そのイベントの名称は、Karaoke Nightだった。
だけど夜の7時半頃にぼくが到着したその場所は、
日本語でいうカラオケの場所ではなくて、
インド人が踊りくるう祭の場。
少し前に見たときには、南米勢とインド系が同じくらいにはしゃいでいたのだが、
ペルー育ちでアメリカとオランダのハーフ、ムーツの誕生日パーティーに
南米系とヨーロッパ系が流れ、この場所はすっかりインドと化していた。
不思議な音楽。
不思議な歌声。
踊りくるうインド人。
もーすごいのなんのって。
これぞ、祭だ。
祭っていうのは、ハレとケという概念で考えたらいいんだよとか、
あれは要するに日常のすぐそばにある非日常の空間なんだとか、
昔大学で習ったんだか、本で読んだんだか。
そんなフレーズを思い出してしまうくらいのトランスっぷりだ。
普段はおとなしいインド人ビベックだって、走る、踊る、飛ぶ。
こいつは普段とても知的なんだけど、この日は野生的だった。
もうなんかヤケだったのでこの宴に混じろうとしてみたんだけど、
インド音楽で非日常側へトリップするのは難しかった。
去年か一昨年にロンドンで同世代カラオケの会を開いたことがあったんだけど、
あのときの私たちっていうのも、このくらいトランスしてたのかしら。
うん、あのときのなぞのエネルギーは、やっぱり祭だったんだろうと思う。
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