10.10 am Finance II
12.50 pm Finance II
2.30 pm Meeting for Global Citizenship
昼休みをまたぐ珍しい時間帯でダルコのファイナンス。課題になっていた30問の中から難易度の高いものを選んでコールドコール。「○○君、これ解いて」と指名された学生は、黒板の前で問題を解かなければならない。
一番手に指名された米人Sは数字を扱う科目が苦手で知られている。数行書いたところで「不正解。席に戻って」と退場になった。とりあえず教訓として「混ぜるな危険」。Sのやった間違いは、現在価値と将来価値をごちゃ混ぜにして1つの数式にしてしまったこと。これを混ぜるとダルコは怒るので危険。
将来のキャッシュフローは現在価値に換算して考える。ファイナンスの基礎といえば基礎だが、実はうちのチームメイトもミーティング中に同じ間違いをしていた。シンプルすぎる例で言えば、「1億ドルの投資で1年後に1.8億ドルだから利益率が80%でしょ?」というのが間違いで、1年後の1.8億ドルが現在価値に直していくらに相当するのかを考えるのが正解。どうにもモジュールAで習った内容を理解していない学生が多い。
この問題の後は、ケーススタディ。これもコールドコールがあり、指名された学生が黒板を使って解説しなければならない。そして第4問、私が指名された。クラスメイトが見つめる中、テクテクとボードに向かって歩き、タイムラインを書いて、キャッシュフローを図示、現在価値を計算して、結論を述べる。「This is it. Any questions?」と言うと、パチパチパチとダルコが拍手。ほっと一安心。前回の授業でも発言できているし、今回も問題を担当したので、クラスへの貢献としては今のところうまく行っている。
今日のいちばんの収穫は、ファイナンスではリターンが見込まれる投資を行った瞬間に、資産が増えたことになるという考え方を、簿価を基準にしたアカウンティングの資産価値計算と比較しながら学習できたこと。私は、日本にいたときの仕事がアカウンティング側に近い内容だったので、ファイナンスはときどき感覚的に納得いかないことがあるのだが、その理由がとてもはっきり分かった。
例えば、利子率10%の世界で誰かに1000円を貸して、来年2000円にして返してもらう約束をしたとする。会計では、資産として「貸したお金 1000円」と記録するが、ファイナンスでは「貸したお金の現在価値 2000/1.10= 1,818円」となる。そして、私には1,818円相当の価値を持つ資産があるので、これを保証に銀行から1,818円を借りてさらに経済活動をすることができる、と考える。
この1,818円は1年後に利子がついて2000円になるので (これが将来価値)、はじめに誰かさんに貸したお金が返ってきたら、これを返済することが出来る。ここで借りた1,818円を、利子率にあたる10%以上の利回りが予測される何かに投資すると、また私の資産の現在価値が増えて、その分さらにお金を借りて運用することができる。こうして資産がどんどん増える。
私にとっては、違和感でアタマの中が大混乱してしまうのだが、ファイナンスとしては正しい。実際こうやって考えればお金はどんどん増える (ような気がする)。とにかく性格に合わないと思うのは、「将来いくらになるはずだから」という前提で話が進むところ。将来に何が起こるかなんてわからないのだから、手元にないお金を元に借金をして、諸事情により入ってくるはずのお金が滞れば破産だ。まぁ、だからリスクマネジメントをするんじゃないか、と言われるのだろうが。
授業のあと、某タバコ会社のCSRに関するグループレポートをまとめるためのミーティング。しかし集まったのが5人で、インド人Aは現れないし、電話を鳴らしても出やしない。このレポートには、彼の担当パートもあるのに。私は今日、各人のパート持ち寄り、ポイントをまとめてフローを確認、レポートを完成させるつもりだった。そのために昨夜3時頃までカタカタとタイピングをやってたんだけどなぁ。
とはいえ、ディスカッションとしてはとても楽しいミーティングになった。ステークホルダーとして、株主、顧客、従業員、コミュニティなどに加えて、サプライヤー (タバコ農家)、競合企業、メディア、ロビイストや嫌煙団体、などが存在し、それぞれの思惑がある。この状況の中で、タバコっていう基本的に健康に害しか与えない嗜好品を作って販売するビジネスが、社会的責任についてどう考えて、何を行っているのか、そして果たしてその行動はどう評価されるべきなのか、と割と熱いトーンで話し合って終了。
夕飯はチャイナタウン。昨夜の寝不足もあり、おなかがふくれると疲れが噴き出した。電車を待ちながら友達と話しているのに、気づくとまぶたが落ちてくる。電車の中で話しながら唐突にカクンと眠ってしまってアーネストやマークの失笑を買った。
12.50 pm Finance II
2.30 pm Meeting for Global Citizenship
昼休みをまたぐ珍しい時間帯でダルコのファイナンス。課題になっていた30問の中から難易度の高いものを選んでコールドコール。「○○君、これ解いて」と指名された学生は、黒板の前で問題を解かなければならない。
一番手に指名された米人Sは数字を扱う科目が苦手で知られている。数行書いたところで「不正解。席に戻って」と退場になった。とりあえず教訓として「混ぜるな危険」。Sのやった間違いは、現在価値と将来価値をごちゃ混ぜにして1つの数式にしてしまったこと。これを混ぜるとダルコは怒るので危険。
将来のキャッシュフローは現在価値に換算して考える。ファイナンスの基礎といえば基礎だが、実はうちのチームメイトもミーティング中に同じ間違いをしていた。シンプルすぎる例で言えば、「1億ドルの投資で1年後に1.8億ドルだから利益率が80%でしょ?」というのが間違いで、1年後の1.8億ドルが現在価値に直していくらに相当するのかを考えるのが正解。どうにもモジュールAで習った内容を理解していない学生が多い。
この問題の後は、ケーススタディ。これもコールドコールがあり、指名された学生が黒板を使って解説しなければならない。そして第4問、私が指名された。クラスメイトが見つめる中、テクテクとボードに向かって歩き、タイムラインを書いて、キャッシュフローを図示、現在価値を計算して、結論を述べる。「This is it. Any questions?」と言うと、パチパチパチとダルコが拍手。ほっと一安心。前回の授業でも発言できているし、今回も問題を担当したので、クラスへの貢献としては今のところうまく行っている。
今日のいちばんの収穫は、ファイナンスではリターンが見込まれる投資を行った瞬間に、資産が増えたことになるという考え方を、簿価を基準にしたアカウンティングの資産価値計算と比較しながら学習できたこと。私は、日本にいたときの仕事がアカウンティング側に近い内容だったので、ファイナンスはときどき感覚的に納得いかないことがあるのだが、その理由がとてもはっきり分かった。
例えば、利子率10%の世界で誰かに1000円を貸して、来年2000円にして返してもらう約束をしたとする。会計では、資産として「貸したお金 1000円」と記録するが、ファイナンスでは「貸したお金の現在価値 2000/1.10= 1,818円」となる。そして、私には1,818円相当の価値を持つ資産があるので、これを保証に銀行から1,818円を借りてさらに経済活動をすることができる、と考える。
この1,818円は1年後に利子がついて2000円になるので (これが将来価値)、はじめに誰かさんに貸したお金が返ってきたら、これを返済することが出来る。ここで借りた1,818円を、利子率にあたる10%以上の利回りが予測される何かに投資すると、また私の資産の現在価値が増えて、その分さらにお金を借りて運用することができる。こうして資産がどんどん増える。
私にとっては、違和感でアタマの中が大混乱してしまうのだが、ファイナンスとしては正しい。実際こうやって考えればお金はどんどん増える (ような気がする)。とにかく性格に合わないと思うのは、「将来いくらになるはずだから」という前提で話が進むところ。将来に何が起こるかなんてわからないのだから、手元にないお金を元に借金をして、諸事情により入ってくるはずのお金が滞れば破産だ。まぁ、だからリスクマネジメントをするんじゃないか、と言われるのだろうが。
授業のあと、某タバコ会社のCSRに関するグループレポートをまとめるためのミーティング。しかし集まったのが5人で、インド人Aは現れないし、電話を鳴らしても出やしない。このレポートには、彼の担当パートもあるのに。私は今日、各人のパート持ち寄り、ポイントをまとめてフローを確認、レポートを完成させるつもりだった。そのために昨夜3時頃までカタカタとタイピングをやってたんだけどなぁ。
とはいえ、ディスカッションとしてはとても楽しいミーティングになった。ステークホルダーとして、株主、顧客、従業員、コミュニティなどに加えて、サプライヤー (タバコ農家)、競合企業、メディア、ロビイストや嫌煙団体、などが存在し、それぞれの思惑がある。この状況の中で、タバコっていう基本的に健康に害しか与えない嗜好品を作って販売するビジネスが、社会的責任についてどう考えて、何を行っているのか、そして果たしてその行動はどう評価されるべきなのか、と割と熱いトーンで話し合って終了。
夕飯はチャイナタウン。昨夜の寝不足もあり、おなかがふくれると疲れが噴き出した。電車を待ちながら友達と話しているのに、気づくとまぶたが落ちてくる。電車の中で話しながら唐突にカクンと眠ってしまってアーネストやマークの失笑を買った。
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