授業が始まって実質初めての週末は、いきなり慌しいものになった。週明けの火曜か水曜日の定量分析のクラスでQuiz(ミニテスト)が行われることになり、そのためにオンラインコースを受講して、まとめのテストを受けておくようにと指示されたのだが、これがクセモノで、私を含め大勢が軽いパニックに陥ることになっている。
このオンラインコースは、教官がハーバードでも教鞭を取っているのか、あるいはHultがその教材を取り入れているのか、HBSで使用されていると思われる統計の基礎コースだ。自分が新人コンサルタントになって、統計の手法を取り入れながらクライアントの課題を解決していく。しかし、困ったことに、このスライド数が300ページもあり、しかも音声付きなので1ページずつに時間がかかる。音声を最後まで聞かなくても、文字だけ目で追えばいいはずなのだが、1ページごとの文字数も多い。しかも、練習問題やセオリーの説明はページに含まれていなかったりする。総スライド数は軽く500ページ、一通り終了するだけ(注:アタマに入るかどうかは別)でネイティブで20時間から30時間。統計に疎かったり、英文の理解が遅ければさらにひどいことになる。
私は、統計が苦手だ。自慢じゃないが日本の大学時代に必修だった統計を2度落としている。3年生のときに1年生に混じって授業を受けた上に、最終テストの答案用紙に「社会学系の専攻(うちの学部は心理学系、社会学系、教育学系が選択できた)に進んだ3年生なので、卒論に統計を用いることはありません。これを落とすと卒業に影響するので単位を下さい」なんて書いたことだってある。若気の至りといえばそうなのだけど、結果は「可」だったので、このコメントが効いた可能性は否めない。・・・恥を晒しても仕方がないが、ほんとのことだ。
しかも、実は英国留学中にも定量分析の授業を1単位取っていたりするのだが、やっぱりこれも専門用語を駆使して猛スピードで進む授業についていけず、結局グループのメンバーに頼りまくってなんとかパスした。成績もこの修士の一年間を通して2番目くらいに悪かった(一番悪かったのはファイナンスの生徒用の授業に混じったM&A)。
言い訳になるが、数字が全くダメというわけではなく、GMATのQuantitativeは2回受けて49と47(上位10-20%)だし、アカウンティングの成績は悪くない。日本では会社の数値管理の部署にいたし、大昔の大学受験だって二次試験に数学があったくらいだ。数字が苦手なのではなく、次から次へ現れる専門用語や、なんとなく「性に合わない」理系式の考え方を理解しない限り、「同じ言語を話しているのに意味が分からない」、あのディスコミュニケーションな感覚がどうにも気持ち悪く、勉強していて楽しくないのだ・・・と、いくら言っても仕方ないのだが。
こんな風に、長く長く愚痴ることのできるくらい苦手意識のある統計だが、今回はどうやら逃げられない。課題はタフさを増していて、英国の修士(Master of Science in Management)で5回の授業を使って講義したとほぼ同じ内容を「オンラインでさくっと勉強しておけ」となっている。しかも、Quizはグループではなく個人ワークだし、どうやら今後のModule AやBでもこれら統計的手法というのは使うらしい。これは三度目の正直(学部、修士に続く)と思いなおして、がんばってみているところである。そーだよな、MBAだもの。このくらいできなくちゃ、なのである・・・(自己暗示)。
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