし、なにより完成させることへの執着心っていうのは周りの温度も上げる。ビベックはきちんと作業をするし、正確なデータを拾ってくるし、熱くならないの が良い。私は今日は主にパワーポイント作業に徹していた感じ。ギレムの筋書きとホセがまとめているスライドを確認しながら、いくつかのキースライドを作成 して、ファビオと相談しては内容をちょっといじる。そのファビオはプレゼンおよびQ&Aを結局1人でやりきった。えらいなあ。

結 果は3位だったのだが、1位が去年のMBAたちによるOBチームだったり、2位がテーマになっていた企業が活動を行っているナイジェリアの出身者が複数い るチームだったりするので、同級生チームで、アフリカ人もおらずにこの結果なら喜んでおこうと思う。ディスカッションやプレゼンをしてみてつくづく思うの が、このチームはとても良いなあということ。自分がでしゃばって仕切らなくても話は進むし、その分考える時間が取れる。そして、何よりも勉強になる。

レセプションで結果を聞いてしあわせなお酒を飲んだ後、ムーツやフェルナンディ、その他大勢と近くで夕飯を食べた。中国人が経営するアジア系の店に入った んだけど、ヨーロッパ人や南米人が多かったので、みんな何を食べて良いか分からず四苦八苦。「スシ?肉?魚?」と大雑把な好みを聞きながら、それならこう いうメニューがあるよと説明してあげた。私自身も経験があるが、初めての店だとほんとに何を注文していいか分からない。

外国で飲食店を始める場合に大切なことの1つに、とりあえずこれを頼んでおけば間違いない、という一品を用意することがあると思う。和食だとそれが寿司なのだが、韓国料理とかだとこの辺が曖昧で外国人にとっての敷居が上がっている気がする。

Friday, December 3, 2010

12月3日(金)

金曜日らしくない金曜日。

8.30 am Marketing
10.00 am Meeting with Hult CIO
10.30 am Guest Speaker
12.00 pm HSA Member Meeting
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team Meeting
4.00 pm GCC Meeting
9.00 pm GCC Team Dinner

マーケティングはMountain Dewというソフトドリンクの広告についてのケース。ブランドと広告のコンセプトが合致しているかが大切だとか。テレビのCMスキップ機能だとか、視聴者を選べない点などを挙げた、テレビ広告不要論みたいなのはあるけれど、まだまだ広告って言うのは重要なのだと教官のHurleyは言う。

CIOとのミーティングにて、学内のWiFiが遅すぎることだとか、プリンターが粗大ゴミ並に使えないこと、油断すると白黒プリントなのにカラー料金を取られそうになることなど、いろいろと文句をぶつける。さすが責任者だけあって、直接話をするとその後のアクションが早い。プリンターの料金については即時対応してくれた。WiFiと新しいプリンター導入に関しては、来週金曜までにレスポンスとのこと。

ゲストスピーカーと、アカウンティングは微妙。というか私のアタマが働いていなかっただけか。前者は広告というテーマが私の関心のずうっと外にあるのでおもしろく感じなかっただけかもしれない。ゲストスピーカーとして来ていながら、学生からの質問がメインになっていて、明確なメッセージやテイクアウェイがなかったのも原因か。アカウンティングは、前職でやっていたような資金繰りの話など。講義のスピードが速く、テキストの3章分くらいを1回の講義でカバーしていたように思う。

この講義のあと、少し時間をもらってクラスでディスカッションをすることになった。学生に遅刻者や予習をしてきていないものなどが多く、授業に支障が出ていると複数の教官から苦情があったためだ。数日前に続き、またしてもクラスの前に立って事情を話し、クラスメイトからの意見を聞く。初めはみんな黙ってたのだけど、ぽつぽつと意見が出てくる。

結局のところいつも遅刻する学生というのは特定の数名で、それを不快に思っている者が大半、「いろいろ理由があるから仕方ないじゃないか」という者が少数名というのが実際の状況。クラスでの話が終わった後も、大勢が話しかけてくれて、いろいろと意見を聞くことができた。月曜のHSAミーティングに持ち込み、結論を出す予定。

その後、チームミーティングでアカウンティングの課題を終える。GCCに向けたもう1つのチームミーティングでは、昨日配布されたケースに関してなんだかんだと話し合い、ケースの内容の理解や、関連する情報の確認、必要になるであろうパワーポイントのテンプレ準備などを行う。ブレインストーミングっぽい話し合いだったので、意見はあちらこちらへ飛びまわってひたすら拡散気味だったけれど、とりあえずおもしろい。明日が楽しみ。

メンバーで近くのピザ屋でごはんを食べて帰宅。少しリラックスしたあとで就寝。

Thursday, December 2, 2010

Counterfeit Drugs (不正医薬品)

HULT グローバルケースチャレンジ(GCC)の学内予選の課題が発表された。

GCCというのは、実際のビジネスの課題を与えられて、 学生がチームに分かれて解決策やビジネスプランを発表するコンペティション。2年目にあたる今年は24チームがエントリー。私は、インドのビベック、ブラ ジルのギレムとファビオ、スペインのホセというメンバーでこれに参加。

予選のテーマとなるケースは、ナイジェリアで携帯 電話を使って不正医薬品のチェックができるサービスを提供しているSproxilというベンチャー企業の事例。日本では不正医薬品という単語を聞くこと は少ないと思うが、このケースによれば発展途上国では手に入る薬の30%だとか50%だとかがニセモノだとか。これは期待される効果を発揮しない不良品で あるばかりか、逆に健康を害するものであったりするらしい。年間の死者が何千人にのぼるというのだから酷い話だ。

このエントリーの最後に日記と関係のない記事へのリンクをいくつか貼り付けたのは、このケースに関連する情報をさっくりと集めるため。VOAの記事がいちばん読みやすく、The Economist誌の「Poison Pills」という記事がおもしろい。

医薬品業界の複雑なサプライチェーンが弱点となって、流通の過程で不正品が流れ込むのを防ぎにくいらしい。これを受け、世界中で製薬企業が不正医薬品対策 にあたっている。パッケージに複製の難しいホログラムを施してみたり、RFIDという薬剤のID情報をチップに登録したり、あと機械を使って薬剤の成分を チェックしたり。

今回テーマとなったSproxilのサービスは、銀はがし式の16桁の番号を薬剤のパッケージに貼り付け、消費者がこの番号を携帯 メールで送ると「純正品です」か「不正医薬品です」という返事がもらえるもの。以前The Economist誌で読んだが、アフリカの国々では、携帯の普及が目覚しく、パソコンよりも固定電話よりもずっと高いらしいので、なるほどユーザーにとっ て便利だ。

おそらく、この企業の成長戦略、競争戦略などのビジネスプランが課題になるだろう。強みと弱み、参入する国や業界、セールスチャネルなどについて、調べておくとよさそう。

参考記事など

● Cracks in the Pharmaceutical Supply Chain
http://www.cio.com/article/16565/Cracks_in_the_Pharmaceutical_Supply_Chain

● The Dangers of Counterfeit Drugs (First of Two Parts)
http://www.voanews.com/learningenglish/home/a-23-2010-02-22-voa1-84962182.html

● RFIDで医薬品サプライチェーンを守れ!
http://www.ciojp.com/contents/?id=00003326;t=0

● Poison pills (The Economist誌)
http://www.economist.com/node/16943895

● Pharmaceutical Security Institute
http://www.psi-inc.org/index.cfm

Wednesday, December 1, 2010

12月1日(水)

10.10 am Finance
12.50 pm Accounting
2.30 pm 自習
5.00 pm Hult 案内
8.00 pm 帰宅

ファイナンスはNPV、IRR、MIRRとPayback Periodという投資対効果の計算。IRRとMIRRの違いが腑に落ちない。オンラインコースApliaで復習が必要。午後、アカウンティングの授業のあと、チームミーティングがキャンセル。Financeの課題がまだ発表されていないため。

ファイナンスの授業後、クラスに対してアナウンスメント。テストが近いからチューターをしっかり利用して、対策を練ろうねと。特に中間試験が良くなかったり、基礎で躓いていて自分でマズいと思う人は、急いでアクションを起こしましょう、と。元々、人前で話すのは苦手な方なのだけれど、今日は割りとうまく話せたと思う。4-5名が良いメッセージだったよと声を掛けてくれた。

夕方、ウェブで知り合った人にHultを案内。ちょうどクラスメイトが数名いたので一緒にビールを1杯飲んで帰宅。現在英語の勉強中で、将来MBAを検討中とのこと。がんばってほしいと思う。

さて。

これから2週間と少しがModule Aの最後の山になりそう。来週は課題が多いので月~金にミーティングが入っているし、授業もここのところさすがに難しくなっている。明日は金曜のアカウンティングの課題を終わらせ、ミーティング前に一通りケースを解いておかないと。うちのチームはアカウンティングが得意ではないから、ミーティングをうまく誘導できるようにしておかないとすごく非効率なことになる。

夕方にはグローバルケースチャレンジの対策トレーニングセッションがあってケースを読んでおかないといけないし、土曜日には、いよいよ予選があるで、不正医薬品に関しての知識を集めておかなくては。あと、明日は深夜の2時締め切りの翻訳が1件あって、ファイナンスのオンラインコースはその翌朝8時締め切り。

そんな忙しいときに、DeanのTottermanから話があって、HSAとして学生に働きかけて欲しいとのこと。なんでも教官たちからのフィードバックに今年の学生は素行が悪い (者がいる) とかどうとかの内容があったらしく、一部教官たちがご立腹の様子。ほとんどの学生には当てはまらない話なのだが、確かに授業に遅刻してくるとか、準備をしてきていないとかというのは、他の学生の学習機会を奪っている面もあるので、その一部彼らに対してどう対処して行くかを話し合う予定。

さすが師走。やることが多いなあ。

Tuesday, November 30, 2010

11月29日(月)

久しぶりに授業。そして夜はパブツアー。

















10.10 am Finance
12.50 pm Accounting
6.00 pm Pub Scavenger Hunt

FinanceはテーマがCost of Capital (資金調達コスト)。借入、優待株、一般株の3つのバランスを取って、効果的な資金調達をしましょう、とのこと。WACC (Weighed Average Cost of Capital) という指標の計算の仕方を習う。借入は、利息の支払いが免税対象になるので、他の手段に比べて調達コストが少なくて済むらしい。1000円借りて、50円の利息を支払うと、実際にはこの50円×税率の分だけ後で得をする、という話だと思う。なんだか腑に落ちない。

Accountingは、財務会計の授業が終わってしまって、今日からは管理会計。マネジメントの意志決定を目的にした会計手法だから、会計基準的に正しいことではなくて、コストの構造がよく分かることや、損益分岐点が求められることなどが重要。変動費と固定費を分け、1個あたりの粗利を考えて、損益分岐点を求めましょう、とのこと。前職のいちばん初めの部署がこういうことばかりやっていたので、考え方としては腑に落ちやすい。一方で、練習問題として出てきた、原料在庫、仕掛品、完成品在庫を区別して原価を求めるやり方は、きちんと覚えられていない。

夕方からはExecutive Trackのソーシャルアクティビティー。ボストンのパブをめぐってクイズに答えるツアー「Pub Scavenger Hunt」。前日になって、同じ時間帯にHULTのコンサルティングクラブ主催のGCC (Global Case Challenge) トレーニングセッションがあると分かってどちらに出るべきか迷ったが、すでにパブツアーの代金は支払ってしまってるらしいのでキャンセルできず。コンサルティングクラブは、情報のコミュニケーションがうまく行っていないように見える。実際にメンバーに聞けば、ボードメンバーの再選を行うことになったとか。

とにかく、そんなこんなで参加したパブツアーは楽しかった。State HouseやHay Market近くに素敵なパブを何件か見つけることが出来たし、私のチームは、参加した3チームの中でいちばん早く全部のチェックポイントを見つけ、クイズに正解することができた。私はスマートフォンを持っていなかったので、あまり情報検索には貢献できなかったが、パブの店員たちからいくつかの情報を聞きだすことができたので良しとする。なにより、道中でビールを数パイントとテキーラを2ショットを腹に入れたので、すっかり楽しくなってしまって、パブで流れていたStylisticsのBetcha By Golly Wowを残りの道中ずっと歌っていた。こう見えて (?) 元アカペラシンガーなので歌は好きだ。


うちに帰った頃にはすっかり酔っ払っていて、電話で友達と少し話した後そのまま就寝。



Monday, November 29, 2010

11月28日(日)

午前中は家を掃除し、昼から大学へ。

ファイナンスのオンラインコース、アカウンティングの課題、Business Executionの課題を1つ終わらせる。ヒルダが課題をどうしていいか分からず困っていたので、手助けしてみた。実はそんなに余裕はないが。

明日、ファイナンスとアカウンティングの授業。GCCのトレーニングセッションがあり、その後、Executive Trackの課外活動がある。火曜日はなぜか授業がないのだが、Business Executionの課題があるので、どうせまた大学にいることになるだろう。

さあ、長かった連休が終わって、またエンドレスに勉強できる日々がやってくる。うれしいような。哀しいような。

Sunday, November 28, 2010

11月27日(土)

そろそろ休みにも飽きてきた。

午前中、前日の疲労のため何も出来ず。
午後、Room to Readの翻訳案件を8割程度完了。

なんだかいろいろ課題がある気もするが、
気分が乗らないと何も出来ないのは私の弱点だ。

ミケーレ宅でバースデーパーティー。
なぜか鉄拳で盛り上がるアラサーのクラスメイトたち。

帰宅後、スカイプで日本と交信。就寝。

Saturday, November 27, 2010

11月26日 The Daily Catch

昨日パスタを食べに行ったThe Daily Catchという店は、Hay Market駅から徒歩5分、ボストンのイタリア人街ノースエンドのメインストリートであるHannovar streetにある。とても小さな店で、席数も20席程度しかない。小さなテーブルがぎゅうぎゅうに押し込まれた、食堂のような雰囲気も気に入っている理由の1つだ。1人でも入りやすい、というのは気分屋で単独行動の多い私にとって大きなメリットになる。ちなみにSouth Stationから少しのところに支店があって、こっちはもっと広い。4人くらいでディナーに行くなら、こっちがお勧め。

さて、ノースエンドの店に着くと3時ごろ。2組の家族連れが席が空くのを待っている。とても寒い日だったが、パスタを食べようと決めていたので、並ぶことにした。前の1組は4 人家族。その後は3人家族。私は1人で来ていたのが幸いして、たまたま空いた2人用テーブルに案内された。前の家族連れには悪い気がしたけれど、3人が座 れる席ではないので仕方ない。薄いジャケットを着ていたせいで、寒くて仕方がなかったのもほんとのところだ。

イカとアサリのトマトソースのパスタを注文し、イタリアビールのモレッティを飲みながら待つことしばし、大きなポーションのパスタが、フライパンのまま テーブルに運ばれてくる。ガーリックの効いたシンプルなトマトソースに、細めのスパゲッティと軽く火の通ったシーフードを絡ませ、口の中をやけどしなが ら、額に汗をかきながら、一心不乱に食べる。正直、分量が多くて胃が苦しいのだが、これを残すともったいない。ここで無理をして夕飯を軽くで済ませることにする。

パスタは20ドル程度。前菜サイズで食べれば11-12ドルだと思うが、フライパンで出てくる様子が好きなのでフルサイズがお勧め。ビールと合わせ、税金を足して、チップを足したら30ドルくらい。私費留学生の私にとっては少し贅沢だけど、たまに美味しい物が食べたいとき、少し元気を出したいときに、どうしても行きたくなる味だ。ウェブサイトのリンクは貼らないでおくので、行きたい人はGoogleで検索。有名な店なのですぐ見つかるはず。

11月25日(木)-26日(金)

25日、Thanksgivingの日。

何もせずにひたすら寝ていた。前日の韓国飲みが原因の1つ。
それまでに蓄積していた疲労が原因のもう1つ。

前日の帰りにうちに寄ってそのまま眠ってしまったNと、昼ごろに買出しをしようとスーパーへ向かったが、結局これが閉まっていて無駄足になった。仕方ないのでN家に寄ってブランチをご馳走になる。
それ以外、まともな活動をしなかった。Happy Thanksgiving。

26日、Black Fridayと呼ばれる日。別にセールが始まるわけでもないのだが、アメリカ人たちは買い物に出かけるのがしきたりの様子。

私は1人、部屋の掃除と洗濯をして、午後から少し出かける。本当はダウンタウンへ出て冬物のジャケットなどを買おうと思っていたのだが、グリーンラインに乗り込むと、いきなり車内は大混雑で前途多難。私は人ごみが大きらいなので、早くもメインストリートや周囲のお店の混雑具合を想像して気分が萎える。結局、目指していたダウンタウンよりずっと手前、Hay Marketで下車。予定を変更し、ノースエンドというイタリア人街にあるお気に入りイタリアン、The Daily Catchで美味しいパスタを食べた。

帰り道にHay Marketでキャベツ、アスパラガス、マンゴーを購入。アスパラガスは近所のスーパーの3分の1の値段、マンゴーは5つで2ドルのお買い得。南国のフルーツであるマンゴーが、いったいどこから運ばれてきているのだろうと不思議に思う。この周辺はもう冬なので、マンゴーは育たないように思うし、わざわざ亜熱帯の外国から運ばれていれば、ここで1つ40セントで売って利益が出るのは不思議。

Lechmereに戻り、ホセとスタバでコーヒーを飲み、H&Mで暖かいジャケットとニット帽を買った。ジャケットにはモシャモシャと毛の生えたフードが付いていて、これが暖かい。

夜にはイタリア人ミケーレの誕生日を祝う夜遊び会があったので、ホセとファビオと一緒に参加。ボストンへ来て初めて、そしてロンドンにいたときから合わせてもずいぶん久しぶりのクラビングになった。ああもう、今日になっても耳がおかしい。

Thursday, November 25, 2010

11月24日(水)

ブログの配色を少し変更。秋らしくしてみたのだが、どちらかと言えばもう季節は冬だ。

今日からは、Thanksgiving Holiday。うちのクラスは時間割の幸運も手伝って5連休。
連休だと、あまり書くこともなくなってしまうのだが。

夕方からAsia Business Clubの決起会。韓国人のウォンが主催。ものすごく美味しい韓国料理を食べて、その後しこたま飲んだ。彼らの飲み方というのは、日本人の体育会系大学生や、体育会系職場の飲み方に似ている気がする。とにかく酒量が多く、なんだかんだとゲームをやっては、誰かが一気。潰されないように気を付けなければ。

Wednesday, November 24, 2010

11月23日(火)

9.00 am 近所のスタバでコーヒー
10.00 am ホセのところで勉強
12.00 pm Quantitative Analysis Exam
4.10 pm Global Management

スタバでマグとインスタントコーヒーVIAを購入。大学で飲もうと思う。コーラよりも健康的で、食堂のコーヒーよりも味がよいのではないかと期待。

Quantの試験は、まさかの標準偏差の計算が出題されるなど、「正解が大事なんじゃない。考え方を見たいんだ」と言ってたLeggettの発言はブラフだったのかと思わせる内容。とにかく、考えさせる内容はそれほど多くなかったにもかかわらず、計算量が多く時間がかかった。手応えは微妙。

Global Managementでは、昨日見た映画Path to Warに見られる「意志決定に潜む罠」がテーマ。初めに受け取った情報を鵜呑みにしてしまうことや、思い込みに基づきデータを曲解してしまうことなど、よくあるパターンを学習。しかし、これらを避けるのは実際にはとても難しいように思う。自分がリーダーのポジションにあるときというのは、限られた時間と限られた情報に基づいた意志決定を求められることがほとんどだからだ。客観性と合理的な意志決定に固執するあまり、必要なときに意見を表明しないならリーダーとしては失格だと私は思う。

Path to Warの例では、大統領のJohnsonが数々の意志決定の失敗を繰り返しながらベトナム戦争へ突き進んでいくわけだが、彼と周囲の意志決定に見られる問題点を指摘することは容易く、一方でJohnsonの立場で彼と違った意思決定を行うことはとても難しかっただろうと思う。支配的な意見に反対するにしても、反対意見をサポートする証拠はなく、また反対意見を述べることによる影響は甚大だ。私が彼の立場であれば、状況が芳しくないことは理解しながらも、その時におけるベストな意志決定を繰り返しながら、彼と同じ道をたどったように思う。

その後、Hult主催のThanksgiving Dinner。ターキーを食べ損ねたが、ワインはたくさん飲んだ。ここのところ通常の授業に加えて試験やNYC行きがあって少しくたびれていたので、ストレス発散の意味を込めてかなりはしゃいでおいた。2次会はアルバロや他の面々の住むアパートで行われ、帰宅した時間の記憶が曖昧。

あと、先日ボランティアで翻訳した記事がRoom to Readのブログに掲載された。
http://roomtoreadjapan.org/2010/11/khonlea.html
不自然な日本語が随所に見受けられる・・・。ううむ。

Tuesday, November 23, 2010

11月22日(月)

週末がNYC行きで潰れたせいか、まだ月曜日だというのに気分は週の後半。

2.30 pm Marketing
4.00 pm Global Management Movie "Path to War"
6.30 pm Quantitative Analysis Review

午前中はメール処理と自習。午後から大学へ。

Marketingの授業は、私が出られなかった金曜日の授業の続編。Accenture、Wiproという2社についてのRebrandingのケースを読んだのだが、この2社のマーケティング担当者と電話がつながって、学生からの質問に答えてくれるという素敵な試みby Hurley。Accentureは2001年に社名を変更したのだけど、確かにあっという間に新しい名前でのブランドを確立したと思う。自分がRebrandingに関わることはないだろうけれど、確かにおもしろい事例。

Global Managementの授業の題材になるらしい映画を見るが、音声がひどく不明瞭な上に、事前にあらすじや登場人物、時代背景なんかを調べていなかったので意味が分からない。途中で起きていられなくなって退席。Quantは明日が試験。Leggetが相変わらずな調子で授業をしていた。とりあえず目新しい点はなかったのだけど、復習にはなったなという感じ。

教室に残って、数人のクラスメイトたちと一緒に勉強して、夕飯にインド料理の出前を取って、それから帰宅。眠い。

Monday, November 22, 2010

11月21日(日)

前日3時半にNYCから帰宅、5時過ぎ就寝、11時に起きて12時から大学へ。

火曜日のQuantファイナルの対策をしないといけなかったので、9月に学習したオンラインコースの問題を復習して、いろいろ忘れちゃってることに気づいたり、ヒルダやアーロンやキャロラインに質問されて解説してみたり。あと、サンプル問題というのが公開されているのだが、これも意味がよく分からなかったりしてアタマを悩ませているうちに一日が過ぎた。

10時半くらいに大学を出て、ヒルダ宅で少しビール飲みながら話す。元々が優等生らしい (自分で言ってた) 彼女は、最近の過密気味スケジュールや自分のパフォーマンスにものすごくストレスをためている様子。大切なのは完璧な結果を出すことじゃなくて、自分のできることをきちんとやって、その上でできて無い部分を向上していくことなんだと思うのだけど。とりあえず睡眠不足な上に、朝も昼も食べていなかったので、空きっ腹へのアルコールが、飲んだ量からは信じられないくらいに回った。おつかれさまの日曜日。

ところでチームメイトのジュリーに、金曜日のマーケティングのプレゼンがどうだったか聞いたところ、後半の発表担当だったクリエイティブ君が、独演会を行ってしまったらしいことが発覚した。下記、伝え聞いた彼の所業。
  • チームのスライドを勝手に変更 (どの程度の変更なのかは未確認)
  • テーマも変更 「クライアントに対し俺が思う最高のウェブマーケティング」 (元は市場調査の手法の提案)
  • 予定時間をかなりオーバー。教官Hurleyの「早く終われ」サインを素無視。
クライアントからは「頼んだテーマと違うようだけど」というコメントが発せられたとかで、怒りと屈辱に顔を真っ赤にしている誇り高きアルバロや、目の前の状況を理解できず「Oh My God」みたいになっているジュリーの様子が目に浮かぶ。私がその場にいれば、彼のプレゼンを無理やり遮っていただろう。

この課題に取り組む間にも、課題を誤解して独断で作業を進め、暴言を吐き、散々問題を引き起こした彼にプレゼンのチャンスを与えたのは、彼のモチベーションは評価するということと、私たちチームは彼をメンバーとして信頼しているということのしるしだったのだが、これは見事に裏切られたことになる。

頼まれてもいないテーマについて誰の許可も得ていない内容で長々と話すなんていうのは、私たちチームに失礼なだけでなく、何よりクライアントに対して失礼だし、さらにクライアントの教官への信用にも悪影響を与えかねない。この時点で教官のうちのチームに対する印象としては最悪だ。ジュリーによれば、それでも彼は「That was OK」などと懲りない発言をしている。面倒だが、今後の彼の扱いについて、チームで話し合う必要がある。

Sunday, November 21, 2010

11月19日(金) - 20日(土)

昼12時のバスでニューヨークへ向かったのは、とある戦略コンサルの面接に呼ばれたから。履歴書を送ったところ返事がきて、なんと交通費や滞在費として$200が支給される。採用枠が大きくないのだが、以前から関心のある会社でもあったので、とにかく当たってみた感じ。

4時に到着予定だったチャイナタウンバスは、金曜日の渋滞に巻き込まれたのか5時を過ぎてのNYC到着。6時半には初日のカクテルパーティーと企業プレゼンが始まってしまうのでタクシーで宿へ。この宿は当日の朝にあわてて予約した日本人専用ゲストルーム。1泊$55はマンハッタンでは破格。でも、案の定というか治安はそれほどよくない場所にあり、窓の外に集合住宅的なものが見え始めたときにはちょっと不安・・・。

初日はシャンパン片手に懇親会があり、その後企業側のプレゼン。学生10名弱に対して、企業側からパートナーを含む4名が参加していて、小規模具合に少しびっくり。履歴書が通ったのも奇跡じゃないかと思ってしまう。もしかしてHult枠みたいなものがあったんじゃないだろうか。

2日目、夕方5時から面接。志望動機について軽く10分程度話した後は、ケース。東京都内に3店舗くらいを構える調理器具の店の売上げが下がっているというのが問題で、この売上げを要素に分けて、問題点を予測、改善策の仮説を提示してください (15分)。

この店舗はオンライン販売もしてないし、飲食店などではなく個人客がメインだということなので、「客数 x 購入単価」 というのは売上げの方程式として成り立つのだけど、この客数については全くデータがなく、なんだかんだと仮説や影響がありそうな要因を並べてみたのだが、結局みごとに突っ込まれる、突っ込まれる。

「最近の東京の客数はどうですか?」「消費傾向はどうですか?」って聞かれても、私は日本から3年半も離れてる上に、東京には住んだこともない。正直、想像不可。フェアじゃないと叫びたいところだが、日本のコンサルで東京に事務所があるのなら、東京のことを聞かれて文句も言えない。自分の意見をサポートするデータも知識もなく、撃沈。あっという間の一時間が過ぎて、次の面接を指示されなかったので、これにて終了。要するに不合格。

11時のバスでNYCを発ち、ボストンに戻ったのは深夜3時すぎ。明日の日曜からはまた勉強に戻らないと。火曜日はQuantの試験もあるし。

Thursday, November 18, 2010

11月17日(水)

11.00 am Exam preparation
12.50 pm Accounting Exam
6.00 pm Talk on Job Interview

Accountingの試験その2。手応えはイマイチというより悪め。きちんと覚えきれていなかった部分をしっかりと出題されてしまって、どうにもあやふやな答えばかり書いてしまった感じ。まだ期末試験が残っているので、きちんと間違ったところを復習しておかないと。

夕方から同級生のT氏に面接について聞かせてもらう。某社で10年以上勤めているT氏なので、面接官もたくさんこなしていて、いろいろとためになるお話を聞かせてくれる。ついでに、Kも交えて近況なんかについてなんだかんだ話す。同じMBAをやりながら、同じ課題をこなしていても、チームの状況や、それぞれの目的、問題への対処の仕方もいろいろ違う。

近所で夕飯を食べて帰宅。あ、今日はメール処理かなり多め。

Wednesday, November 17, 2010

11月16日(火)

なんかやることがやけに多い気がする。

11.00 am Executive Track Session
2.00 pm Meeting with Laura
4.10 pm Global Management

Executive Trackのセッションは、英国にいた頃にやったStrength Finderについて。34ある強み要素から、各人に特徴的な性格を5つ見つけてくれる診断テスト。私の場合は、Harmony, Leaner, Intellection, Input, Focusの5つだった。HultのManaging DirectorのMichelleがこういうのを好きらしい。一応、知っておいて損はないんだけど。

セッション終了後、少し勉強。その後2時からキャリアオフィスのLauraに、レジュメを少し直してもらって、土曜日に受ける面接のアドバイスをもらった。この面接は日本の某コンサルティングファームがNYCで行うMBA用のセッションの一部。きっと採用枠は大きくないし、あちこちの有名大学の学生が集まってくるだろうから、きっと競争は熾烈。怖がっていても仕方がないので、やれるだけやってこなくちゃ。

Global Managementでは、Situational Leadershipというテーマで、チームのメンバーの能力やスタンスによって、有効なリーダーシップスタイルが変わってくる、という話。私が気になったのは、この分析がどうにもリーダーの行動を一面的に捉えすぎているのではないかということ。例えば、優秀なリーダーはチームが未熟なときには指示を多く出して、チームが成熟すると人に任せるようになる、というのがこのセオリーだったのだが、私が思うのは、そんなことほんとにできるのか?ということ。自分がマネージャーの立場でチームが自分の指揮の元うまく回っているとき、さらにレベルの高いチームを目指してメンバーに任せ始める、というのは言うほど簡単なことじゃないと思う。むしろ、こういった変化が起こるよう、メンバーの能力やモチベーションを引き出し、チームを次のフェーズに導いているリーダーの、変革期における行動を長めの時間軸だとか、物語的なプロセスとして分析した方が、ずっと具体的なリーダーシップのモデルを見ることができるんじゃないだろうか。んなことを授業中も言ってみたが、教官はこの発言は気に入らなかった様子。

夕方からKとNとAccountingの勉強。Bondについて説明する。結局、いちばん理解を定着させる方法は、本を読むことではなく、自分でアウトプットを行ってみることだ。日本を離れて、米国や英国で学習しながら分かったことの1つに、1人で本を読んで10のことを理解するのに10時間かかるとして、実は2時間だけ本を読めば、そのうち5-6は分かっている気がする。その後この不完全な知識を元に1-2時間程度ディスカッションをすれば、理解度を8-9にすることができると思う。アタマをインプットだけに使うのではなく、アウトプット、議論、再インプットといろんな使い方をすることが、いちばん学習を加速すると思う。

明日の水曜日は、Accountingの試験その2。夕方に同級生のTせんせーから面接のアドバイスをもらう予定。だけど、なんかバタバタしていてきちんと準備できていない・・・。夕方までになんとかしなければ。そして、そんなことを言いながら、またRtRの翻訳を引き受けた。週末の面接と来週火曜のQuantのテストの後に作業すればよいので忙しくはなるまい、と。

Monday, November 15, 2010

11月15日(月)

アカウンティング、中間テスト前半戦。
バトルの後のチームミーティングが、意外と平和に終わった。

10.10 am Finance
11.30 am HSA Meeting
12.50 pm Accounting Exam Part 1
3.00 pm Team Meeting

Financeの中間試験が返ってきた。成績は良かった(92)のだけど、平均点も83だか84だかと高くて、ここで差はつかない印象。期末試験で油断しないようにしないと。

HSAミーティング。今回はDeanのTottermanも参加していたので、授業だとか学生に対するサポートなんかについてしっかり話せたと思う。印象としては以前から思っていることだが、Deanはアカデミックな内容に対する提案にはとてもオープン。他のキャンパスとの協調などもあってできないことは、その通り言ってくれるので好感。一方で、Hultの運営部門の人たちは少し過剰防衛気味という印象。はっきりしない返事や、すでに取り組んでいるから云々・・・と言い訳がましい発言が目立つように思う。

ミーティング後にすぐAccountingの試験その1。手ごたえは悪くないが、計算ミスなどが怖い。アカウンティングは最近小テストも難しくなってきているので、水曜の試験その2に向けてしっかり勉強しないといけない。

3時からチームミーティング。Global Managementの課題に取り組む。この科目の成績は、これまでBが2つ続いていてあまりよくない。どうやら成績の付け方が他の科目に比べて少し厳しい感じはするが、今回はこれまでの分を取り返そうとみんなで一生懸命に議論。習った理論の応用と、今後のアクションプランというのが教官のThomasが期待している部分のようなので、ここに焦点を当てる。よい成績が出ますように。

この課題を終えた後、マーケティング課題に関するゴタゴタについて話し合うが、思いの外、建設的な議論になったのでびっくりしている。要するに、マーケティングの課題を全部自分は分かってるつもりで、傍から見ると全然意味不明で、コミュニケーションに失敗して孤立して行ったクリエイティブ君が、思い通りに行かず最終的にキレた、というのが私の見解なのだが (苦笑)、それよりもチームとしての問題は、この課題のきちんとしたロードマップが立てられなかったこと。他の課題に追われて後手後手に回ってしまった。この点を次回から修正して行こうということで合意。

ついでにいろいろとゴタゴタした話もあり、クリエイティブ君には思うところをなるべく親切な感じで伝えたはずなのだが、思い返すとその内容に笑ってしまう。
  • 自分が課題のことを分かっていて、かつスケジュールがまずいと思うならイニシアチブを取れ。
  • メールの文面はせめてプロフェッショナルとしての言葉遣いを守れ。
  • 人と話してるときにラップトップの画面を覗き込むな。そしてキーボード打つな。
・・・お前はおっきな子供かと。とにかく、クラスメイトからこんな説教を受けるって言うのは恥ずかしいものだ。

その後、ケースチャレンジに向けたセッションに参加。SCQというフレームを習う。要は幅広い視野を持ってゼロベースで解決策を考えていこうという話。SQCというのは下記の通り。
  • Situation 良い状態
  • Complication ややこしいこと
  • Question そこから生まれる疑問
で、帰り道にマーケティングの教官からメール。うちのチームの課題がクラスのベスト3に選ばれて、次の金曜にはクライアントの役員相手にプレゼンすることになった。大荒れの課題ながら、結局のところはうまくいったということか・・・。でもその日、私は面接が入ってたりして困ったことになったなと思う。どうせクリエイティブ君もまた気合い入れ直して訳分からないこと言い始めるだろうけれど、後はチームメイトたちに任せるしかないか・・・。

11月13日(土)-14日(日)

土曜日は昼から大学で勉強。Global Managementの準備をして、来週末に受けることになった面接の対策本を読んだり。Accountingの試験もあるのでテスト対策をしたり。

夜9時半ごろ中華街で夕飯。SufforkでMBAのプレコースに参加している友人とマレーシア料理をつまんでチョイ飲み。12時には家に帰ってきたのだが、結局ルームメイトのタラとなんか少し話し込んでしまって遅めの就寝。

日曜日は大学でアイスランドのヒルダと勉強。ファイナンスのオンラインコースとアカウンティングの問題をいくつか解いたり。あと途中でK、M、Nと私の4名で日本人勉強会をやってみたり。

夕飯をヒルダと食べた後、大学に戻って11時まで勉強。その後彼女の家でビールを1杯だけ飲んで帰宅。夜景のきれいな部屋がうらやましい。

ずいぶんストレスをためていた様子だったので、「きっと大丈夫。リラックス」と繰り返しておいたのだけれど、実際は私だってテストは自信がない。まあでも、落ち着いて問題を解けばなんとかなるだろう。

そんな感じの週末。

Friday, November 12, 2010

11月12日(金)

8.00 am Marketing
11.30 am Team talk
12.50 pm Accounting
3.00 pm 一時帰宅
5.30 pm Appointment

8.30予定だったMarketingが8時開始になったのは、教官のHurleyが11時半からの会議に参加しなくてはいけなくなったから。ADLで20年勤めていた彼は、退職して起業。今も数々の有名な企業のマーケティングプロジェクトに関わっている様子。おかしな話、現役のコンサルが講師なのだなあと実感。

だけど私の体調は優れない。前日もめたせいで、大学を出たのが午前2時半になったからだ。9時にAccountingの課題を始めようとしたところでMarketingのReworkが1.5時間、その後チームとメールでの大量ディスカッションがあり、実際にAccounting課題の作業に入れたのが12時ごろだった。しかも、夕飯も取れていなかったので、帰り道にマクドナルドのドライブスルーへ自転車で突入し、胃もたれしそうな夜食を不健康な時間に食べた。

授業はおもしろかった。マーケットセグメンテーションをDemographicだけでなくBehavioralにやった場合に、顧客のニーズの見え方が全然変わってくることを、ケースとクラス内でのアクティビティを通じて学ぶ。

Team talkでは、昨日の一連の話についてアルバロ、ジュリー、キャロラインと話す。みんなそれぞれ忙しさからプレッシャーも受けているし、クリエイティブ君の無礼なメール怒っているけれど、思ったよりは大人な対応。アルバロが比較的熱くなっていて、ジュリーは呆れている。キャロラインは割りと取り成そうとしている感じ。

私には、とにかくクリエイティブ君にチームプレーができないのが根本的な問題だと思える。勉強への取り組み方の姿勢として、新しいことを習うのではなく、ただ自分の力を見せたいかのように振舞う彼は、授業中の発言ですら、授業の流れと関係のない自分の経験についてばかりだ。ミーティング中にもネットで自分の気持ちの向くまま調べ物をしていたり、関係のない話をしたり。

次のマーケティングの課題にも必死で参加しようとするだろうし、そして他の課題では相変わらず役に立たないだろう。
そしてきっと彼は変わらないので、どうやってチームをファンクションさせていくか、そのために彼にどういうルールを飲ませるか、あるいは、チームから物理的に外れてもらうか、この辺りの判断が鍵になってくるのかなと思う。

その後、HSAメンバーと月曜のミーティングについて10分程度の打ち合わせ。家に帰って休憩後、夕方からコンサルのK氏と紹介してくれたKと一緒に夕食。来週末にNYCで別のコンサルのリクルートメントセッションに参加できることになったため、少し話を聞かせてもらった。Kのありがたいネットワークに多謝。

業務内容やキャリアパスに付いてたくさん魅力的な点があった一方で、自分自身にとっては向上すべき点がたくさん目に付いて、なかなか複雑な気分だったりする。失うものは何にもないのだから、やってみるに越したことはないのだが、Comfort Zoneから脱出するように自分を説得するのに時間が必要なのは、私の悪い癖だ。帰り道に2時間ばかり歩いて、チャールズリバーの向こう側にボストンの夜景を見たり、自分がここにいる意味と目的なんかをアタマの中で反芻してみたりして、「オッケ、がんばろか」。

元々、背伸びするのは苦手な方だが、背伸びしたまま1kmくらい走ってみたら、きっと景色は違ってくるだろうし。

11月11日(木)

8.30 am Management Communication
11.30 am Lunch
12.50pm Teamwork & Business Execution

Business Executionはようやく2回目の授業。チームワークのプロセス観察がメインになる様子。ファシリテーターの役割について議論をしたり、チームで課題に当たってその過程を反省してみたり。

30分の制限時間内に課題を解くワークで、クリエイティブインド人にファシリテーターをさせてみたところ (好都合なことにこいつが立候補した)、やっぱりこいつが全然使えなくて、ホワイトボードに無駄なことばかり書いて終わりになった。

こ のチームが課題に取り組むとき、普段ファシリテーターは私。でも、今日はみんなでファシリテーターの役割だとか心得について学ぶ機会なので、このクリエイ ティブ君を試してみることにした。私自身、あえてチームをまとめるような発言を減らして自分の手持ちデータからの発言に終始してみたり。

す ると、やっぱり全然意見がまとまらない。というか、クリエイティブ君には落としどころが見えていないので、各メンバーからバラバラに提供される情報をラン ダムにホワイトボードに、しかも彼名物の冗長な文章で書き写していくことになる。文章からキーワードだけ抜き出して、マトリクスを使えばいいのに・・・ と、提案せずにいられなくなったり。とにかく、議論の進め方のロードマップのかけない人にはファシリテーターは無理だなあと良く分かった。・・・結局、イ ライラし始めたアルバロが別の白い紙の上に作業を始めて、そっちの方が早く答えが出るという体たらく。

  • クリエイティブ君は思考が論理的でなく、思ってることが伝わらないし、人の意見を聞こうとする姿勢に欠けるので、議論を仕切ろうとするとえらいことになる。
  • アルバロはこのとき特にイライラする様子。彼は人間関係よりもタスク型。答えが出ないと憤ってしまう。だけどあまり先頭に立って仕切らない。
  • キャロラインは第一印象と違って和を重要視する。実はチームの良心なのかもしれない。
  • アヌップは国籍が同じというのもあり、唯一クリエイティブ君ときちんと話せるキーパーソン。一見口調はきついが、実は争いが嫌いな様子。
  • ジュリーはアメリカ人。算数とややこしい分析は苦手。しゃべるのは早い。ネイティブなのでややこしいこともゆっくり話すと分かってくれる。
  • んなことばかり考えて、どうやったら効率的にチームが動くか計算しているのが若干、操作主義者の私。
そ んなうちのチーム。この授業の後にはマーケティングの課題を完成させるためのミーティングがあったのだが、ここでもクリエイティブ君がやらかしてくれてし まった。自分が中心になっていたパワーポイント作成のミーティングを、「インタビューがあるから」と抜けた彼が、数時間後に私や他のメンバーが完成させ、 教授へ送信したファイルを見て激昂。アルバロに電話でキレたらしい。で、アルバロから私に電話があり、運悪く大学に残っていた私が修正作業をやる羽目に。

お かげでパワポのクオリティは上がったと思うけれど、代わりに私は夕飯を逃した。まさか階下のLing'sが木曜日に10時で閉まってしまうとは思わなかっ たのだ。昼食が11時半のサンドイッチのみだったので空腹で元気もなくなってきていたところに、クリエイティブ君からメール。内容をかいつまんでみると、 「お前らがやったこのマーケティングの課題はクソだ」、となる。どうやら大好きなマーケティングの課題を自分の思うようにできなかったためキレているらし い。

ミーティング中に一番よくネットで遊んでいて、議論に一番貢献せず、今回も1人でパワポ作って周りを混乱に巻き込んだ張本人の発言と は思えず、思わず絶句。ま、もう彼はどうしようもないので、とりあえず彼を除くメンバーに「このメールを削除するか彼を削除するか迷ってるんだけど、どう したらいい?」と冗談めかしてメールしてみた。

でもその後、ジュリーからは電話が鳴るし、アルバロからは怒りに燃えた返信が届き、その後 少し落ち着いた感じで電話もかかってきた。私はこのごたごたが落ち着くまで自分の作業 (明日提出のレポート) に取り掛かることができず困った。とりあえずクリエイティブ君とはコミュニケーションが取れないことがはっきりしてきたので、彼を切るか育てるか、メン バーと相談しながら接し方を決めていかないと。

そんなどうしようもない一日に、1つだけあったすてきなニュースは、Economicsの 最終試験が返ってきて、100点満点の97点という点数が付いていたこと。90点台は全体の13%ということなので、おそらく上位5%くらいには入ってい るだろう。心配していた計算間違いも、解答のプロセスが正しいからと若干の減点を受けるのみになっていたのが勝因。これで中間試験(70/80)、レポー ト2つ(28.5/30、15/15)、最終試験(97/100)と、点数でいえばAが確定。授業中の発言も平均よりは多いし、たぶんなんとかなるだろ う。

Thursday, November 11, 2010

11月10日(水)

バトルの日 (最近闘う頻度が高いなあ…)。

10.10 am Finance
11.30 am HSA Meeting with Tutors
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team Meeting

FinanceはBond (債権) の話。Bondの種類、仕組み、Coupon、Time value of moneyの話。シャルティエの授業は相変わらず初心者に優しい。AccountingはCash Flow Statement。これも一応かじったことがあるし、例題を解いておけば大丈夫。

昼にHSAのメンバーとチューターとでミーティング。チューターというのはHultに雇われた去年のMBAたち。今年の学生の勉強の相談に乗ったり、分からない問題を教えてやったりするのが仕事。チューターたちがいうには、教授陣の一部が、今の学生の一部にほんとに授業に付いていけていなかったり、基礎的な数学の力が不足していたりすることを心配しているらしい。で、ミーティングの狙いはみんなにどうやってチューターをうまく利用してもらって、学力の底上げをしていくかと。

実際、先週だか先々週だかにチューターが授業の後でやってきて、学生の危機感をあおる感じの発現をしたのだが、逆にその言い方が高圧的になって、今の学生たちにとってはチューター利用のハードルが上がってしまった面は否めない。話してみると知的な面々なので、困ったときには力になってもらえるように関係を築いておきたいものだ。

で、午後のチームミーティングはひどいことに。明後日が提出期限のMarketingの課題について、メンバー間でゴールに対する認識がずれている。孤軍奮闘して、プロジェクトの目的、提出物の確認、スライドの構成などについて理解を共有してみるのだが、これが本当に骨の折れる作業だ。

私はAccountingやFinanceの課題を仕切る代わりに、MarketingやGlobal Managementなど、現時点であまり数字を使わない科目についてはメンバーに任せることが多い。理由の1つは、極端にチームを仕切ってしまうキャラクターを確立させたくないことだが、もう1つには、これらの科目では数字の正しさや論理の整合性ではなく、いろいろな視点や想像力がモノを言う気がするので、収縮型の思考の私が少し引いた方がアイデアは膨らむと思うからだ。だけど、今回はまずい。提出2日前にして、結局やるべきことも、そのプランも立っていなかった。だって、手が回らなかったのだもの (しょんぼり)。

「オレ、マーケティング大好きだからこの課題かなりがんばりたいんだよね」みたいに言ってたクリエイティブインド人が、結局一番わけが分かっていないという事実も明らかになり、なかなかやってくれるなあという感じ。課題は「クライアントが市場調査を行いたい場合に提案するリサーチプランを考えなさい」なのだが、彼のアタマの中には「リサーチプラン」という単語が刺さらないようで、思考が「宣伝プラン」に終始してしまう。「SEO対策をやってウェブサイトへの訪問者を増やそう」とかすぐに言い始めてしまうので、趣旨がずれていると何度説明しても、無駄。ほんとに伝わらない。

・・・で、そのうち事態が悪化。クリエイティブ君が、議論に疲れたのか1人で階下のLingoへ消えてプレゼンのスライドを作り始めたのでアルバロがカチンときたらしい。「俺らが話し合ってるのを無視して、結論も方針も曖昧なままでパワポ作りしているあいつはなんなのだ」と。私も同感。ただ、彼がミーティングにいたところで、とかく、議論が議論にならない。なのにそんなときにひょっこりクリエイティブ君がミーティングに戻ってきたりするもんだから、紛争勃発。ああもう、見るに耐えない。でも、口を開くと私もクリエイティブ君を責めちゃってたりする。というのも、事実を事実として話すと、彼に都合の悪いことばかりになるんだよな。不思議。

で、アルバロ対クリエイティブ君の後は、ジュリー対クリエイティブ君も勃発。とりあえず、みんな忙しいからピリピリしているのだ。なんともかんとも。忙しいときにバカなことばっかり言うやつがいるとほんとにつかれる。つうか、これだけ周りが自分に対してばかりイラつき始めたら、自分の言動におかしいところがあることくらい考えられるんじゃないのかと思ってしまうのだけど、そういう人だったらこんなに苦労しないか、と。

いやほんと、こんな日はつかれる。

Wednesday, November 10, 2010

11月9日(火)

Accountingでバカみたいなことが起こり、午前2時前まで大学に残る羽目に。

12.00 pm Team Meeting
4.10 pm Global Management
6.00 pm Accounting Assignment

Accountingの課題は明日提出。全部で7問くらいあった問題をチームの数名で分担したのだが、私の担当分は他のメンバーの結果を踏まえた提案部分。私の直前の問題をインド人2名が担当しているのだが、お昼のミーティング中に進捗を確認すると、収益性に関する問題を担当しているアヌップが60%くらい、資産の流動性と自己資本率に関する問題担当のナミットが30%くらいの完成度といった感じ。後者はおそらく会計を分かっていないので不味いなあと思っていたのだが、とりあえず数値とその解釈を確認しながら「ほんと大丈夫?」などと聞いて、とにかく彼らの完成を待つことに。

Global Managementの授業は、テーマがカルロスゴーンとリーダーシップ。日本の事例が出たので、何か貢献しようと思っていたのだが、とりあえずケースの背景(Nissanが苦境に立たされるまで)にあった戦後日本の護送船団方式の経済政策と系列について少し話してみる。どこまで伝わったかは分からないけど。で、この授業ではクラスの他の2名の日本人も積極的に発言してくれたりして、Hultでの日本人プレゼンスの向上にたぶん一役買うことができた。

問題はその後。ナミットが一緒に課題を仕上げようと言うのでミーティングルームにこもるが、一緒に勉強するも何も、彼の仕事が終わらないと私は仕事を始められないのだ。そして、彼の一つ目の質問が「要するに資本構造って何なんだ」と、全く基礎を理解していないことを明らかにしたため、私は途方に暮れる。内心呆れながら、会計基礎を教えてやって、彼の作業を待つ。

先に送られてきたアヌップの出来もいまいち。いくつかの指標に触れていないし、論点がずれている部分もあったので、指摘して追加作業してもらう。1時間か少ししてナミットの作業も終わるが、これも困ったクオリティーだ。フォーマットは先に完成しているアヌップのフォーマットと違うし、ただ書いてみただけで関係ない内容が多い。もうこれ以上彼に任せておいてもロクなことにならないので、後は自分で作業することにする。

で、ナミットを先に帰らせて、アヌップとナミットの作文の添削をしながら、「ああもう、口語で書きやがって・・・ぶつぶつ」とかぼやいたり、全体のトーンを整えたり(Weを使わない、とか)、エクセルの表のデザインを整えたり。そして小一時間経ったところでふと気づく。Current RatioよりもQuick Ratioの方が高くなっていて、この数字はありえな・・・い。彼らの作業の元になった数値が間違っている。この数値が違うと、以降の判断が全部違ってくるのだ。犯人は、ジュリー。でも、ナミットも気づけよと。

結局、3問ばかりのエッセイ方式の解答を1から書きなおす羽目に。時刻はこのときすでに10時を回っていた。おそらく他のメンバーに言っても今から作業なんてしないだろうし、どうせ添削は私の仕事になってしまうから、一人でやった方が早い。・・・で、書き直し、エディットし、印刷までが終わったら1時半を過ぎていた。やっぱりこういうのは元データから分析、提案まで一人が通して見ないとダメだ。そして、会計を分かってないやつに会計の仕事をさせるときには、もっと近い距離でのスーパービジョンが必要だと思い知った1日になった。

Monday, November 8, 2010

11月7日(日)

Global Managementの課題を終わらせて、Financeのオンラインクイズを終わらせた。あとRoom to Readの翻訳も終了。ちょっと久しぶりだったし、ジョン・ウッド氏の講演の後だったから訳をしていても楽しい。あとはAccountingとMarketingの課題を進めたかったけどいまいち集中できないままに時間が過ぎた。どうにも生産性が低い。それにしても、週末らしさが感じられないのは困ったものだ。あと数週間の我慢だと思うのだけど(落ち着きますように)。

その他、HSA関係で投げ込んだメールに返信があったり、ホゼとSkypeでクラスの愚痴を言ったりと、いつも通りに勉強以外の時間もたっぷり取れてしまっている。

時々心配になるのは、このペースでの仕事の仕方に慣れていると、学校を離れた後の仕事の能率が、一般の日本人ビジネスパーソンに比べて悪いままになってしまうのではないかということ。基本的に、アタマをフリーにする時間と集中して作業を終わらせる時間のバランスが私にとってはとても大事で、人よりも気を抜いている時間が多い分、やるときには割と効率と精度を高めでやれるんだと、楽天的に考えるようにはしているのだが。

来週は、月曜にはFinanceの中間試験、その後もAccountingの課題2つ、Marketingの課題提出などなど、これまでで一番忙しい一週間になりそうな気がする。ちょっと休憩時間を減らすことに力を注いでみようかなと思う。このブログを書く時間は削らないようにしたいけれど。

Sunday, November 7, 2010

11月6日(土)

体調、回復気味。生活を元に戻さねば。

朝からメールの整理。学生委員会HSAがらみでおもしろくないことがあったので、再発防止の意味を込めて警鐘的なものを鳴らす。効果のほどは不明。その後、一日の行動開始。

風邪をひいている間に汗をかいては服を着替え、洗濯機をぐるぐると回していたので、部屋がひどく散らかっていた。ベッドシーツとタオルなど大きな物をまとめて洗濯機に放り込み、その間に洗い終わった服や下着をきちんとたたんで収納。さらに近所のスーパーでかった青いほうきで床も掃除。なんとか住める部屋に戻ってきた。こうなってくると、掃除にも力が入ってしまうのが私の悪い癖だ。いろいろ課題も残っているし、風邪ひきでスケジュールよりも遅れているものもあるのだが、シャワーを浴びた後にバスタブやバスルームまで掃除してしまった。

Hult2000年度卒業生の同窓会で知り合った先輩たちにお礼のメールを送り、明日提出の課題のGlobal ManagementのEssayに取り掛かる。この科目は、異文化の中でのマネジメント、いろいろなマネジメントプラクティスに対する違った国からの違った反応などを学んでいるはずなのだが、実際50カ国からの学生が集まり、それぞれに思うところのある議論が決まった結論に落ち着くことなどあり得ない。そのため、毎回の学習内容が非常に曖昧で言葉にしにくいのが難点だ。

また、本当のところを言ってしまえば、クラスの面々の中には英語の問題なのか、国民性または個性なのか分からないが、教官の質問に答えることよりも自分が思ったことを発言することに終始している学生もいて、これがまた話を分からなくする。これについては授業開始直後から問題になっていて、特にCase Analysisの担当だったJulie Cooperは、ケーススタディを学びあるものにするためにも、発言の仕方など教えていたのだが、なかなかどうして時間が経つと元に戻ってしまうというかなんと言うか。とりあえず気になるからDiscussion forumにでも書き込んでみるか。

で、なんやかんだしているうちに夜になり、うちにKenがやってきてごはんを食べる。カセットコンロを買ったきり使っていなかったので、この上にフライパンを置いて冷蔵庫の中の物を片っ端から焼いて食うという乱暴なメニューだったが、久々の焼き物はやっぱり美味しい。元気が欲しいときは煮物よりも焼き物なんだよな、と。

Friday, November 5, 2010

11月5日(金)

まだ風邪引き。

9.45 am 登校
11.10 am Managerial Economics Final
12.50 pm Career Office Carolineとお話
1.30 pm 一時帰宅
2.30 pm Global Management
5.30 pm Volunteer for Hult 2000 Reunion
となる予定。

いまは一時帰宅しているところ。半時間ほどで着替えて再登校。

Economicsの試験で痛恨の計算ミス。おそらく15点くらい飛んでいく計算。「難しい」という評判だったにも関わらず、20分以上時間を残して解き終えることができたんだけど、見直してるときに代入した数値が違っていることに気づき、再計算したときにミスをやらかした様子。風邪による集中力不足、ということにしておくか。これまでの成績は中間試験、アサインメント(×2) ともに上位20%には入っていたので、ここで成績落としたら残念。

Global Managementでは、中国とのジョイントベンチャーに失敗する米国企業の事例。私にとって勉強になったのは、中国企業の「人と人との結びつき」が日本よりアメリカよりどこよりもモノを言う風土のこと。ベネズエラのオズが米国企業の代表役、中国人のイチェンが中国企業の代表役になったロールプレイではみんなが爆笑。とにかく、「私の家族もこの会社で働いてるんだから、ガイジンのあなたは余計なことはするな」とか「つうか、あなたのことはあまり知らない」とか、海外在住暦も長いイチェンが敢えて「中国人らしく」振舞ったことで、異国文化が腹に落ちるくらいに良く感じられる。次回、テーマがカルロス・ゴーンとNissanとのことなので、日本人のクラスメイトとちょっとした資料を発表しようかと検討中。

Hultの2000年度の卒業生が同窓会をやるらしく、HSAメンバーやExective Trackのメンバーに、ボランティアの要請がかかった。2000年当時のHultというのは、まだArthur D. Littleだった頃だから、かなり小規模、そしてかなり実戦形式のコンサル付属MBAだった様子。そんな卒業生たちの同窓会なら、きっと面白そうな人たちに会えるはずなので、風邪引いてたって行ってしまうことにした。

びっくりしたことに、この同窓会に日本人が3人。しかも全員がわざわざ東京から来たとのこと。話を伺ってみると、当時は一学年が50-60人と、今の3分の1程度しかおらず、やっぱり学生同士のつながりが深く、今でもメールでのやり取りは継続している。今のクラスメイトたちを見回すに、こんな風になれるかなというのはなぞ。私たち自身のがんばりに掛かってるんだろうけれど。

終了後、金曜日名物のLingoでのビールを飲み、ラテンの面々とアイスランドの金髪美女ヒルダとご飯を食い、捕鯨について熱く語って帰ってきた。「見た目が残酷、自分たちが食わない物に対する異物感以外、捕鯨に反対する正式な根拠が本当にあるのか、西欧の報道を見るたびに考えてみるがよい」と言い切ってみたら、割と説得力があったらしい。捕鯨国アイスランドのヒルダは喜んでくれてたかも。それにしてもアイスランド、知られているのが捕鯨と金融危機のときに国家が破綻したこと。ほんとはもっとすばらしいところのある国のはずなんだけどなあ。

Thursday, November 4, 2010

11月4日(木)

風邪引きだけど、ハーバードへ行ってみた。

12.50 pm Managerial Economics
5.30 pm speech at Harvard School of Education "John Wood from Room to Read"

午前中にLady Soudaの授業があったんだけど、目が覚めたときには手遅れだった。高熱による頭痛が激しくて動けず、薬を飲んでしばらく横になり、昼前になってマシになったのでシャワーを浴びてEconomicsの授業へ。ゲーム理論の続きと、Pricingに関するレクチャーがあり、これでテスト範囲がカバーされたんだけど、この翌日には試験だというのだから困ってしまう。文句言っても仕方ないから、何とかするしかないんだけど。

そんな不安を抱えたまま、夕方からはハーバードのSchool of Educationへ。ボランティアで翻訳を手伝っているRoom to Readという非営利法人の代表のJohn Wood氏が講演に来るという情報を嗅ぎつけたからだ。元マイクロソフトのマーケティングディレクターだったWood氏の講演はとてもおもしろかったし、現在の事業への熱意もとても伝わる内容。そしてスライドの作り方などに、マーケティング畑の人に特有の映像で魅せる部分が感じられたりして、なるほどこういう人がやるNPOだから受けるんだろうなと思ったり。

MSを離れて、RtRを立ち上げ今に至るまで、そして今後について、とてもフランクに話してくれた。質疑応答の間、一緒に行ったクラスメイトのKenが「あなたは私みたいな日本のビジネスマンに何を期待するか」と聞いたところ、「日本はRtRのとても重要なパートナーで、東京チャプターは世界で一番大きな金額の寄付を集めている」と日本をべた褒め。お世辞もあるんだろうけれどうれしい。講演後に私も、いまは東京チャプターにボランティアで翻訳を行っているが、ボストンでもRtRに関わりたいと言ってみたところ、わざわざボストンチャプターの代表を紹介してくれた。

帰り道で風邪薬が切れたのか、頭痛や発熱が再発したのだけど、それ以上にハーバードまで行って良かったと感じた一日。明日はEconomicsの試験だけど、大丈夫なんだろうか。薬でごまかしながらの戦いになるな。ううむ。

11月3日(水)

風邪、悪化。

8.30 am Managerial Economics
10.10 am Finance
11.30 am Executive Track Mentor Kick-off
12.50 pm Team Meeting
2.50 pm 風邪悪化のため帰宅。

朝、起きると頭痛と寒気。でもEconomicsは試験が近くて休めないので、風邪薬を飲み、熱いシャワーにしばらく打たれて、体温が上がったところで小雨の中を強引に自転車登校。歩いて大学へたどり着く元気がない。授業に5分遅れで到着すると、おかしな汗が出る。苦笑

EconomicsではOligopoly (寡占) 市場におけるゲーム理論。以前に軽く経済学の本を読んでまるでピンとこなかった内容なんだけど、Deneffeの解説が良いのか、私が以前よりもセオリーに対して柔軟になっているのか、割とすんなりアタマに入る。
とにかく理論を理解したければ見る点を絞って合理的に考えれば良い。相手がオプションAを選んだ場合、Bを選んだ場合、と1つずつきちんと考えられれば簡単なのだが、大きな視野を持って大局を見てしまうと判断が狂う。通常、私は各部よりも大局を見ることに価値を置く方なのだが、なるほどこういう判断で言えばそれではいけないということ。

で、こういうクラッシックな理論の弱みという部分も見えていて、要するに、全プレーヤーが合理的な判断を行うという前提なので、どこまで現実に当てはまるのかは分からないし、そもそも得られる結果というのが、各プレーヤーにとって異なって見えていることもあるだろう。相手プレーヤーが私のように各部を突き詰めて考えずに直感重視の非合理的判断を行ってしまう場合には両者がバカを見ることになるだろう (気を付けます。笑)。

幸運なことに、授業に集中できている間に薬も効いてきたらしく、ダルさは残るものの続きのFinanceも乗り切れそうな気分になって来る。FinanceのクラスはTime value of moneyの続き。あまり目新しい点もないように思ったのは、私が分かっていないだけか、それとも試験に向けてCartieが重点的にこの分野を対策してくれているからか。このTime Value of Moneyに関しては、きちんと時系列でキャッシュフローを図示できれば間違えないと思うので、週末に練習問題を解きながら試験対策をしようと思う。そして何より風邪を治さなきゃ。

お昼はExecutive Trackの特典としてHultが紹介してくれたメンターのNanetteとランチ。他のETメンバーとそのメンターたちとでサンドイッチをもぐもぐとやりながら、とりあえずお互いの自己紹介および今後の希望について小一時間ばかり話す。Nanetteは某大手電器メーカーのMarketingの部門のSenior Directorらしく、とても忙しい中時間を割いてくれている。またこのメンターシップに参加するのも初めてだということで、「なんでもできることは言ってね」とのこと。あんまり親切すぎて、進路希望がはっきりしていない自分が申し訳なく思えてしまう。

ランチ終了後、振舞われたサンドイッチをこっそりいくつか拝借して、チームミーティングへ。ほんとは11時半開始だったのだが、メンターランチのため遅れて参加。手土産にサンドイッチを持って行ったわけだ。Accountingの提出課題が来週2つもあるので、その打ち合わせ。Walmartと競合との財務比較をするのに、なぜか他のメンバーはTargetという米国ローカル(?)な企業を選んでしまっていたので、そこはやっぱりWalmart同様に世界中で展開しているフランスのCarrefourか英国のTescoだろうと説き伏せ、結局規模が大きかったCarrefourを比較対象とすることにした。この作業は週末にやって、月曜日のミーティングで完成させることにする。

ミーティングの後はクラスメイトのEconomics試験対策を手伝うはずだったのだけど、
予定をキャンセルして帰宅。風邪薬がそろそろ切れてきていたし、まだ熱もある感じだったので、風邪をこれ以上悪化させないようにした。ここのところのボストンは本当に寒い。暖房を入れ、薬を飲んで、布団に包まっていると大量に汗をかくのだが、そのまま眠ってしまって目覚めると、暖房がいつの間にか切れていて部屋は寒くなっている。服を取り替え、トイレに行く間にはほんとガタガタと震えてしまうくらいだ。これは風邪をひいているから寒いのかとも思うが、回復してみないことには良く分からない。

Monday, November 1, 2010

11月1日(月)

少しゆっくりできた週末が終わり、月曜日がやってきて、
まあ、いつもの感じに戻ったなという印象。

8.30 am Accounting Assignment
10.10 am Finance
11.45 am HSA Meeting
12.50 pm Team Meeting
2.30 pm Accounting
5.00 pm UN Day Event

朝から大学でアカウンティングの課題をやって、ファイナンスの授業へ。基本的なPresent valueとFuture valueの話なのだが、やはり数学の苦手な人たちが混乱している。授業のスケジュールに関してはずっと以前からシラバスが配られているのだから、ちゃんと予習をしてくるべきなんだけど、シャルティエは親切なので丁寧に解説。

HSAミーティングは、先週やってきたチューターへの批判が議題に上げられちゃったりして、あまり生産的じゃなかった。あとは、オスがモジュール終了時のパーティーを自分たちで企画させてくれとStudent Serviceに話してきたとかどうとかで、私は正直どうでもいい。ま、Lingo's以外でのパーティーなら、気分も晴れるのかもしれないけど。

Team Meetingでは、Quantsの仕上げとファイナンスの計算問題をやって、それからアカウンティングの授業。債権(ボンド)の話。なるほどなるほど。UN Dayのイベントではフレンチのクラスメイト、チェリーからのプレゼンと、ドキュメンタリーBlack Gold。コーヒー豆の生産をしているエチオピア人の話。

金曜日にEconomicsの試験があるので、明日あさってはしっかり勉強しないと。

Sunday, October 31, 2010

10月30日(土)

土曜日。

朝からメール処理。HSAがらみでいろいろ交通整理がめんどくさい。月曜にミーティングがあるので、これがうまく行くように情報整理とポイントのまとめをやってメールを投げておいた。それと、Executive Trackのメンバーには、Hultが外部の人をメンターとして付けてくれるのだが、その人に水曜日に会うことになったので、とりあえずよろしくお願いしますメールを送付。あまり長い自己紹介メールを書いても、読んでもらえないだろうし。

ファイナンスの課題の成績がメールで送付されてきて、結果は88点。問題の解釈で間違いをやらかしてしまったため、後半部分で大きな減点を受けたと思われる。ただ、このケース分析は全体の成績の5%にしかカウントされないはずなので、これを悔やむよりはファイナル試験で1問多く正解することに力を入れたほうが良い。

HSAでは、各サブジェクトによってソースがバラバラになっている課題をエクセルシートにまとめて共有し、みんなが課題を一目で確認できるようにしようとしているのだが、これがものすごい作業だ。小一時間ほどやってみたところで、めんどくさくなっていったん保留。このくらい自分でやれ、と思ってしまう私は個人主義者なのだろうか。

夜になって、マークがNYCのチャイナタウンで餃子を買ってきたというので、ウェンディ宅を使っての餃子パーティー。ハロウィンの夜に、300個の餃子をむさぼるのも、なかなか珍しい経験かもしれない。食べて飲んで笑って、とても楽しい時間をすごして帰宅。健全なストレス発散になった。

Saturday, October 30, 2010

10月29日(金)

8.30 am Managerial Economics
11.30 am Team Meeting
4.10 pm Global Management

Economicsは独占(モノポリー)状態にある市場でのプレイヤーの意思決定。完全競争の状態にある市場との違いは、競合が存在しないため、企業の意思決定は利益を最大化する製品の価格と生産量の設定に限定される。値段を上げすぎると顧客のデマンドが下がり、作りすぎると利益が下がってしまうからだ、とかだったかな。キャパシティーを超えて製品を作ろうとするとマージナルコストが上がるし、生産量が増えると同じデマンドに対しての均衡価格が下がるため、あるポイント以降は利益は目減りするという話だ。教官のデネフは某戦略コンサルティングファームの現役コンサルタント。さすがにとても分かりやすい解説をしてくれる。実際のプロジェクトの事例がたくさん盛り込まれるのも、私にとっては学びが多い。

Team MeetingではQuantitative Analysisの課題に取り組む。今のチームは、当初に比べてずいぶんまともに機能するようになって来ていると思うが、やはり我が強いメンバーが多くてときどき困ってしまう。私も間違ったことが嫌いなので、納得が行かないときにはきつめに意見を言ったり喧々諤々とやることもあるのだが、スペインのアルバロやインドのアヌップと議論になっているときなんかは、もはや意見が食い違って議論になっているのか、ただお互い自分の意見が言いたいために大声で話しているのか、意味が分からないときもしばしば。だけど、今日はなんだかんだでQuantsの課題を終わらせることができたので良しとする。

Global Managementは中国の振興企業の成果主義的なマネジメントの事例を取り、チーム各人の出身企業でそれらは適用可能かどうか、問題は何かを話し合う。アルバロのいたスペインやキャロラインのベネズエラのラテン文化の国々では、職場においては割とボスの権力が強く、人々は仕事に関しては保守的で、公に従業員をランク付けるような仕組みは受け入れられないらしい。アヌップやナミットたちインド人は、公の場での叱責だとかペナルティーを侮辱と受け取り、そういうのがあれば会社を去るだろうということ。昨日、ナミットと揉めたのにはこういう背景もあったのかと思う。

その後、ハロウィーン・パーティー。朝食はクリスプ(ポテトチップ的なもの)のみ、しかもミーティングのせいでランチを取れていなかったにも関わらず、ここのところのストレスや疲れもあってずいぶん飲んだらしく、おうちに帰ってからの記憶は曖昧。二日酔いの土曜日だが、勉強はやらないと。

Friday, October 29, 2010

10月28日(木)

8.30 am Quantitative Analysis
10.00 am Team Meeting
11.30 am Culture Quest; Incredible India
12.50 pm Meeting resumed
4.10 pm Career Management; Interview Skills

とても気分の悪いバトルの日になった。こんな日もある、と思うようにする。

朝からQuants。Risk Analysisがテーマのはずなのだが、相変わらずLeggetは基礎のABCを説明する間にEやFやG、あまつさえXやYについての話を挟んでしまう。ビジネスの予測とリスクの分析というテーマで、売上の触れ幅を予測し、固定費や変動費を考慮した式を作り、その確からしさを検討していく、という流れだと思うのだが、ここで私がとても苦手なインド人Rが、明らかにその流れには沿わない質問をする。

悪い流れである。しかも、教官によってはこういう無意味な質問をシャットアウトし、まず説明を終えるようにするのだが、Leggetにはそれができない。あまつさえ、RはLeggetの答えに満足しなかったらしく、質問をかぶせていく。というか、むしろ議論したいかのような様相を呈していく。

ただでさえ、Quantsに対しての不満が続出している今日この頃、あまりに状況の見えてないインド人R(しかもこいつは遅刻してきた上に、授業中もメールチェックに余念がない)と、相変わらず説明の下手な上に授業時間をオーバーしがちな、(しかも内容はカバーしきれないことが多い)Leggetに、とりあえず声を上げることにした。

「この質問が今日のテーマにどう関係するのかまったく理解できないし、そもそも関係しているようには思えない。リスク分析がテーマであれば、まずそれについて説明をしてくれ。私は今なんとか理解しようとしているところなのに、メインでない事柄について、特定の学生の個別質問に、80分の授業の内の10分も時間を取られるのはあり得ないし、耐えられない」

実際、相当に腹が立っていたので、かなり感情的な言い方になった点は反省。しかし、これで授業は前に進んだ。そして、インド人の無価値な質問に費やされた10分と同じ時間だけ、予定された授業時間をオーバーしてクラスは終わった。私が声を上げたことには価値があったはずで、実際に友人の一部は発言直後にThumb up(親指を立てるポーズ)でGood jobと伝えてくれたわけなのだが、とにかく言い方が悪かったのかなんなのか後味が悪かった。

しかも、こんな日に限って、事件はまた起こる。

チームミーティングに行くと、インド人2名がいない。1時間後から行われるCulture Questという各国の分化発表会の準備があるそうだが、6人中2名がそんな状態だとチームミーティングにならない。先週もこんなことがあったので、ミーティングに参加できないなら事前に知らせろと念を押したのだが、分化が違えば物事の優先順位も見事に違う。納期は守る、「ホウレンソウ」を徹底する、という日本の社会人基礎というのは、世界で言えばほんとうにハイレベルな行動指針だ。

インドのCulture Quest自体はとても良かった。インドの面白さが存分に伝わる内容だったし、インド東部、北部、南部、西部とそれぞれに違う料理も振舞われた。レストランで食べるより、ずっと美味かった。ただ、これが終わってしばらくしてやっとミーティングに参加したインド人の態度が酷い。疲れているのは分かるが、議論には参加しない、というかそもそも基礎を理解していないように見える。

私とアルバロがメインになってQuantsの課題を説いている間、ジュリーとこいつがMarketingの話をし始めた。この二人は数字に弱いので、今できることがないことを踏まえると、仕方がないのかもしれないが、ただ、そのコミュニケーションの取れないっぷりがまた酷い。ナミットの話し方というのは、とにかく回りくどくて結論を先に言うことができない。しかも、微妙に答えにくい質問をすることで、議論を誘導するような操作主義的なところが非常に多く見え、私の神経にひどく障る。

これまた、今マーケティングの話をするのはマナー違反だが仕方ないとして、結論は何なのだ?競合分析について、お前は何を言いたくて、今その関係ないように見えるトピックについて、しかも誘導尋問を繰り返しながら長い話をしているのだ。人の時間を奪っているという自覚を持て。まずポイントを言え。考えがまとまらなくて長い話になっているのではなく、お前は意図的に長い話に人を巻き込んでいるだろう、と説教。・・・またやってしまったなあ、という感じ。

その後Economicsの課題を終えなければならなかったのだが、いかんせん気分が悪すぎて、フレンチのチェリーとビールを1杯だけ飲みながら憂さ晴らし。それから5階へ戻って、友人の課題の英語チェックをしてやって、自分の課題を終えたら深夜12時になっていた。効率の悪さといい、無礼なやつらのせいで吼える羽目になった後味の悪さといい、なんとも、厄日だ。明日はいいことありますように。

Thursday, October 28, 2010

10月27日(水)

8.30 am Managerial Economics
12.50 pm Finance
3.50 pm Meeting with Dean Totterman

Managerial Economicsは、ケーススタディのディスカッション。米国の大手オフィスサプライ(文房具)企業の合併と、独占禁止法の適応の事例を通じて、モノポリー(市場の独占、寡占)について学ぶ。学習内容としては、以下のような点があった。
  • 独占が議論される市場の定義
  • Cross price elasticityを使った独占の有無の判断
  • CR4、HHIという指標を使ったMarket Concentrationの計測。
  • 新規参入や異業種からのRepositioningによる障壁の高さ
  • EfficiencyとCustomer benefitの主張によるアピール
Financeでは、どうやら先日提出した課題で大きな間違いをやらかしてしまったらしいことが分かる。前回の課題の出来が良かった分、ここでの失点は痛い。授業は、いつもどおり基礎的で明快。教官のシャルティエの評判はとても良い。

夕方、Hult BostonのDean(校長)のTottermanと面会。HSA(学生委員会)として少し説明を受けたい内容があったため。学生側からのクレームだとか、教官やチューターたちからのクレームだとかがいろいろと山積みになっていて、最近の忙しさと併せ何かと衝突が多く、みんなイライラしている。Module Aが忙しいというのは分かっていたことなので、仕方ない面もあるのだが。

フィンランド人のDean Tottermanは、とても冷静だし、コミュニケーションに対してオープンな印象。知的で話せる人というのは、個人的にも好きな人間のタイプ。30分と少しばかり時間を取ってもらい、いくらか知りたかったことについて答えをもらう。その他、教官側から学生への懸念だとか、学生の間であがっている意見などを話すことができた。

分かっていることだが、多国籍なHultの学生の中には、日本人の基準からすると悪い意味で子どもじみた性格をした人たちもいる。コピー代が高いと不満を言い、教授が悪いから授業が分からないというばかりで自分では勉強せず、挙句の果てには、予習もしていなければ、授業には遅れてくる、なんて学生もいる。世界中の人が同様に几帳面だと気持ち悪いのは確かなのだが、もう少し何とかならないかと思わないこともない。

学生委員会の役割と言うのは、レベルの高いものから低いものまで、さまざまな学生の不満や意見に対して耳を傾けつつ、どこまでが正当な権利で、どこまでがただの我侭なのか、そして正当な権利の要求については、なるべく実現可能な提案と言う形で大学側へ要求を伝えていくことなんだと思う。

Deanとのミーティングの後は、Economicsの課題。私のクラスは締め切りが金曜なのだが、他のクラスは木曜が提出日だったため、他のクラスの日本人メンバーと問題を解いていく。教官のDeneffeのおかげで私はEconomicsの授業を比較的良く理解している方であるらしく、他のメンバーや通りかかった友人たちに対して、かなりたくさんのレクチャーを行うことになった。設問に少しひねったものが多く、ただテキスト通りに進めるだけでは正解が出せないようになっている。概念をしっかり理解し、きちんと考える必要があるので、分かったときにはすてきな達成感がある。こうして自分の強みのある分野で周囲の人に貢献できるのはうれしいことだ。

Wednesday, October 27, 2010

ケーススタディの読み方

ケーススタディというのは、ご存知の人も多いことだと思うけれど、実際の企業の事例を取り上げ、シミュレーションを通じて意思決定や思考の練習をする、ビジネススクールでとても良く用いられている学習方法。

毎回、このケースを読んでくることが課題となるのだが、これがなかなか大変で、慣れないうちはどうしても時間が掛かってしまう。Hultで使っているケースは、比較的短い物が多いが、それでも毎回のリーディングが1科目につき10-20ページ程度なので、最初から最後まで考えながらまじめに読んでしまうと、あっという間に時間が過ぎる。

これが、私が英国でいたときだと1つのケースで30ページくらいあることも決して珍しくなかったので、こうなるとほんとに終わらない。しかも、ケースは読めばおしまいではなくて、内容についてのディスカッションに参加する必要があるので、授業中もアタマが働く状態で大学へ行かねばならない。で、そんなことをやりながら分かってきたことがあるので、ここで共有してみようと思う。

何より大切なことは、「一度自力できちんと通して読んでみよう」という考えをゴミ箱へ捨て、さらにゴミ箱を空にすること。これをやり始めると、終わりのない迷路にはまり込んだのと同じ状態に陥るからだ。しかも、一度読んだ後でどうせ設問に答える必要があったりして、結局何度もケースを読み直すことになる。酷い場合には、初めから気合を入れすぎた結果、後半になるほど集中力が切れ、肝心の部分だとか、意思決定が必要な部分だとかに注意が払えなくなる。

ほんとに良く言われることだが、初めに読むのは設問だ。まず、「何に答えるために文章を読むのか」を、アタマに叩き込む必要がある。これができれば次はグラフやチャート、Appendixを見る。これら図表というのは、とてもたくさんの情報をきれいに、しかもシンプルな英語で詰め込んだ芸術品なので、ここからビジネスの状況やタイムラインなんかはアタマに入れる。

次に読むのは、サブタイトル。ここからケース全体の校正をつかむ。私の経験としていちばん大切なのは、どこに鍵となる内容が書かれているかを把握すること。割と後半にある「これからどうしたものだろうか」とか書かれている箇所には、よく問題の概要が簡略に記されている。逆にダメなのは、市場の構造とか、企業の歴史などに気を取られて、設問に答える準備作業に時間を掛けてしまうこと。

サブタイトルから少し時間を掛けるところを決めたら、そのパートを読んでいくのだけど、このときに重要なのが仮説思考というか、「おそらくこういう内容が書かれているはずだ」という想定。それに合致する部分を探す。読んで考えるのではなく、考えを確認するために文章をスキャンすると認識するのが正しい。で、問題の答えを探して、ケースを前後にめくっているうちに、文章の内容は結果としてアタマに入るものだと思う。

ありがちな話なのだけど、「英語の勉強になるから」と初めから読んでいると、ほんとうに英語の勉強にしかならないのだ。どうせなら、中身をざっくりつかんで、ぶっちゃけあとは議論を通して英語を練習する方が効率的だと思う。

Tuesday, October 26, 2010

10月26日(火)

8.00 am Quantitative Analysis
12.50 pm Managerial Economics
4.10 pm Global Management

統計の授業は、相変わらず分からない。Leggetが解説をしないからだ。以前の日記にも書いたように、彼は学生がみんな基礎をものすごくよく分かっているものとして、議論を深めるための授業をしているように思うのだが、2つの理由でうまくいっていない。1つに、学生がそれほど基礎を分かっておらず、2つに、彼の議論のファシリテーションが下手だからだ。

私は、基礎は理解して授業に臨んでいるつもりだが、やはり彼の言っていることはよく分からない。困った顔をしてケイマン諸島(英語圏)出身のジョジーの顔を見ると、ネイティブの彼女も困り果てた顔をしている。「あれは英語の問題じゃないのよ」と、彼女の談。最近HSAに参加しているせいでいろいろな学生の話を聞くことが増えたが、やはり授業の不人気さではQuantがダントツか。

授業後、招かれざる客。チューターと呼ばれる去年のMBA生たちがクラスの前に立ち、いきなり「警告」だとかを話し始める。今年のMBA生が質問に来ないとか、授業に必要な本を購入していないとか、母国語の使用が目立つとか(人の勝手だと思うのだが)。どうやら、教官の数名からそういった内容のクレームがあった様子なのだが、直接の絡みもない2人組がいきなり現れてずいぶん失礼してくれるものだ。

とりあえず、ブランチを取りながら、Global Managementの課題を終わらせ、Economicsのケーススタディを読んで、午後の授業。Economicsのコースワークは28.5/30点。授業はコストの構造についての3時間講義。後半、少し脳の働きが落ちたらしく、分からなくなった。要復習。この授業はいつもアタマを使っている気分になるので好きだ。教官のDeneffeもおもしろい。

Global Managementは相変わらずぼちぼち、といった感じか。国際色が豊かなHultなのでいろいろと面白い話も飛び出すのだが、いまいち「カルチャーを学問する」感じに無理がある気がしないでもない。どうにも理屈が先行したり、表層をなぞる話に終始するところがあったり。だけど、グループディスカッション中にアドルフォから聞いた、彼が20年勤めていたシティグループの変質についての話は面白かった。機会があれば、また触れてみるか。

今、明日のEconomicsのケースを読み終えて、そろそろうちに帰ろうか、といった感じの9時46分。

Sunday, October 24, 2010

ここ数日の思考とレビュー 10月24日 (日)

ボストンキャリアフォーラムと、シカゴのNSHMBAの間、大学は授業がなかったため、少しレビューする時間ができた。
MBAのコース自体で言えば、授業開始からまだ1ヶ月程度だけど、とりあえず私の成績は優秀(おそらく現時点で成績が良い人なんてのは星の数ほどいるんだけど)。

乱雑に返ってきた成績を並べてみるに、統計の中間テスト 22.5/25 (90%)、エコノミクス中間テスト 70/80 (上位13%)、チームビルディングのレポート A、ファイナンスの財務分析 95点、オンライン小テスト2回分 35/37、アカウンティングの業界分析 5/5、小テスト2回分 18/20、ケース分析 B+ (これだけ微妙) と、ここまでなら良い感じに「A」Studentだ。それよりもレビューしながらむしろ、1ヶ月の間にたくさん提出物や試験があるもんなのだと感心しないでもないが。

授業以外にもいろいろと楽しんでいて、HSA(学級委員みたいなもの)にも選ばれたし、Executive Trackという仰々しい名前のプログラムではキャリアサービスもしてくれているし、友人たちとケースコンペティションなんかにも参加しているし、一回だけとは言え学外の素敵な人にも会いに行ったし、クラスメイトのおかげで他の大学のMBAの人たちとも知り合うことができた。

で、問題は、今が楽しいのは良いとして(つうかうまく行ってることばかり見てのぼせるのも大概にして)、結局私はどこへ行くのだ、ということだ。元々ボストンへ来たのは、MBA自体が第一の目的ではなく、ここを拠点としているとあるNPOにコンタクトをとり、そこに関わることのできる仕事を見つけることだ。それがどんな形の仕事なのかなんて分からなかったのだが、こなかった場合の後悔だけはいやだったわけだ。しかし、渡米からもうすぐ3ヶ月になるというのに、勉強の忙しさを口実にこっちは進んでいない。時間を作って、がんばっていかないと。

ボストンキャリアフォーラムでは、当日のWalk-inにて3社ほど選考に参加したが全然ダメだった。これは事前準備の不足と言うのも理由だが、自分の キャリアというのが、いま企業の欲しがる人物像から離れてるのも理由だろう。彼らが欲しいのが、現状の業務の枠のどれかを担当する人物。私は、職業経験的には、あまり人気のない業界の聞いたことのない会社で、職種も期間によってバラバラ。しかも最長勤務が2年ときている。要するに、何がしたい人なのかわかんないのだと思う。

でもまあ、「それがどうした」と開き直っていくしかないんだよな。散々迷った後でここへ来ることを決めたときに、幸せで安定した就職っていうのはほぼ なくなってしまうことが分かってたんだから。それでもやると決めたのは自分だし、死にそうになったら、どこかの国で日本食の食堂を開いて、空いた時間には和英翻訳と、日本語を教えて暮らすんだ。自分で決めたことだから、たぶん1人でも平気さ、とかってうたいながら(これ、古いアニメのエンディングテーマ)。

さて、忙しいときほど、人は自分の意思を流されるものなんだと思う。忙しく何かに没頭していれば、それなりの充実感は得られるし、自分のComfortable Zoneからは出なくて済む。「自分は必要とされているのだ」「いまは忙しいから仕方ないのだ」と、言い訳だって簡単だ。私はいつも言い訳しがちな人間なので、自分に厳しくやっていかなきゃな。

Saturday, October 23, 2010

10月22日(木)

木曜日よりシカゴでNSHMBAというキャリアフォーラムがあり、大学はお休み。多くのMBA学生が履歴書片手に寒いシカゴへ向かう。

私 はといえば、ボストンで行われる日英バイリンガル向けのボストンキャリアフォーラムへ。私費留学で卒業後にキャリアアップを目指す日本人学生はみんなここ へ向かう。MBAだけでなく、主に海外大学を卒業する学生向けの新卒枠での採用もあるため、3日間で1万人だとかの学生がボストンに集結するらしい。

私の場合、ここで仕事を見つけることは第一希望ではなかったりもするのだが、とりあえずいろいろな仕事を見ることができるだろうという気持ちでの参加になる。他に社費留学組みクラスメイトたちも、噂のキャリアフォーラムにとりあえず顔を出してみようと会場へ。

会場へ着くと、スーツを着た人、人、人。みんなが黒い服に身をつつみ、そして会場内の地べたに座っている。もちろん歩いている人も大勢いるのだが、それよりも床に座っている人の方が目に付くのは、きっとあまりに見慣れない光景だからだろう。会場内を歩きながらブースを見ていると、ほんとにいろんな企業が参加しているのが良く分かる。

メーカー、コンサル、IT、製薬なども多いが、いちばん目に付くのは金融。特に外資の金融機関の前には、人だかりができている。2008年に酷い目に遭ったとはいえ、業績も回復してきている彼らの人気は絶大だ。私は金融に関心がない上に、今の金融人気は単なるブームだと思っていて、経済の構造が長いスパンで変わっていくうちに、主役ではなくなる産業だとか思っていたりするので、遠目から見ているだけなんだけど。

いくつかの企業に募集している職種を聞いてみたり、自分の関心と合うかなと考えたりしながら、知人を見つけて話しかけたら、その企業の面接をとりあえず受けてみることになったり(二次で落ちた)。楽しかったといえばそうだし、今まで歩んできた自分のキャリアというのが、やっぱり企業にモテる履歴書ではないことは良く分かったり。この日の最後にセミナーで聞いた某米国企業の人事部門のシニアマネージャーさんの話がとてもエキサイティングだったことが一番の収穫。残念ながら履歴書を提出した後も、この企業からの連絡はないんだけど。

うれしいことにはクラスメイトの数名には、このフォーラム初日に内定およびほぼ内定が出たことだ。さて私もぼやぼやしていないで、進みたい道だけじゃなく進める道も見つけていかないと。ううむ。

Friday, October 22, 2010

10月21日(木)

NSHMBAのため大学は休み。いくつか買いたいものがあり、MITの生協へ行く。ここにはいろいろな面白い本が並んでいて、ついつい散財してしまうのが難点だ。結局、読む時間が取れるのかどうか怪しい本を三冊と、今後なんだかんだで使うであろう履歴書用の紙を購入。

米国では履歴書は通常より少し厚く、見栄えの良い紙に印刷すると良いらしい。色も真っ白ではなくてかまわない。私は少しだけクリームがかった物を購入。しかし、レターサイズのただの紙100枚で$15というのは、仕方ないとはいえ、やはり高い。慎重に使わなければ。

生協にいるときにクラスメイトのKより電話。うちでチームメイトと夕飯を食べるので混じらないかとのお誘い。もちろんよろこんで参加。時間的にぎりぎりだったので、そのまま家に帰らず自転車でK宅へ向かう。が、最寄駅までたどり着いたところで、地図を見ても教えてもらった住所を見つけられない。しばらく迷った後で、電話をしてなんとか到着。

チャールズ川を眺めるすてきな高層マンションの夕飯には、ドイツ人のフェルディナンドと、インド人2名(ごめん、名前が覚えられなかった)がやってくる。なんだかんだと楽しく時間を過ごして帰宅。もう少し滞在したかったのだが、明日からボスキャリだし、いちおう履歴書くらいは用意しておこうとか考えたり。なんにせよ、履歴書のオーガナイズというのは、遅かれ早かれ必要な作業だし。

Wednesday, October 20, 2010

10月19日(火)

11.30 am HSA Meeting
12.30 pm Team Meeting
4.10 pm Global Management

8.30 amよりManagement Communicationの授業だったのだが、これを欠席。これまで授業を休むことはほとんどなかったのだけど、朝から日本にいる両親から少し急ぎの電話が入ったり、小包みの受け取りで問題があったり、挙句の果てに体調もいまいちだったり、要領悪くしているうちに時間が過ぎてしまった。

HSAミーティングでは、Communication Directorという役職を与えられた。これは、ミーティングのアジェンダ作成や、議事録の担当らしいので、得意分野ではある。議事録作成のための発言内容確認を通じて、大学側の人とコミュニケーションを深めていくこともできると思う。

Team Meetingでは、Accountingの課題を検討。Walmartについての簡単な分析をする。明日からシカゴへ旅立つメンバーが数名、旅行に行ってしまうメンバーが1名、などなどめんどくさいことになりそうだ。月曜、火曜には提出物がいっぱいなのだが、どうなることやら。・・・って、なんとかするしかないが。

Global ManagementはOrganizational Cultureについてのケーススタディ。組織風土が強みだった企業が、国際的に成長していくにあたって問題に直面するという話なんだが、議論のレベルが微妙に終わってしまったように思う。いや、いつもそうだと言われれば否定できないのだが。

組織風土については、私は関心を持っていて、書籍や論文も読んでいるし、いろいろと考えるところがある。というのも、組織風土という単語がとても曖昧でつかみどころがないのだが、一方で、この組織文化的なものというのは、誰もが感じるところだったりするのが不思議なところだからだ。

私の解釈では、組織風土と言うのは結局、組織内の個人と個人とが業務上でどのように関係し合っているか、というところに落ち着く、というのが今の結論だ。紙の上に書かれた決まりごとだとかキレイゴトというのは、実際それらが実践されて始めて組織文化となり得る。そして、そもそも企業に働く個人として組織風土というのを感じるところがあるとすれば、直属の上司や同僚との関係にそれを見つける以外に、それを認識するすべなどないのじゃないかと。企業として取り組むべき点は、その掲げた風土的なものを実践できるマネージャーをどれだけ増やすかという点。こうなってくると、企業に根付いた価値観の問題になってくるような気がする。

最近の授業では、Code of conductというか、ルールではなくEthicsというか行動規範的なものを企業が浸透させようとしているのが、今のトレンドなのかなと思うことが多い。いくら厳しくルールで縛っても、そもそも複雑な状況における各人の行動を縛りきることなどできないし、なによりルールで縛ることは人の自主性を失わせるし、モチベーションを下げるのだろうなと。すると、キーは組織に特定の行動規範というか、価値観的なものを浸透させるというのが、実は風土を生み出し、個人の行動を向上させていく近道だったりするのかもしれないな。

感覚的な言葉ばかりで思考がまとまらないのだが、とかく、そんなことを思ったわけだ。

Tuesday, October 19, 2010

10月18日(月)

月曜日。

10.10 am Finance
12.00 pm Lunch
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team meeting

Financeのアサインメントが返ってきたのだが、95点という高得点が付いていてチームが沸く。これは私が実質1人で仕上げた財務分析レポートだったのでとてもうれしい。いくらか解釈が間違っていた点はあったのだが、財務諸表から読み解く問題の分析と、提案した解決策の妥当性についてはとても高い評価をもらえていた。チームメンバーからの信頼も多少向上したかしら。この調子でがんばりたい。

Accountingの授業では、Ethicsについてのケースディスカッションがあった。雪山で誰かが死にそうになっていて、そこへ登山グループが次々通りかかって、それぞれ親切を施すんだけど、結局それは死にそうな人を根本的に助けるレベルの親切じゃなかったり。個人としてのEthicsと組織としてのEthicsのジレンマがあったり、それぞれに自分自身の身の危険も顧みる必要があったり。

結局、自分自身も大きなリスクに直面しているときに、自分の倫理というか価値観を問われるような状況に直面したら、どうするのだ?というのがいちばんの問いだと思う。人それぞれに決まってるじゃないか、と言ってしまえばそうだが、じゃあ、あなたは?と聞かれたら、私は答える準備ができていない。そのときになったら答えは出る(というか出さざるを得ない)のだが、こういう決断の瞬間というのは前触れなくやってくるものだ。自分の中の軸は常に意識しておかないと後で後悔する決断をしてしまうのだろうなと。私自身の軸はどこにあるのだろう。

ミーティングは、Financeのアサインメントを解く。今朝の好成績もあって、FinanceおよびAccounting関連の課題ではチームでの主導権を握れている。前回の課題に基づいた業績予測だったので、さくっと終わらせて終了。

帰り道でフェルナンドにばったりと出くわして、近くのパブで1杯だけ。メキシコ出身だけど在米30年の彼は、クラスでも割と年長の部類に属する。以前は建設関係の仕事をしていたらしい。フレンドリーだし、落ち着いていて、英語もきれい。うちのクラスにいればいいのになあ。

Sunday, October 17, 2010

10月16日(土)

Ocean Spray Case Competition というビジネスコンペティションのためのミーティングのためにブラジル人のギレムの家へお邪魔することになった。彼とその家族はBrooklineという場所に住んでいて、これは私を含む多くの学生が住むCambridgeの大学エリアから45分くらい離れている。彼は奥さんのシルビアと4歳の娘のマヌエルを連れての留学なので、パブリックスクールのレベルが高いとされるこの場所を選んだのだとか。

近所の雰囲気は良いし、周りにも小さな子供のいる家族連れが多い。そしてたどり着いたマンションもきれいだった。私の部屋は典型的な貧乏学生の下宿という感じなら、彼の家は家族連れサラリーマンが住むすてきなマンションだ。そのまますぎて比喩にすらなっていないが、要するに、そういうことだ。ちょっとうらやましかっただけだ。

シルビア奥様がビーフストロガノフを作ってくれて、みんなでそれを食べる。ビーフストロガノフは日本語でもビーフストロガノフだというと、シルビアとギレムが目を丸くしていた。元々はフレンチなんだから、別に驚かなくたって良いのに。

ケースのミーティングは、相変わらず順調。本当にこれが正式なチームだったらいいのにとつくづく思う。それぞれ説明はするけど演説はしない。意見のポイントが明確。英語も伝わりやすい。当たり前なのだけど、チームワークに必要なのは、落ち着いて、きちんと意見を伝えること、それをきちんと聞くこと。たったそれだけのことが、難しい人にとってはほんとに難しいのだ。

3時間近くに渡ってなんだかんだと議論した後、決定事項とスケジュールを確認して、ビールへ移行。このチームのミーティングの後は、とてもすっきりした気分になる。コミュニケーションにストレスがないのは、ほんとうに幸せなことだ。

Saturday, October 16, 2010

10月15日(金)

9.30 am 登校
11.30 am HSA start-up meeting
12.50 pm Global Management
4.00 pm 雑務

Managerial Economicsの成績が早くも発表された。80点満点のテストで70点が取れていて、コースの学生の中では上位15%くらいに入っている様子。練習問題を解いたときに比べれば良い成績なので、引っ掛け問題みたいなのにはまらず、落ち着いて考えることができた点は上出来。ただし、間違った問題はやっぱり分かってない部分があるわけなので、週末に見直しておかないと。

HSA (Hultの学生委員会)のミーティングでは、まず大学側からいくつかHSAにやってもらいたいことの説明があり、割と堅苦しい感じで話が進む。メンバーは、ドイツ人のフェルディナント、アメリカとオランダのハーフ、ムーツ、私が苦手とする中国人マッドサイエンティスト、紅一点のマレーシア人ウェンディ、ベネズエラのオズと日本人の私。

大学側スタッフは全員がアメリカ人なので、やっぱり言葉数では勝てなかったりする。学生側があまり強気に出れずにいて、「なにか学生から意見があがった場合には、どういう手順で大学側の担当者と話せば良いか」みたいに、いまいち抽象的な話に終始しそうな雰囲気だったので、とりあえず具体的なところで「複数のテストが同じ日に重なっているので誰と話せばよいのか?」と質問を投げてみた。すると、一気に話が盛り上がる。運の良いことに、大学のオフィスから教授に掛けあってもらえる様子。

私が危惧していたマッドサイエンティストの暴走もこの日は見られず。というか、そもそも途中までは英語のスピードに付いていけていなかったように見えた。最後に2点ばかり言いたいことがあるとか言い始めたが、どうやらすでに他のHSAメンバーも敵に回しているらしく、軽くあしらわれていた。議論が感情的にならなかった点については一安心。ま、いつまた暴走するか分からないのが困りものだが。

午後のGlobal Managementは、ゲーム形式で異文化との対面のシミュレーション。自分では当然と思っているどころか、どういう風に考えているのかについて無意識であるくらいに当たり前なことが、他の集団においてはまったくありえないこととされてしまう。ネタをバラすと来年以降にHultへやってくる人に悪いので、内容に付いては書けないけれど、とても良くデザインされたゲームだと思う。

その後、いくつか雑務をして帰宅。

Friday, October 15, 2010

10月14日(木)

テストの日。

8.30 am Marketing
11.30 am Exam Prep.
4.00 pm Managerial Economics Mid-Term Exam
6.00 pm 打ち上げ

エコノミクスの中間テストがあった。前日に過去問を解いてみたところ6割と少ししか取れなかった。分かってない箇所もある上に設問が少しいじわるにできている。今日は幸い授業が午前で終わるので、テストまでには4時間の空きがあった。この時間で過去問を解きなおし、もう1つ公開されていた過去問を解く。落ち着いて考えれば、分かるのだ。これをしっかりアタマに入れれば、スピードは勝手に上がる。

試験は4時20分から5時40分。やっぱり分からない箇所はあったけれど、とりあえず落ち着いて解くことができたと思う。大丈夫、大丈夫…だと思いたい。

朝のマーケティングの授業には提出物があったのだが、大学のプリンターがここ数日おかしく、20分かけても印刷ができない。クラスにて教官にそういうと「時間内に提出するのが君たち学生の責任だ」と返事が返ってくるので、またしてもクラス内で教官に噛み付いてしまう。そもそもプリンターのメンテナンスは大学側の仕事だし。

どうしてメールとかオンラインの提出じゃだめなんだ。紙の無駄じゃないか、と突っ込んだところで、教官が妥協。「プリンターに問題がある場合に限り、授業開始前にメールで提出することを許可。ただし授業後に印刷したものも提出すること」と。してやったり、の気分。

テストの後は、クラスメイトたちが1階のバーに大集合。ここのところみんなストレスを貯めていたので一気に発散。楽しくビールを飲んで帰宅。さて、週末もやることがいっぱいなので、がんばっていこう。気分上々。

Wednesday, October 13, 2010

10月13日(水)

忙しさの第一波がやってきていると思う。

8.30 am Managerial Economics
11.30 am HSA Meeting
12.50 pm Accounting
2.30 pm Study for ME Mid Term Exam
4.00 pm Assignment: Biz Execution
5.30 pm Presentation Practice
6.30 pm Assignment: Mgt Com
7.00 pm Dinner at uni
7.30 pm Assignment: Marketing
9.00 pm 帰宅。

Managerial Economicsは2週間の集中講義なので、明日はもう中間テストだ。Demandに関するところがいまいち分かっていないらしく、練習問題の正答率は6割強。一緒に勉強したホゼは8割くらい取れていたのでショック。集中力が切れかけていたせいだと言い訳しておこう。

HSAのミーティングでは、マッドサイエンティストの中国人がその本領を発揮。誰だ、こいつに票を入れたのは。あまりにバカバカしくなったので、次のアカウンティングでミニテストがあることを理由に退席。いい経験だといえばそうなのかもしれないが、勝手にやってくれれば良いと思う。彼をスルーする空気を作っていかないと、忙しいときにかき回されるとだるいな。

プレゼンの練習をして、米人のマークに見てもらう。適切なフィードバックをくれたのでうれしい。話は少し長かったけど。笑。それにしても課題が終わらない。しかも、いまはおうちに帰ってきたのだが、あと、大学で出前を取った中華の量が多すぎておなかが痛かったりする。ううむ。

10月12日(火)

火曜日。

8.30 am Quantitative Analysis
11.30 am Meeting for Case Competition
12.50 pm Managerial Economics
7.00 pm 夕飯@大学
9.00 pm 帰宅

朝から久しぶりのQuant。Leggetの授業は相変わらず良く分からないが、要するに彼が説明をしているのではなくて、学生に考えることを要求しているのが原因か。試みとしては正しく、ただしコミュニケーションとしてはうまくいってなかったりして。

11時半のミーティングまでに、Economicsの課題を仕上げる。最近大学のシステムが不調。完成した提出物をプリントするだけで時間を無駄にする。

お昼のミーティングは、Ocean sprayというケース・コンペティションに向けたもの。某社の某製品を南米市場へ投入するのに、市場の選択、マーケティングの方法などを考えろというもの。ブラジル人2名がチームにいるので、情報が豊富。ミーティングの進行もスムースで、英語もそれぞれクリアだ。なんて快適なチームミーティングなんだろう。それぞれが落としどころを見ながら進めてくれると、ミーティングはとても効率が良い。

Economicsは、昨日やったDemandとSupplyの内のDemand側を突っ込んで学習。Pricingにしても、Competitionの分析にしても、なるほど便利なツールなんだなあと思う。学部時代にこの2つのカーブを見たときには、なんて意味不明なんだろうとびっくりしたものだが。

その後、自習。Business Executionの課題で他のチームを観察、レポートを作成するのが宿題。どのチームも、抱えている問題は似ている気がしてきた。チームで考えるときのプロセスは、個人で考えるときのプロセスと違うのだから、その辺に柔軟さが必要なのだよな。

夕飯をLingoで食べてると、ファン、マリアともう1人(名前知らない!)と一緒になる。楽しいが、ビール飲んでしまったために残り時間は勉強にならず。帰宅後、気分を取り直してがんばってみる。

Tuesday, October 12, 2010

10月11日(月)

HSA (Hult Student Association)のクラス代表に選ばれた日。ま、元から推薦されたのが4人だけで競争率も低かったし、顔は売れている方なので予定通りの圧勝、とか言ってみようか(嘘)。

授業はFinanceとAccounting。どちらもRatioの計算をやるので、昔の経験が活きる。小さい会社にいたメリットは、P/L、B/S、キャッシュフローや売掛、買掛、その他の会計に関する情報を、ペーペーの内からさっくりとアタマに入れることができること。Accountingの在庫管理については、話を聞くたびに前職の経理はいい加減だったなーと思ったり。

今週は、授業はましなのだが、アカウンティングのQuiz、EconomicsのMid-term試験、いくつもの提出物、ミーティング、といろいろ忙しい。ううむ、こまった。早め早めにやっつけていかないと。

Sunday, October 10, 2010

MBA学生たちの休日

今日は少し余裕があったのか、余裕をかましてしまったのか、あちこちうろついてはいろんなクラスメイトに会ったので、そこから見えてくるMBA学生たちの土曜日の過ごし方について書いてみようと思う。

お昼、Cambridge St.にあるシーフードレストランで昼食。うちからは自転車で5分の距離。去年Hultで勉強していた先輩がお勧めしてくれた場所だ。中へ入ると、スチューデント・サービスのDirectorのDavidがいる。ここへは良く来るらしい。なるほど、ローカルのお気に入りの店なら期待ができる。でもフィッシュ&チップスは普通だった。次は、サーモンとかツナとかを食べよう。

店を出ると、インド人のウシャカに遭遇。近所のグラウンドでサッカーをするらしい。とりあえず見に行ってみると、ラテン軍団、インド人数名とブルガリアのステファンあたりが走り回っている。傍から見ているとステファンが上手。あとブラジル人もさすが。天気も良いので絶好のサッカー日和。

見てるのにも飽きたので、うちに帰り、2時過ぎくらいに大学へ向かう。いろいろ課題も残ってるし。大学には思いの外、たくさんの同級生たちがいる。クワベナ、ジョージ、ノラ、エルピーダほか20名くらいいたかな。みんなさすがに忙しい。

夕方7時、トンとマークが住んでいる近所のうちで餃子パーティー。ドナ、アーネスト、シンシアなどいつもの面々。ちょっと遅れてノリも登場。マークがニューヨークのチャイナタウンで買ってきたという餃子をむさぼる。うまい。

うちに帰り、しばらくするとケンから連絡があり、なんだかんだ話しながらビール。ううむ、あまり勉強進んでないなあ。

Friday, October 8, 2010

10月8日(金)

金曜日。

10.10 am Marketing
11.30 am Hult Student Association Candidates' Speech
12.50 pm Managerial Economics
4.10 pm Global Management

マーケティングの教官はHurley。4PはもはやOVERだ(終わった)とのことで、ProductはOffering、PriceはValue、PlaceはExperience、Promotionではなく Relationshipに置き換わったとのこと。Productではなくサービスのマーケティングに注目していること、B to Bに着目していることなど、面白い点は多い。一方で、割と頑固そうなところは見え隠れしていて、キャラクター的には苦手だったりもする。これから、どうな ることやら。

続いては、学生委員会の候補者によるスピーチ。柄にもなくノミネー トされた私は、とりあえず勇気を振り絞って何かしゃべってみたわけで。おそらく、日本人初だろうとか思いながら。ゆっくり、クリアに話すことを心がけてみたところ、とりあえず会場のフレンドリーな雰囲気に助けられたのもあったが、無事に切り抜けることができた。ランチを食べてると複数の友人たちが、ス ピーチがよかったと声をかけてくれて、何はともあれ他との差別化には成功したし、キャラクターもうまく活かせたのかなと思う。

この選挙なんだけど、面白かったのは雰囲気が日本のそれとは違っていて、候補者の名前が呼ばれるたびに歓声。どっちかといえば、これは祭りだ。誰かが何か派手なことを言えば歓声。何かあるごとに拍手喝采。どうにもこうにも、雰囲気の違いに戸惑わないでもないが、自分たちの代表を選んでいるのだという感覚は、日本の生徒会だとかそういうのよりずっと強く、こういう のは好きだ。

Managerial Economicsは微分を使った限界利益の求め方だとか。日本人なら高校2年生までに習う内容だが、欧米人が四苦八苦。大混乱 している。なるほど日本人がGMATの数学で高得点を取れるわけだ。背後に座っていたアメリカ人ジュリーとフィンランド人パジに説明してみたのだけど、 とりあえず方程式の左辺を展開する時点で混乱しているので、なかなか大変。そんなパジはスイスとロンドンで、世界的に有名な銀行に勤めていたとのことなので、なんとも日本人の数学っていうのはすごいと思う。どうしてその能力が国際舞台で発揮されないのだと思っていたところに、ノーベル賞の受賞のニュー スがあったので、ほらみろ、日本人はすごいだろうとか思ってみたり。

Global Managementの授業では、デンマークの新聞に掲載されたイスラム教を揶揄するイラストのとばっちりで、中東でボイコットされる羽目になった企業の事例。欧米の信念ともいえる言論の自由と、イスラム教の神様への信仰の衝突なので、どうしようもないといえばそうなんだけど、企業にしてみればデンマークの企業であると言うだけでボイコットされるのは災難。同じように日本の電化製品もときどき中国で破壊されたりするよなあと思ったけれど、それでどうしたら良いというアイデアに発展しないので頭の中でぼんやりと考えるばかり。実際にこの食料品会社が取った対応というのは、効果的だったのかどうか不明。自分が企業の経営者で、そういう目に遭ったらどうするかなと。とりあえず沈静化を待つのかな。

その後少し必要な作業して、1階のバーでビールを飲んで帰宅。今週は忙しかったので、ブログの更新も滞り気味。週末にまとめて追記しておこうか。

10月7日(木)

木曜日。いろいろあった一日。

8.00 am Management Communication
11.30 am Team Meeting
4.10 pm Effective Networking
6.00 pm Ocean Spray Case Competition @Simmons College

朝からレディースーダのプレゼン講義。私の中では今のコースの中でいちばん評価が低い授業だ。3時間という長丁場な上に、良いプレゼンのノウハウを一方的に説明される。私はプレゼンテーションが得意ではないので、これは特に練習したい項目なのだが、いかんせん「良いプレゼンのコツ」を聞いたところで、それが上手にできるようになるわけがない。それで上達するなら10冊くらいの本を読めば済んでしまうはずだ。

隣に座っていたコロンビアのファンが我慢の限界を迎えたらしく、どうして授業の中で練習させないんだ?とコメントするが、レディースーダは譲らない。なんでもTool Boxの最後のプレゼン(すでに数週間が経過しているのだが)をオンラインで見れるようにするから、そこで自分のプレゼンを見るようにとのこと。私はここでカチンと来る。

上手なプレゼンの仕方を前回と今回で6時間にわたって聞かされた上で、数週間前の、しかも自分の担当は1分間だけというプレゼンを見て、「ああここがダメだったな」なんて考えることに意味があると、このおばさんは言っているわけだ。しかも、ビデオをウェブ上で見られるようにするというのは、3週間前のTool Boxのときからずっと言っていることで、それがいつ実現するのか誰も知らない。

ファンに続いて数人が声を上げたが、とりあえずレディースーダは取り合わないので話にならない。とりあえず時間の無駄だと思われるので、アタマを違うことに使うことにする。プレゼンについては、自分たちで機会を作って練習するしかなさそうに思う。来週また授業を引っ掻き回すというのも、レディースーダが何か手を打たざるを得なくなるかもしれない、という意味では有効かもしれない。

現実的なところでは、自主的にレディースーダのプレゼンのコツを実践してみるようなミニグループを作ることだ。5-6人くらいを集めて、2-3分のプレゼンをやってみれば良いのだ。1時間を厳守すれば、1人あたりの持ち時間が10分、3分話して、2-3分フィードバック、最後にディスカッションの時間も取れるかもしれない。

その後、チームミーティング。12時前から4時まで、長くて大変なミーティング。だけどこの日はとても建設的で、Quantの課題、Financeの課題1、Global Managementの課題までやっつけた。相変わらず押しの強いメンバーたちだけど、要するにいちばん重要なのは、誰かが責任持ってある程度課題を仕上げてくることなんだと分かってきた。あー、私の負担が増える予感はひしひしとするけれど。

で、授業がもうひとつあって、それからGreen Line でボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイの方にあるSimmons Collegeというところまで行き、Ocean Spray Case Competitionなるものに参加。ホゼやギレムと一緒にビジネスプランのコンペティションに参加する。楽しんで行こうと思う。

Tuesday, October 5, 2010

MBAに関する思考 (Oct 5)

さて、モジュールA。なんとなく忙しくなってきていて、自分の中での優先順位がぼやけてしまいそうなので、自戒というか自律の意味をこめてメモ。

私のMBAに関する考え方だが、まず、会計の基礎、財務の基礎、マーケティング、ストラテジー、その他の基礎。理屈で学ぶ異文化コミュニケーションやチームビルディングのセオリー、これら知識が、本当に役に立つとは思えない。 正直、知識だけで言うならば、日本で買えるポケットMBAシリーズをよく読んで、自分が勤める会社のことを分析してみるとか、異業種の集まりで議論してみた方がずっと深い内容になると思う。ただし、周囲に時間と関心のある人がいれば。 理屈で言えば、学生としてMBAをやる意味っていうのは、フルタイムでやれること、知識を持った教官がいてフィードバックが受けられること、英語でやれることくらい。

じゃあ、今の時間に意味がないかと言えば、そうではない。 期間限定のアタマの筋トレができることが、MBAのメリットの1つ。先週会ったVCのK氏はMBAでの学習を筋トレだと言ったのだが、いろいろな課題について考えることで反復練習式にアタマを鍛えることができる。反復練習は思考を固定化させるので、常に良いことだとは思わないが、とりあえず思考のクイックネス(or アジリティーとか書くとそれっぽいか)は上がる。

別の利点は、人種も国籍も出身業界も違う人たちの集まったチームでなんとかコミュニケーションをとり、自分のプレゼンスを発揮しチームを成功に導くなんてことにチャレンジできること。しかも、失敗しても成績が下がるだけで、言ってみればリスクフリーだ。

個人的にいちばん重要なのは、志の高い人、未来を見ている人、刺激をくれる人に会えること。よくある話だが、同じ行動をしていても、目線の置き方で気持ちも変われば、得られる充実度も、そして創造性が発揮される可能性も変わる。 使い古された事例の「教会を建てるレンガ職人」の話にしても、同じことをしている人が、「見れば分かるだろう、レンガを積んでるんだよ。それが俺の仕事だから」と考えるのと、「みんなが平和や幸せを願って、神様に祈りを捧げられる場所を作ってる」と考えるので、実際に出来上がるものに差が出るだろうと思うのは、私が楽天的なだけではないはず。

私は教会を建てるつもりはないが、レンガ職人の頭の中にあるような「こうありたい未来像」を描き、そのために行動していける自分の軸を作っていくことが、今ここにいる意味なんだと考えたいと思っている。そしてこんな機会を与えられていて活かさない手はない。支えてくれる人たちには本当に多謝。

こっちへ来て以来、自分を試してみる目的で授業の他になんだかんだとやっていて、これが時間を圧迫しているいちばんの原因であるにも拘らず、いちばんコンタクトを取りたい人にはまだうまくつながっていない。相変わらず度胸は足りないのだが、ちょっとずつ粘りは出てきていると思う。あきらめるのは簡単なのだが、何かをやる人っていうのはいつも、結局あきらめなかった人だ。この辺、ボストンへ来ることを決めた時から、私はすっかり開き直れている。安定したキャリアの可能性と付き合っていた人とが離れて行ったが、そうなってしまえば、怖いものなんてない。

余談として、MBAを考えている人がこれを見ることがあれば、ぼくの意見として思うことは、将来に堅実なリターンが欲しいのならば、MBAはあまりお勧めしないということ。たくさんの人に反対されても、なんかいろいろ失っても、やっぱり行きたいと思うなら、間違いなく貴重な体験ができるだろうということ。それと、英語は死ぬほど練習しておいた方が良いということ(TOEFLギリギリとかで来ると得られるものが少ないです)。

10月4日(月)

月曜日。また1週間が始まる。

10.10 am Finance
11.30 am Guidance for Hult Student Association Nominees
12.15 pm Team meeting
4.00 pm Accounting

ファイナンスの授業は、それほど難しいことはやっていないと思う。ところどころ分からないけれど。やっぱりファイナンスに興味のある人間だとか、金融機関で仕事をしていた学生がメインでクラスのディスカッションも進むことになる。私のチームメイトのナミットは、ファイナンスに関心があり、知識がない。質問をするたびに関係のないバズワードが飛び出し、周囲を混乱させ、教官を困惑させているように見える。

その後、Hultの学生委員会的なものにノミネートされたので、その集まりに参加。金曜日に選挙があるらしく、その日には1分でスピーチをするのだそうだ。学生委員会の代表6名の中に選ばれれば、スチューデント・オフィスと学生との連絡窓口になったり、学期末パーティーを企画したりと、要するに御用聞き。ちなみに私の得意分野だったりする。なんか知らないが、こういうのも一回やってみてもいいか、と。

チームミーティングは、バタバタだったが、とりあえず週末に一人で取り組んだアカウンティングの課題の成果を発表し、このわがままなメンバーたちを抑えて、ミーティングを仕切り、設問を1から順に解説してやった。財務諸表から読み取れる情報を使って、会社の状況を分析し、キャッシュフローの予測の手順を説明していく。一回アタマが整理された私が理屈で説明するときには、この困ったチームメイトだって圧倒できることが分かったのは大きな成果だ。・・・めんどくさくなって黙ってたやつもいたのかもしれないが。

アカウンティングの課題が終わった後もミーティングは続き、現状のタスク整理や、ドロップボックスというツールの導入、Quantのディスカッションを行った。少しの休憩を挟んで合計4時間。なんか、思い返すと効率が悪い。

その後、アカウンティングの授業があり、大学に残ってピーターセンゲの日本での公園のビデオを友人に見せ、読み物と資料整理をやって、うちに帰ってごはん。砂ずりとキャベツの味噌風味に、アスパラを茹で、モッツァレラとトマトも用意した。ミーティングが少しうまく行ったので気分も良く、ちょっと品数を増やしてみたのだ。ふふふ。

Sunday, October 3, 2010

今日のチーム(Oct 3)

今日のチームのこんな一幕。

先日のミーティングでアカウンティングの課題をやったのだけど、このレポートの規定が「各チームで1つ(one paper)」レポートを出すこととなっていた。ところが、私たちがなぜかこれを「各チーム1ページ(one page)」と読み違えたところから話は始まる。

今日は日曜日で、チームミーティングはなかったのだが、私が後ほど上の勘違いに気づいて担当教官に確認のメールを送り、情報共有のためにメンバーをCCに入れた。すると、程なくアメリカ人のジュリーから返信が届く。

「1ページは1ページよ!」

彼女は、まだ私たちがやってしまった勘違いに気が付いていない。この後、まずone paperとone pageの勘違いについて彼女を説得するのに、メールを2通ほど送らなければならなかった。確認するようにメールを送っても伝わらず、「1ページ」だと言って聞かない彼女に、シラバスの該当箇所をスクリーンカッターで切り取り、画像を添付したメールを送りつけてようやく事態は収束を見せたかに思えた。

小一時間ほどして、今度はスペインのアルバロからメール。
「ジュリーのメールに、教官のハンコックがCCで入っていたぞ。非常に良くない印象を与えたと思うぞ。」
・・・怒っているらしい。

ここでジュリーvsアルバロの争いを見ても楽しくないので、「コミュニケーションが活発だと思ってもらえたかもよ?」なんて軽い冗談を飛ばしてみたのだけど、聞き入れないアルバロ。「こういうので仕事を失った奴だっているんだからな。気を付けようぜ」と、頑固モードに入っている。そもそも私は無関係なんだけど。

どうにも、チーム内で良く分からない主導権争いと言うか、微妙な不協和音が聞こえ続けているように感じる。議論があるのは良いことで、それで知識の幅や創造性が膨らむのなら良いのだが、どうにも今回は雰囲気が悪い。どうやってこの面々を一致団結できるチームにしていけるか、なんとも難しい問題だ。

Saturday, October 2, 2010

HULT 日本人のバックグラウンドなど

Hultボストン校のMBAには180人程度の学生がいて、この中に日本人は9名。圧倒的に多いのがインド人で50人を超える。人数だけで言えばきっと日本人はその次で、他に5-7人くらいいそうなのが、地元アメリカ、カナダと、ブラジル、ベネズエラ、メキシコといったラテンアメリカの国々、韓国、中国、あとはナイジェリア人が6-7人いるように思う。

なお、ラテンアメリカの学生たちは、各国別で見ると日本人より少ないけれど、言語も同じだし、文化的に互いに通じるところもあるので、大きなラテンアメリカ・コミュニティーを形成していて、この規模はインド・コミュニティーに匹敵するんじゃないかと思わないでもない。

その他、各国からの人数は少ないが、タイ、ベトナム、インドネシアといった東南アジア、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナやベラルーシといった旧ソ連圏の東欧出身の学生もいるし、北や西のヨーロッパからも、英国、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、ノルウェイ、フィンランド、アイスランドなどの学生が集まり、Hultの多様性に富んだ学生母体を作り出している。

で、話を9人の日本人に戻せば、この内訳は、男性が7名と女性が2名。50代が1名、30代が6名、20代(29才)が2名。社費留学は3名、私費で来ているのが6名。海外在住暦は、私が3年半でいちばん長く、1-2年くらいボストンにいるのが2名、あとは今年から初めての外国生活を送っている。

まとめるとこんな感じ。
  • 男女比: 7名 : 2名
  • 年齢: 50代 1名、30代 6名、20代1名
  • 社費:私費 3名 : 6名
  • 海外在住暦: 3年以上 1名、1-2年 2名、1年未満 6名
MBAへ来る前の業界は、製薬が3名、エネルギー1名、コンサル2名、会計士1名、食品1名、となぜか曖昧なのが私。日本のクライアント向けに英国で調べものをしたり、報告書を書いていたんだけど、プロジェクト次第でテーマがバラバラだったりして、形容する言葉が見つからない。調査、研究って書いたら大学にいたみたいだし、コンサルと書くとなんだかウソっぽい。

なにはともあれ。
  • 製薬 3名
  • コンサル 2名
  • エネルギー 1名
  • 食品 1名
  • 会計士 1名
  • 調査・研究 1名
としてみるか。「微妙」なんてするよりはきっとマシだろう。ちなみにこの中で社費で来ているのが、製薬1名、コンサル1名とエネルギー業界の1名。他は、1年のMBAの間に次の仕事を見つけなきゃならない。幸運を祈ってほしい。

10月1日(金)

12.00 pm Executive Track Session
2.00 pm Team meeting
4.10 pm Global Management
5.30 pm Team meeting
7.45 pm Pettit party @North Point

午前中にGlobal ManagementとMgt Communicationの提出物、チームミーティングのアジェンダ作成。銀行で家賃の支払いを済ませて、さくっと昼食。大学でいくつか資料をプリントしてET Sessionへ。

Judyのレクチャーは、Brandingがテーマ。Brandingっていうのは、信念や価値観といったコアブランドがあり、市場にて表出するマーケットブランドがあり、それが受け手に伝わるときに生まれるブランドコミュニケーションがある、という流れ。私個人の価値観や性格が私のコアブランドであり、職業上でのスキルや達成した内容がマーケットブランドということになる。そして、ブランド・コミュニケーションというのは、前述の2つをミックスした私自身のブランドというものが、顧客(就職活動の場合、企業または団体)にとってどんな価値や体験を提供するのかを示すことだと思う。

私の場合、昨日考えていたコアは、学習と分析、つまり人と会って情報を得たり、うじうじ考えたりすることが大好きで、「よく考えてシンプルにまとめれば、みんなハッピーになれるはず」みたいな思考があるらしい。キーワードは、調和、シンプル、学習と分析、か。確かに、私らしい。

しかし、これがマーケットブランドとなると、少し思考の整理が必要。今までやってきた仕事が、どうにも専門性に欠けるのが難点で、これが売りというものを提示するのが困難だったりする。器用貧乏とか言われることもしばしば。過去にやった仕事に、今までと違う意味を与えてやることで、自分のコアバリューとやってきたこと、できることに一貫性を持たせてやりたいなと。そうすることで、今後やりたいことへの道筋が見えてくるのかも(漠然とした話で部ログに各内容じゃないかもしれない)。

Team meetingはカオス。私のグループのDirectorたちは、見事なまでに会計の知識がないらしく、「事前に準備してきてさくっとまとめる」はずだったケーススタディは、結局全部自分たちで一から解き始める羽目になった。それぞれミーティングを仕切ろうとなんだかんだ言うのだが、いかんせんDirector名物「俺はこう思う」的な発言が多く、多少会計をかじった私のアタマの中にははてなマークが無数に浮かぶことになる。結局、私がB/SやP/Lのデータをこつこつとエクセルに入力し(約5分)、1人で計算をして問題は解決。この間、ああでもないこうでもないと、メンバー間で熱く交わされていた会話にはすべて意味がないらしい。

結局、予定の4時には終わらず、授業の後で再度集まることに。ああ、できることなら一人でやりたい・・・。とはいえ、私がもう少しよく準備していけば話は早かったはずなので反省。ここ数日の作業量が多く、手が回らなかったのが正直なところだ。タイムマネジメント、タイムマネジメント、と自分に言い聞かせる。

Global Managementは、アメリカ人がメキシコ人にタスクに重点を置いた割と冷たい雰囲気のデータ催促メールを書いて、相手を拗ねさせてしまうという馬鹿馬鹿しいが、ものすごくリアルな内容。南米人の多いうちの教室は、メキシコ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、ペルーから率直な意見が相次いで、私にはなんとも理解しがたい空気になる。「メキシコ人にこんなメール書いたら、仕事してくれるわけがないじゃないか」という話なんだけど、「いや、仕事はしようよ」と思ってしまう私は日本人。南米では生きていけなさそうだなあ。

で、微妙な雰囲気のミーティングの続きがあって、大学近くのNorth Pointというマンションで韓国人たち主催のプチパーティーに顔を出して帰宅。ブログを書きながら、気づけば眠りに落ちていた。

Thursday, September 30, 2010

9月30日(木)

10.10 am Quantitative Analysis
11.45 am Amitと打ち合わせ
12.50 pm Teamwork for Business Execution
4.00 pm 自習
8.00 pm 帰宅

QuantはMultiple Regression(重回帰分析)。例えば、子ども用の本屋が近所の市場調査をするときに、本を買っていく数という従属変数を、周辺の家庭あたりの子どもの数、母親の教育レベル、収入などといった独立変数の関数として表しましょう、という話。計算はエクセルがやってくれるので、どのようなデータを集めて、どのように結果を読み取れば良いのか、そしてどのように意思決定を行うのか、というのがテーマ。

Amitは、Social Initiativeクラブというのを作りたいらしく、私とKenが呼びかけていたクラブと趣旨も似ているので協働しようかと話をしているのだが、大学のウェブサイトを通じてミーティングを呼びかけたにも関わらずHultのITシステムは絶不調で多くの人が連絡を受けていなかった様子。同じような状況の人も大勢いた様子で、どうにもうまくいかないものだ。ここのところ少し忙しく、この活動に関してはあまり時間を割けていない。どうしたものだが。

Business Executionの授業はおもしろかった。教官のKerrickがとても良い。Hultの講師としては割と高齢だと思うのだが、授業の進め方はとてもテンポが速く、そして楽しい。Team Buildingにフォーカスしていて、今はチーム形成の初期「Forming」の時期に当たるので、お互いを良く知るようにしようとか。どうやらHultのMBAプログラムは、学生のバックグラウンドの多様性を活かし、いわゆるソフトスキルに強みを形成していこうとしているのではないかと思ったりする。私としても関心のある分野だし、願ったり叶ったりだ。

ただ、今のTeamに関しては本当に問題が多い。誰1人として、人間的に嫌いというわけではないのだけれど、どうにもやりにくい。タイプとしてDirectorが多いのでみんな仕切りたがるのだが、いかんせん能力が追いついていないように感じてしまう。愚痴っても仕方がないので、どうやったらチームとしてのパフォーマンスが向上するかを考えるしかないが、このチームをマネジメントできるようであれば、かなり困った職場のチームだってどうにかできるような気がする。

授業の終了後は、翌日のExecutive Trackの資料、週の前半にあったMangement Communicationの提出物なんかを作成、Accountingのケースを読み、Global Managementの課題がまだ残ってるなあとか思いながら帰宅。Executive Trackの資料がキャリアに関するもので、私はまだ考えがふらふらしている部分があるから困ってしまう。とにかく、明日はコーチのJudyがETの講師としてやってくるから、時間がもらえたら話をしたいと思う。

9月29日(水)

まずは大学へ。

8.30 am 大学着
10.10 am Finance
12.50 pm Accounting
2.30 pm Global Case Challenge打ち合わせ
5.00 pm VCのK氏訪問

Accountingの練習問題に間違いが多くて見直しが必要。仕分けもケースと同じく筋トレのようなもので、繰り返すことで強くなるんだと思う。 Financeはキャッシュフローの分類について。特に問題なし。この後、ホゼやギレムたちと申し込むことにした、ケーススタディのコンペティション用の 文章を作成。参加の動機、チームの構成、強みなんかを軽く作文にして完成。

その後、ツイッターを通じてアポが取れてしまったボストン在住のVCの人に会いに行った。発言を見ていて、どうしても会いたくなってしまったのだ。KenとMerinaさんと一緒に、Green Lineに乗って久しぶりのボストン中心部へ。高くて、古いビルのセキュリティーは厳重で、そんなところの28階のオフィスはゴージャスだった。

VCのK氏は、なんかすごい人だった。ものすごく忙しいに違いないのに、話してくれた時間がなんと3時間。この話がとても勇気の出る話で、帰り道には3人ともすっかりモチベーションが上がってしまっていた。K氏が言っていたことは、主に自分の心が求めることをやりましょうっていうシンプルな話だったのだが、これはほんとにそうなのだと思う。私たちは自分の気持ちに蓋をすることに慣れてしまっているのかもしれない。波乱万丈な氏の生き方に、たくさんのヒントと勇気とをもらったり。

ボストンへ来て、希望は確かにあるのだけれど、忙しく、不安も大きく、ただシンプルに前向きになれないときは良くあるけれど、貴重な時間を精一杯に有効活用しようと思う。ビジネスのトレーニング、すごい能力や野望を持った人に会うこと、そして自分にできることをどんどん広げていかなきゃと思った水曜日。

Tuesday, September 28, 2010

9月28日(火)

授業が3つ、ミーティングが2つ。

8.30 am Quantitative Analysis
11.30 am Lunch Meeting for Global Case Challenge
12.50 pm Management Communication
4.10 pm Global Management
5.30 pm Team Meeting for Group Assignments
9.00 pm 帰宅

Quantは教官のLeggetが、株価と市場の動きを使っての統計概念の説明を諦め、もっとシンプルな事例を取り扱い始めた。理由はいくつか考えられるが、いちばん可能性が高いのは先日のQuizの出来が彼の予想以上に悪かったから。私は苦手の統計にもがんばって取り組んだ甲斐があって、正答率90%。成績で言えばA-が付く。とはいえ、減点された箇所を見てみるとバカみたいな計算間違いがあったり、ちょっとした説明が足りていなかったり、気をつければ防ぐことのできるものがほとんどなので、もっと集中力を高く保たないといけない。

私の元チームメイトで一緒に勉強していたりBhaktiがほぼ満点の24点を取っていたのだが、実際彼女には私がHypothesis Testingだとか、z-valueの求め方だとかを教えていたわけだから、きっと理解の程度は同じくらい。もうちょっとがんばれば、もっと良いスコアが取れたはずだと思う。ま、言っても仕方ないが、Bhaktiは私のおかげだと喜んでくれていたので良しとするか。

さて、取り扱う事例を変更したQuantの授業は、とても分かりやすいものになっていた。びっくり。そしてより一層はっきり分かるのが、Leggetの説明がとても回りくどくて分かりにくいということ。早口で、専門用語をふんだんに使ってまくし立てるので、アメリカ人フェルナンドをして、分かりにくいとか言わせてしまう。どうやら私がぽかんとしてしまうことが多いのも、英語の力が足りないせいじゃないか。

昼はGlobal Case Challengeのメンバーとランチミーティング。募集要項を見てみると、30日までに申し込むと費用の割引があるらしく、あわててエッセイを作ることになる。今夜中に自分の経歴だとか、イベントへのモチベーションなどを軽くメモして、明日文章をまとめることになった。割と小気味良く話がまとまったのは、それぞれきっと思考のプロセスだとか考えるスピードとかが似通ってるのだと思う。感触は上々。貴重な機会なので楽しみたい。

午後のManagement Communicationという授業がハズレ。3時間っていう長丁場なのだが、テーマはプレゼンテーション。「ClearでConcise」だけじゃ足りない、「あなたらしく」なければダメだとか。担当教官はハーバードのFacultyだったという女性なのだが、確かに上手なアメリカ人のプレゼンテーションという感じで話す。しかし、肝心のプレゼンテーションを上達させようと思ったら、講義をいくら聞いてもダメだと私は思う。やってみて、恥をかいて、見直して、またやってみる。結局実践無くして前には進めない。No pain, No gainだ。いっそ自分が実験台になっても良い。前に出て1分話してみて、ダメ出しされ、やり直させられるような経験の方が、ずっと実りは多いと思う。正直、内容はあまり覚えていない。

最後の授業がGlobal Management。文化の多様性への理解を深める、無意識に持っている自分の判断基準を振り返るようなことをやるようだ。Thomasは割と好きな教官だが、この授業から得られるものっていうのは、チームメンバー次第だなと思ったり。80分の短い授業だったし、お楽しみはこれから、か。

その後はチームのミーティング。Directorだらけ、指示したがり、仕切りたがりのメンバーが本領を発揮し始める。そして、要領を得ない。ああああ。ジュリーが先頭を切って早口で話すが、すでに3教科から合計10個近い提出物のスケジュールが発表されているので、みんなあんまり理解できない。

結局、良く分からないコメントが錯綜して話は進まず。私はホワイトボードに情報をまとめようとするのだが、アヌップがそのペンを奪って何か書き始める。そして、案の定、きちんと図示する能力が低い。がさつな見た目そのまんまだ(好きじゃないタイプ)。ホワイトボードいっぱいに矢印を引っ張ったのは良いが、その直線上に細かくイベントを書いていく。ミーティングも、締め切りも、課題がアナウンスされる日もごちゃ混ぜになっていて、到底理解可能なものではない。

いくつもプロジェクトを走らせるときには、左のようなタスクと日程をマトリクスにしたスケジュールを作るのは当たり前だと思っていたのだが、こういうのはプロジェクトを管理する人なら誰でも知ってるんじゃないのか。それともみんな、立派な会社で働きすぎてて、こんなアナログツールは必要なかったのだろうか。ううむ。結局、アルバロがまとめてメールするといっていたスケジュールも送られてきていないし。

ええと、とりあえずグループの雰囲気は分かってきた。そして落ち着いて情報を整理してやることで貢献できることも間違いない。この忙しいモジュールAをある程度良い成績で乗り切りたいと思うが、他の楽しいこともあきらめないで効率的にやりたいなと思う・・・なんて言うものの、結局、完成度を上げたくて自分で抱え込んでいる予感がひしひしひし。

Monday, September 27, 2010

9月27日(月)

いちばん忙しいと評判のモジュールAが始まった。

8.30 am 大学到着。
10.10 am Finance
12.50 pm Accounting
6.30 pm頃まで資料整理、ミーティング、自習。

昨日ホゼが自分のタイムマネジメントのために毎日8時に大学へ行っていると言うので、それに便乗することにする。私は基本的に夜型なので、気付くと遅くまで作業をしていてそのまま寝坊というパターンが多い。フリーランスの仕事や自分1人で完結するものならそれで良いのだが、今後を考えるとそうも言っていられない。

アカウンティングの課題を終わらせて、ちょうどいい時間になったのでFinanceの授業へ。フレンチの教官が基礎から始める。とりあえず大切なコンセプトとして、お金の時間価値、キャッシュフロー、リスクとリターンの3つをテーマに挙げる。その後に話した内容を含めて、今回はほぼTool Boxの復習なので大丈夫。グループの課題が発表されたので、早くも新しいチームと短時間での打ち合わせがあった。

特定の企業を選んでその株価の動きを分析するんだそうだ。ピンクのパーカーを着たアメリカ人ジュリーがWAL MARTを推す。スペインのアルバロがSONYとかハイテクの会社が良いというんだけど、他のメンバーはWAL-MART派だったので、結局そっちに決まった。このチームは6人。私のほかに、ジュリー、アルバロ、そしてインド人のナミットとアヌップ、ベネズエラ人のキャロライン。初日の印象で言うと、前のチームよりずっと我が強いメンバーが集まった。

ジュリーはおそらく指導権を取りたがる典型的なアメリカ人Directorタイプで、インドのナミットも筋金入りのDirectorタイプ。自分でビジネスをやっていた話を授業中にも何度も言うので、彼の経歴はみんなが知っている。アヌップも同じくらい押しが強い印象で、アルバロは押しは強くないが、絶対自分の意見を曲げない。WAL-MARTに決まった後も微妙な顔をしていた。私がいちばん苦手なのがベネズエラのキャロライン。思いついたままに言葉を発する、そして人の話を聞けないタイプ。

・・・どうしよう、これ。

チームのファシリテーダーとしての私の実力の見せ所だが、なんかムリっぽい気もする。とてもMBAらしい人間が集まっていると言えばその通りなのだけれど。なんか容易に想像できるダメなシナリオは、(1) そのうち意見の通らないアルバロがやる気を失くす。(2) ジュリーとナミットが互いに相容れない意見を持ってきてしまって、グループとして矛盾した見解を含むレポートを提出する羽目になる。(3) 話を聞かないキャロラインに私が切れる。(4) 協調性のない人たちのかみ合わない議論に私が付いていけず混乱する。・・・なんだか考えれば考えるほど、自分が辛くなりそう。

AccountingはTool Boxに引き続きハンコックが担当。Wharton MBA出身の太りまくったおっさんだけど、話はとても面白い。仕分け(Journal Entries)をかなり念入りにやっている。これも勘定科目や仕分けのパターンがすっとアタマにうかぶようになるまでの、反復が重要だなあと思ったり。で、この課題も出たのでグループでテーマを決める。とりあえずここもジュリーが口火を切って、バタバタと話が進んだ。アルバロはストレスを貯めている様子。

その後、シラバスなどの書類をPCルームでプリントして整理。それに目を通したり、To doをまとめたり、Clubについてソーシャルエンタープライズに関心のあるインド人アミットと話したり、キャリアオフィスのアメリカ人キャロライン(ベネズエラではない方)と話したり。

うちに帰って、昨日Shaws(近所のスーパー)で買ってきた砂ずり、キャベツ、ジャガイモを塩コショウと味噌で味付けして食べた。美味い。やっぱり自炊がいちばんなのだ。

明日も早く大学へ行って、To Doの整理で一日を始められるようにしようと思う。たぶん、そうやって時間管理していかないと、課題がどんどん抜けていきそうな気がする。

Sunday, September 26, 2010

9月26日(日)

ノートパソコンの調子が少し良くない。スリープモードに入った後、再び使おうとするとスクリーンが真っ黒になってしまう。マウスカーソルだけは動くのだが、他に手の打ちようがなくてPCを強制終了せざるを得なくなる。おそらく、大学と家とを往復しながらそれぞれ違うネットワークに接続しているので、Skypeだとかウイルス対策ソフトだとかのウェブに自動的に接続しようとするソフトウェアが原因になっているんじゃないかと思う。根拠は、ない。

正直、毎日大学ではラップトップを使うし、もっと小さいものがあれば良いなと思わないでもないので、現在ネットブックの購入を検討中。アメリカではネットブックはいちばん安いもので230ドル(20,000円)程度からあり、日本で買うよりきっと安い。さっそくガレリアに入っているBEST BUYへ見に行ったのだが在庫が、全然ない。もう、使えない。

日曜日は、Case Analysisの課題とメンバーのPeer Evaluationを作成。夕方からスペインのホゼと会ってお茶を飲みながら話した。今年Hultが力を入れているイベントにGlobal Case Challengeというものがあり、このチームに入らないかと誘われた。メンバーは以前ドバイでのアセスメントセンターでも一緒だったExecutive Trackのメンバー、ブラジル人ギレムと、ホゼの仲良しらしいファビオ。彼もブラジル人。面白そうなので参加することにする・・・が、ほんとにいろいろなことに顔を出していて、自分がパンクしないか心配。

あと1人メンバーを追加できるらしいので、インドのビベックを推薦しておいた。本当はチームに女性が1人以上いると雰囲気が良くなるのだが、同級生の女性(約30%)を考えてもあまりピンと来る人がいなかった。Executive Trackメンバーでは紅一点がノルウェイのカトリンなんだけど、あんまり乗り気じゃなさそうだし。きっとビベックが入って、ブラジル2人、インド1人、スペインと日本(私)っていうチームになれば楽しい。

ちなみにこのGlobal Case Challengeなる企画は、学生が4-5名のチームを組んで実際のビジネスの課題への解決策を考えるコンペティション。詳細はこっち→ (http://hultglobalcasechallenge.com/) 私は仕事での経験がジュニアレベルというか、自分でアクションを起こすよりも誰かのサポート中心だったので、新しい企画を立ち上げたり、ネットワークを広げたりといった経験が不足。このプロジェクトを通じていろいろと経験が積めれば良いと思う。

で、ホゼがそのままうちに遊びに来て、Tool Boxの終了を祝って軽くビール。同級生の中にサブグループ的なものができていて、結局みんな同じ文化圏の連中とつるんでいるのが面白くないらしい。私に分かる範囲だが、今のコースではインド人コミュニティーと、ラテンアメリカコミュニティーが大きくて、あと日本人も割と身内の集まりがある。母国語や文化的背景が共通の人たちと集まると、確かに行間を読み易くて楽なのだ。ただ、それがメインになってしまうと留学に来ている意味もなくなってしまうので、それは自分が落ち込みそうなときだとかの特別な機会に取っておいて、普段はなるべくいろんな人とつるんでみた方が良いと思う。

私の場合ラッキーだったのは、英国での1年目のクラスにも日本人がほとんどおらず、仲の良かったフラットメイトたち(女子ばかり5名!)の割と上手な英語に囲まれて暮らせたことだ。しかも2年目には、大学院で160人の学生の中たった1人の日本人として、なんかいろいろ辛い目にあった気がすることだ。笑。周りはネイティブや半ネイティブ、在英5年以上(学部から)がほとんどで、ディスカッションについていくのも大変だったし、プレゼンなんて言語のハンデキャップによるプレッシャーがひどかった。でも、あれを乗り切れば自分にできることとそうじゃないことは見えてくるし、なにより自信がつく。

ホゼの話に戻せば、金曜日にはラテン軍団の集まりがあり、30人近い学生がみんなスペイン語で話していたとか。彼はラテンだが欧州系なので、直接はお呼びがかからず、一緒にいたファビオに連れられていったとのこと。ううむ、ラテン30名のフライデーナイトアウトっていうのはなんとも楽しそう・・・。

その後、テレビでスーパーマン2が始まってしまって、私もホゼも画面に釘付け。スーパーマン、彼こそヒーローの典型で、男のロマンだな。かっこいいなあ。

9月25日(土)

Tool Boxの終わった土曜日には、翻訳の仕事で徹夜のまま突入。今度はRtRとは別で依頼された案件。現代社会について語った文章で、近代とポストモダンなどの概念が頻出するため、適切な日本語を探すのに悪戦苦闘。学部で社会学をかじっておいて良かったとつくづく思ったり。長さは4ページと簡単に見えたのだけど、シングルスペースでぎっしり書かれていて、内容も短い文にいろいろ詰まっていたのでアタマを使う。

終わったのが朝方で、少しおかしい箇所を直したかったのだが、思考回路が擦り切れていたので一旦保留して睡眠を取る。目が覚めた後、とりあえずクライアントに進捗を報告し、後ほど完成稿を送ると約束。ブログを更新したり、部屋を掃除したり、メールやブログをいじったり、日本やロンドンへ電話したり。

夕方、ボストン近郊のビジネススクールおよびロースクールの日本人が集まる会があった。新しく届いた自転車でチャールズリバーを渡り、中華街へ。Hultのほかに、MIT、Babson、BU、Sufforkの人たちが参加し、全部で30名ほどの大所帯。まだここへ来て一ヶ月ばかりなので、学外に知り合いは少ない。珍しく他の人と会えるのは楽しかった。同時に、多くの人に会えば会うほど、同世代の人の中での自分の経歴が異色で、将来に一抹の不安を覚えるのだが。まぁ、過去は変わらないので、やれることからがんばるか。

帰宅後、翻訳した文章の不明瞭だった点を、原文に戻って確認、修正して送付。その後深夜にメールが来ていて、クライアントはとても喜んでくれていたそうだ。何かするときには、結果を以って喜んでくれる人がいるとモチベーションが上がる。

Saturday, September 25, 2010

9月24日(金)

今日はMBA Tool Box最後の日。これはオリエンテーションにあたるプログラムで、AccountingやらFinance、Case Analysisなどは勉強するものの、どっちかといえばこれからの本番の授業に付いていくための準備期間。まぁ、若干睡眠不足ではあるものの、まだブログを書く余裕もあれば、シンプルなウェブサイトを作っちゃったり、翻訳のボランティアだとかネットワーキングの時間もあるんだから、まだまだがんばれるはず。

少し久しぶりの10時登校でのんびり。DeanのHenrikの話があって、ゲストの教授のスピーチ。内容は再生可能エネルギーのことなど。声が小さく、マイクの音量が小さく、かなり集中しないと聞こえない。そしてこのスピーチの内容に沿ったケースが与えられる。

うちのチームは4人。そのうちエウジェニオは飛行機のチェックインだとか、今さらホテルのブッキングにトラブルがあったりで、またしても心ここに在らず。Ramは相変わらず話が回りくどい。いろいろ意見を出してみるんだけど、結局ありふれた話に終始してしまって、なんともまとまらない。

しかもエネルギーに関する話だから、結局政府や議会が主導でやらないと、なんて到底MBAらしくない方向にアイデアは収束し始めて、つまんなくて仕方がない。フラストレーション。政府が通して欲しい法案1.2.3.なんて書いてプレゼンしようものなら赤っ恥だと思うのだが。


で、どこかで聞いたことある話なら、せめて何かフラッグシッププロジェクト的なものをまとめて、その点だけでもアピールできるようにしようじゃないかと、アイデア出しと試みるのだが、なんだかうまくいかない。つうか、4人チームの1人が上の空で、あと1人がディスコミュニケーションじゃどうしようもない。Bhaktiも今さらウェブで何か調べている。うぅむ。結局1人で5分でバタバタと模造紙に何か書いて、プレゼンも自分。あーあ、これは良くないサイクルだ。

仲良くすると、クオリティが上がらず、クオリティを上げようとすると、士気が下がる。議論が終われば仲の良い友達でいたいが、意見の交換は建設的にガツガツとやりたい。そういう空気を作り出せる人がいて、私は明らかに昔からそういうタイプではないのだが、だからって誰かに頼ってても仕方ないので、このリスクフリーの環境をめいっぱい使って練習してみるしかないんだよなあ。

何はともあれ、エウジェニオはこれでロンドンへ旅立っていって、私たちのチームのTool Boxはおしまい。モジュールAは月曜日からなので、週末には体調を整えつつ、あー、また翻訳の仕事がある。