朝の授業がアカウンティング。Assets(資産)、Liabilities(負債)、Stockholders' Equity(株主資本)、Revenue(収入)、Expenses(費用)に属するAccont(勘定科目)、いくつかの取引を仕訳しながら覚えていく。それぞれの取引をJournal(帳簿か?)に記入、Account(勘定科目)ごとのT-account / Leisure(勘定科目帳)を作成し、期末にTest Balance(試算表)を作成するところまで。定量分析に傷めつけられた脳に、少なくとも基礎を知っている会計の仕組みがすごく心地良い(簿記三級じゃ威張れないが)。
授業のあとは、短いチームミーティング。メンバーのイタリア人エウジェニオが、母親が病気で手術を受けることになったため、このTool Boxが終わればHultのロンドン校へ移ることになったという。ボストンとロンドンではイタリアへのアクセスは全然違うので、何かあれば駆けつけられる場所にいたいとのこと。
エウジェニオは私と同い年、イタリア人には珍しく口数の少ない男で、じっくり考えて発言するタイプだ。9月2日のエントリーにあるいかだを作ったときには、いちばん中心になってストラクチャーを考え、実際に現場でモノを作ってリーダーシップを発揮した男なので、私にとってとても信頼できるチームメイトだったのだが、ここボストンで一緒に勉強できるのは残り2週間未満となってしまった。事情が事情だけに、残念だけれど仕方ない。私自身、約3年を過ごしたロンドンには良い友人も多いのでぜひ紹介してあげたいと思う。
ミーティングの残り時間では、Quantsの進捗確認、それぞれの分からない点の確認、他の課題の確認などをさくっと行い、その後はまたQuantsの課題に戻る。うちのチームは基本的に「分からなければ相談するが、そうでなければ勉強は個人でやった方が効率がよい」と考えるメンバーが揃ったのでやりやすい。チームによっては、四六時中一緒にいて一緒に勉強しよう、というポリシーを取り入れている(?)ところもある。私にはどうにも効率が悪いように思えて仕方がないのだが、いろいろな国籍、いろいろな性格の人間が集まれば、チームの様子もさまざまである。
さて、私自身のQuantsの進捗だが、週末の勉強に加えて、日本人クラスメイト間の驚くほど素敵なサポートもあり、どうやら合格ラインに乗ってきている。オンラインコースの最終アセスメント(練習問題)では、正答率65%合格のところ昨夜は70%(参考資料あり)だったのだが、今日の夜が76%(参考資料なし)となった。クラスメイトで某大手総研のシニアコンサルタントのT氏から、「スライドを全部見てもアタマに入らないから、先にアセスメントをやって間違った部分を勉強する方が効率的だ」と教えてもらったおかげである。
このT氏がすごい。さすが情報を扱うプロだけあって、与えられた情報を処理して整理するスピードが違う。私と比べれば(比べるのも失礼だが)、1995年ごろの家庭用パソコンと最新型のパソコンくらいの差がある。「スライドよりアセスメントを受けよう」と人にアドバイスする一方で、本人は数百ページのスライドにしっかり先に目を通し、その上でベターな解決策を考えて共有してくれている。さらに、アセスメントの問題は一度解いてしまうと見ることができなくなるため、自分が解答するときにページをスクリーンカットで保存し、解答付きでみんなに配ってくれる念の入れようである。・・・こんな上司が欲しい。
とはいえ、解答を見ていれば問題が解けるようになるわけでもないので、あとは自力でがんばるのみである。私のいるレッドライン・グループのQuizは水曜日なので、明日の授業のあとでどれだけ知識を積み増しできるかで成績は変わってくる。30分程度のQuizなので構えすぎても仕方ないが、ここでつまづくとバタバタといってしまいそうな気がしないでもない。自信を持って臨みたい。
・・・で、明日はケーススタディがあるからアーティクルを2つ読んでおかなきゃな。切り替えが難しい。
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