Sunday, March 6, 2011

3月5日(土) ハーバードエクステンション、オイスター

毎週土曜日のハーバードエクステンションでは、Recovery.gov (http://www.recovery.gov/) を取り扱ったケースがテーマ。2009年の金融危機を受けてオバマ政権が行ったベイルアウト (量的緩和) のお金の行き先を追跡できる仕組みで、ウェブサイトに掲載された公共事業が実際には行われていないなどのケースなを発見した場合、市民はウェブサイトから政府へ直接訴えることが出来る。

大量の資金を、短時間で使い切る場合には、不正が多く行われ、少なくとも7%程度は誰かの私服を肥やすことになるのだとか。その対策、かつ開かれた政府としてのアピールを込めたこのウェブサイトの効果については、教官ジョリーは否定的。100万ドルくらいをかけて構築、さらに予算を使って保守されているこのサイトから、実際に報告された不正は30万ドル程度だそうだ。抑止力として役立ったと考えられないことはないが、それにしても少ない。

これをチェンジマネジメントとしての視点から見れば、こういった組織の枠を超えての協働 (この場合、政府、一般市民、外部ウォッチドッグなど) いちばん鍵になるのは人々の巻き込み。関わる人がどれだけコミットするかで、先週のような大きな変化へつながるケースと今回のいわゆる失敗事例とが分かれる。

授業のあと、バスを待つ時間にハーバードスクエアにあるRussell Tavern というパブへ入ったのだが、とても雰囲気が良い。土曜日の少しずつ忙しくなっていく店内を見ながら、カウンターでローカルビールを飲み、ボストンでは初めて生ガキを食べた。カキは地元で獲れるので新鮮だし、値段も1つ2.5ドル (200円) 。そういえばボストンのどこかには、1つ1ドルの店があると聞いたが、本当だろうか。

帰宅すると、ルームメイトからメールが届いている。なんでも4月から親友と住むことにしたので、部屋をサブレットしたいとのこと。誰かが部屋を見に来るときに、私も会わせてもらってなるべく性格の合う人と住みたいものだ。今のルームメイトはアメリカ人の女の子だったのだが、基本的には共有スペースは清潔だし、音楽も爆音で流さないし、フレンドリーだしきれいな英語を話すし、しかも美人なので気に入っていた。引っ越してしまうのは残念だが、ルームシェアだとそんなものだと思う。

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