Sunday, October 31, 2010

10月30日(土)

土曜日。

朝からメール処理。HSAがらみでいろいろ交通整理がめんどくさい。月曜にミーティングがあるので、これがうまく行くように情報整理とポイントのまとめをやってメールを投げておいた。それと、Executive Trackのメンバーには、Hultが外部の人をメンターとして付けてくれるのだが、その人に水曜日に会うことになったので、とりあえずよろしくお願いしますメールを送付。あまり長い自己紹介メールを書いても、読んでもらえないだろうし。

ファイナンスの課題の成績がメールで送付されてきて、結果は88点。問題の解釈で間違いをやらかしてしまったため、後半部分で大きな減点を受けたと思われる。ただ、このケース分析は全体の成績の5%にしかカウントされないはずなので、これを悔やむよりはファイナル試験で1問多く正解することに力を入れたほうが良い。

HSAでは、各サブジェクトによってソースがバラバラになっている課題をエクセルシートにまとめて共有し、みんなが課題を一目で確認できるようにしようとしているのだが、これがものすごい作業だ。小一時間ほどやってみたところで、めんどくさくなっていったん保留。このくらい自分でやれ、と思ってしまう私は個人主義者なのだろうか。

夜になって、マークがNYCのチャイナタウンで餃子を買ってきたというので、ウェンディ宅を使っての餃子パーティー。ハロウィンの夜に、300個の餃子をむさぼるのも、なかなか珍しい経験かもしれない。食べて飲んで笑って、とても楽しい時間をすごして帰宅。健全なストレス発散になった。

Saturday, October 30, 2010

10月29日(金)

8.30 am Managerial Economics
11.30 am Team Meeting
4.10 pm Global Management

Economicsは独占(モノポリー)状態にある市場でのプレイヤーの意思決定。完全競争の状態にある市場との違いは、競合が存在しないため、企業の意思決定は利益を最大化する製品の価格と生産量の設定に限定される。値段を上げすぎると顧客のデマンドが下がり、作りすぎると利益が下がってしまうからだ、とかだったかな。キャパシティーを超えて製品を作ろうとするとマージナルコストが上がるし、生産量が増えると同じデマンドに対しての均衡価格が下がるため、あるポイント以降は利益は目減りするという話だ。教官のデネフは某戦略コンサルティングファームの現役コンサルタント。さすがにとても分かりやすい解説をしてくれる。実際のプロジェクトの事例がたくさん盛り込まれるのも、私にとっては学びが多い。

Team MeetingではQuantitative Analysisの課題に取り組む。今のチームは、当初に比べてずいぶんまともに機能するようになって来ていると思うが、やはり我が強いメンバーが多くてときどき困ってしまう。私も間違ったことが嫌いなので、納得が行かないときにはきつめに意見を言ったり喧々諤々とやることもあるのだが、スペインのアルバロやインドのアヌップと議論になっているときなんかは、もはや意見が食い違って議論になっているのか、ただお互い自分の意見が言いたいために大声で話しているのか、意味が分からないときもしばしば。だけど、今日はなんだかんだでQuantsの課題を終わらせることができたので良しとする。

Global Managementは中国の振興企業の成果主義的なマネジメントの事例を取り、チーム各人の出身企業でそれらは適用可能かどうか、問題は何かを話し合う。アルバロのいたスペインやキャロラインのベネズエラのラテン文化の国々では、職場においては割とボスの権力が強く、人々は仕事に関しては保守的で、公に従業員をランク付けるような仕組みは受け入れられないらしい。アヌップやナミットたちインド人は、公の場での叱責だとかペナルティーを侮辱と受け取り、そういうのがあれば会社を去るだろうということ。昨日、ナミットと揉めたのにはこういう背景もあったのかと思う。

その後、ハロウィーン・パーティー。朝食はクリスプ(ポテトチップ的なもの)のみ、しかもミーティングのせいでランチを取れていなかったにも関わらず、ここのところのストレスや疲れもあってずいぶん飲んだらしく、おうちに帰ってからの記憶は曖昧。二日酔いの土曜日だが、勉強はやらないと。

Friday, October 29, 2010

10月28日(木)

8.30 am Quantitative Analysis
10.00 am Team Meeting
11.30 am Culture Quest; Incredible India
12.50 pm Meeting resumed
4.10 pm Career Management; Interview Skills

とても気分の悪いバトルの日になった。こんな日もある、と思うようにする。

朝からQuants。Risk Analysisがテーマのはずなのだが、相変わらずLeggetは基礎のABCを説明する間にEやFやG、あまつさえXやYについての話を挟んでしまう。ビジネスの予測とリスクの分析というテーマで、売上の触れ幅を予測し、固定費や変動費を考慮した式を作り、その確からしさを検討していく、という流れだと思うのだが、ここで私がとても苦手なインド人Rが、明らかにその流れには沿わない質問をする。

悪い流れである。しかも、教官によってはこういう無意味な質問をシャットアウトし、まず説明を終えるようにするのだが、Leggetにはそれができない。あまつさえ、RはLeggetの答えに満足しなかったらしく、質問をかぶせていく。というか、むしろ議論したいかのような様相を呈していく。

ただでさえ、Quantsに対しての不満が続出している今日この頃、あまりに状況の見えてないインド人R(しかもこいつは遅刻してきた上に、授業中もメールチェックに余念がない)と、相変わらず説明の下手な上に授業時間をオーバーしがちな、(しかも内容はカバーしきれないことが多い)Leggetに、とりあえず声を上げることにした。

「この質問が今日のテーマにどう関係するのかまったく理解できないし、そもそも関係しているようには思えない。リスク分析がテーマであれば、まずそれについて説明をしてくれ。私は今なんとか理解しようとしているところなのに、メインでない事柄について、特定の学生の個別質問に、80分の授業の内の10分も時間を取られるのはあり得ないし、耐えられない」

実際、相当に腹が立っていたので、かなり感情的な言い方になった点は反省。しかし、これで授業は前に進んだ。そして、インド人の無価値な質問に費やされた10分と同じ時間だけ、予定された授業時間をオーバーしてクラスは終わった。私が声を上げたことには価値があったはずで、実際に友人の一部は発言直後にThumb up(親指を立てるポーズ)でGood jobと伝えてくれたわけなのだが、とにかく言い方が悪かったのかなんなのか後味が悪かった。

しかも、こんな日に限って、事件はまた起こる。

チームミーティングに行くと、インド人2名がいない。1時間後から行われるCulture Questという各国の分化発表会の準備があるそうだが、6人中2名がそんな状態だとチームミーティングにならない。先週もこんなことがあったので、ミーティングに参加できないなら事前に知らせろと念を押したのだが、分化が違えば物事の優先順位も見事に違う。納期は守る、「ホウレンソウ」を徹底する、という日本の社会人基礎というのは、世界で言えばほんとうにハイレベルな行動指針だ。

インドのCulture Quest自体はとても良かった。インドの面白さが存分に伝わる内容だったし、インド東部、北部、南部、西部とそれぞれに違う料理も振舞われた。レストランで食べるより、ずっと美味かった。ただ、これが終わってしばらくしてやっとミーティングに参加したインド人の態度が酷い。疲れているのは分かるが、議論には参加しない、というかそもそも基礎を理解していないように見える。

私とアルバロがメインになってQuantsの課題を説いている間、ジュリーとこいつがMarketingの話をし始めた。この二人は数字に弱いので、今できることがないことを踏まえると、仕方がないのかもしれないが、ただ、そのコミュニケーションの取れないっぷりがまた酷い。ナミットの話し方というのは、とにかく回りくどくて結論を先に言うことができない。しかも、微妙に答えにくい質問をすることで、議論を誘導するような操作主義的なところが非常に多く見え、私の神経にひどく障る。

これまた、今マーケティングの話をするのはマナー違反だが仕方ないとして、結論は何なのだ?競合分析について、お前は何を言いたくて、今その関係ないように見えるトピックについて、しかも誘導尋問を繰り返しながら長い話をしているのだ。人の時間を奪っているという自覚を持て。まずポイントを言え。考えがまとまらなくて長い話になっているのではなく、お前は意図的に長い話に人を巻き込んでいるだろう、と説教。・・・またやってしまったなあ、という感じ。

その後Economicsの課題を終えなければならなかったのだが、いかんせん気分が悪すぎて、フレンチのチェリーとビールを1杯だけ飲みながら憂さ晴らし。それから5階へ戻って、友人の課題の英語チェックをしてやって、自分の課題を終えたら深夜12時になっていた。効率の悪さといい、無礼なやつらのせいで吼える羽目になった後味の悪さといい、なんとも、厄日だ。明日はいいことありますように。

Thursday, October 28, 2010

10月27日(水)

8.30 am Managerial Economics
12.50 pm Finance
3.50 pm Meeting with Dean Totterman

Managerial Economicsは、ケーススタディのディスカッション。米国の大手オフィスサプライ(文房具)企業の合併と、独占禁止法の適応の事例を通じて、モノポリー(市場の独占、寡占)について学ぶ。学習内容としては、以下のような点があった。
  • 独占が議論される市場の定義
  • Cross price elasticityを使った独占の有無の判断
  • CR4、HHIという指標を使ったMarket Concentrationの計測。
  • 新規参入や異業種からのRepositioningによる障壁の高さ
  • EfficiencyとCustomer benefitの主張によるアピール
Financeでは、どうやら先日提出した課題で大きな間違いをやらかしてしまったらしいことが分かる。前回の課題の出来が良かった分、ここでの失点は痛い。授業は、いつもどおり基礎的で明快。教官のシャルティエの評判はとても良い。

夕方、Hult BostonのDean(校長)のTottermanと面会。HSA(学生委員会)として少し説明を受けたい内容があったため。学生側からのクレームだとか、教官やチューターたちからのクレームだとかがいろいろと山積みになっていて、最近の忙しさと併せ何かと衝突が多く、みんなイライラしている。Module Aが忙しいというのは分かっていたことなので、仕方ない面もあるのだが。

フィンランド人のDean Tottermanは、とても冷静だし、コミュニケーションに対してオープンな印象。知的で話せる人というのは、個人的にも好きな人間のタイプ。30分と少しばかり時間を取ってもらい、いくらか知りたかったことについて答えをもらう。その他、教官側から学生への懸念だとか、学生の間であがっている意見などを話すことができた。

分かっていることだが、多国籍なHultの学生の中には、日本人の基準からすると悪い意味で子どもじみた性格をした人たちもいる。コピー代が高いと不満を言い、教授が悪いから授業が分からないというばかりで自分では勉強せず、挙句の果てには、予習もしていなければ、授業には遅れてくる、なんて学生もいる。世界中の人が同様に几帳面だと気持ち悪いのは確かなのだが、もう少し何とかならないかと思わないこともない。

学生委員会の役割と言うのは、レベルの高いものから低いものまで、さまざまな学生の不満や意見に対して耳を傾けつつ、どこまでが正当な権利で、どこまでがただの我侭なのか、そして正当な権利の要求については、なるべく実現可能な提案と言う形で大学側へ要求を伝えていくことなんだと思う。

Deanとのミーティングの後は、Economicsの課題。私のクラスは締め切りが金曜なのだが、他のクラスは木曜が提出日だったため、他のクラスの日本人メンバーと問題を解いていく。教官のDeneffeのおかげで私はEconomicsの授業を比較的良く理解している方であるらしく、他のメンバーや通りかかった友人たちに対して、かなりたくさんのレクチャーを行うことになった。設問に少しひねったものが多く、ただテキスト通りに進めるだけでは正解が出せないようになっている。概念をしっかり理解し、きちんと考える必要があるので、分かったときにはすてきな達成感がある。こうして自分の強みのある分野で周囲の人に貢献できるのはうれしいことだ。

Wednesday, October 27, 2010

ケーススタディの読み方

ケーススタディというのは、ご存知の人も多いことだと思うけれど、実際の企業の事例を取り上げ、シミュレーションを通じて意思決定や思考の練習をする、ビジネススクールでとても良く用いられている学習方法。

毎回、このケースを読んでくることが課題となるのだが、これがなかなか大変で、慣れないうちはどうしても時間が掛かってしまう。Hultで使っているケースは、比較的短い物が多いが、それでも毎回のリーディングが1科目につき10-20ページ程度なので、最初から最後まで考えながらまじめに読んでしまうと、あっという間に時間が過ぎる。

これが、私が英国でいたときだと1つのケースで30ページくらいあることも決して珍しくなかったので、こうなるとほんとに終わらない。しかも、ケースは読めばおしまいではなくて、内容についてのディスカッションに参加する必要があるので、授業中もアタマが働く状態で大学へ行かねばならない。で、そんなことをやりながら分かってきたことがあるので、ここで共有してみようと思う。

何より大切なことは、「一度自力できちんと通して読んでみよう」という考えをゴミ箱へ捨て、さらにゴミ箱を空にすること。これをやり始めると、終わりのない迷路にはまり込んだのと同じ状態に陥るからだ。しかも、一度読んだ後でどうせ設問に答える必要があったりして、結局何度もケースを読み直すことになる。酷い場合には、初めから気合を入れすぎた結果、後半になるほど集中力が切れ、肝心の部分だとか、意思決定が必要な部分だとかに注意が払えなくなる。

ほんとに良く言われることだが、初めに読むのは設問だ。まず、「何に答えるために文章を読むのか」を、アタマに叩き込む必要がある。これができれば次はグラフやチャート、Appendixを見る。これら図表というのは、とてもたくさんの情報をきれいに、しかもシンプルな英語で詰め込んだ芸術品なので、ここからビジネスの状況やタイムラインなんかはアタマに入れる。

次に読むのは、サブタイトル。ここからケース全体の校正をつかむ。私の経験としていちばん大切なのは、どこに鍵となる内容が書かれているかを把握すること。割と後半にある「これからどうしたものだろうか」とか書かれている箇所には、よく問題の概要が簡略に記されている。逆にダメなのは、市場の構造とか、企業の歴史などに気を取られて、設問に答える準備作業に時間を掛けてしまうこと。

サブタイトルから少し時間を掛けるところを決めたら、そのパートを読んでいくのだけど、このときに重要なのが仮説思考というか、「おそらくこういう内容が書かれているはずだ」という想定。それに合致する部分を探す。読んで考えるのではなく、考えを確認するために文章をスキャンすると認識するのが正しい。で、問題の答えを探して、ケースを前後にめくっているうちに、文章の内容は結果としてアタマに入るものだと思う。

ありがちな話なのだけど、「英語の勉強になるから」と初めから読んでいると、ほんとうに英語の勉強にしかならないのだ。どうせなら、中身をざっくりつかんで、ぶっちゃけあとは議論を通して英語を練習する方が効率的だと思う。

Tuesday, October 26, 2010

10月26日(火)

8.00 am Quantitative Analysis
12.50 pm Managerial Economics
4.10 pm Global Management

統計の授業は、相変わらず分からない。Leggetが解説をしないからだ。以前の日記にも書いたように、彼は学生がみんな基礎をものすごくよく分かっているものとして、議論を深めるための授業をしているように思うのだが、2つの理由でうまくいっていない。1つに、学生がそれほど基礎を分かっておらず、2つに、彼の議論のファシリテーションが下手だからだ。

私は、基礎は理解して授業に臨んでいるつもりだが、やはり彼の言っていることはよく分からない。困った顔をしてケイマン諸島(英語圏)出身のジョジーの顔を見ると、ネイティブの彼女も困り果てた顔をしている。「あれは英語の問題じゃないのよ」と、彼女の談。最近HSAに参加しているせいでいろいろな学生の話を聞くことが増えたが、やはり授業の不人気さではQuantがダントツか。

授業後、招かれざる客。チューターと呼ばれる去年のMBA生たちがクラスの前に立ち、いきなり「警告」だとかを話し始める。今年のMBA生が質問に来ないとか、授業に必要な本を購入していないとか、母国語の使用が目立つとか(人の勝手だと思うのだが)。どうやら、教官の数名からそういった内容のクレームがあった様子なのだが、直接の絡みもない2人組がいきなり現れてずいぶん失礼してくれるものだ。

とりあえず、ブランチを取りながら、Global Managementの課題を終わらせ、Economicsのケーススタディを読んで、午後の授業。Economicsのコースワークは28.5/30点。授業はコストの構造についての3時間講義。後半、少し脳の働きが落ちたらしく、分からなくなった。要復習。この授業はいつもアタマを使っている気分になるので好きだ。教官のDeneffeもおもしろい。

Global Managementは相変わらずぼちぼち、といった感じか。国際色が豊かなHultなのでいろいろと面白い話も飛び出すのだが、いまいち「カルチャーを学問する」感じに無理がある気がしないでもない。どうにも理屈が先行したり、表層をなぞる話に終始するところがあったり。だけど、グループディスカッション中にアドルフォから聞いた、彼が20年勤めていたシティグループの変質についての話は面白かった。機会があれば、また触れてみるか。

今、明日のEconomicsのケースを読み終えて、そろそろうちに帰ろうか、といった感じの9時46分。

Sunday, October 24, 2010

ここ数日の思考とレビュー 10月24日 (日)

ボストンキャリアフォーラムと、シカゴのNSHMBAの間、大学は授業がなかったため、少しレビューする時間ができた。
MBAのコース自体で言えば、授業開始からまだ1ヶ月程度だけど、とりあえず私の成績は優秀(おそらく現時点で成績が良い人なんてのは星の数ほどいるんだけど)。

乱雑に返ってきた成績を並べてみるに、統計の中間テスト 22.5/25 (90%)、エコノミクス中間テスト 70/80 (上位13%)、チームビルディングのレポート A、ファイナンスの財務分析 95点、オンライン小テスト2回分 35/37、アカウンティングの業界分析 5/5、小テスト2回分 18/20、ケース分析 B+ (これだけ微妙) と、ここまでなら良い感じに「A」Studentだ。それよりもレビューしながらむしろ、1ヶ月の間にたくさん提出物や試験があるもんなのだと感心しないでもないが。

授業以外にもいろいろと楽しんでいて、HSA(学級委員みたいなもの)にも選ばれたし、Executive Trackという仰々しい名前のプログラムではキャリアサービスもしてくれているし、友人たちとケースコンペティションなんかにも参加しているし、一回だけとは言え学外の素敵な人にも会いに行ったし、クラスメイトのおかげで他の大学のMBAの人たちとも知り合うことができた。

で、問題は、今が楽しいのは良いとして(つうかうまく行ってることばかり見てのぼせるのも大概にして)、結局私はどこへ行くのだ、ということだ。元々ボストンへ来たのは、MBA自体が第一の目的ではなく、ここを拠点としているとあるNPOにコンタクトをとり、そこに関わることのできる仕事を見つけることだ。それがどんな形の仕事なのかなんて分からなかったのだが、こなかった場合の後悔だけはいやだったわけだ。しかし、渡米からもうすぐ3ヶ月になるというのに、勉強の忙しさを口実にこっちは進んでいない。時間を作って、がんばっていかないと。

ボストンキャリアフォーラムでは、当日のWalk-inにて3社ほど選考に参加したが全然ダメだった。これは事前準備の不足と言うのも理由だが、自分の キャリアというのが、いま企業の欲しがる人物像から離れてるのも理由だろう。彼らが欲しいのが、現状の業務の枠のどれかを担当する人物。私は、職業経験的には、あまり人気のない業界の聞いたことのない会社で、職種も期間によってバラバラ。しかも最長勤務が2年ときている。要するに、何がしたい人なのかわかんないのだと思う。

でもまあ、「それがどうした」と開き直っていくしかないんだよな。散々迷った後でここへ来ることを決めたときに、幸せで安定した就職っていうのはほぼ なくなってしまうことが分かってたんだから。それでもやると決めたのは自分だし、死にそうになったら、どこかの国で日本食の食堂を開いて、空いた時間には和英翻訳と、日本語を教えて暮らすんだ。自分で決めたことだから、たぶん1人でも平気さ、とかってうたいながら(これ、古いアニメのエンディングテーマ)。

さて、忙しいときほど、人は自分の意思を流されるものなんだと思う。忙しく何かに没頭していれば、それなりの充実感は得られるし、自分のComfortable Zoneからは出なくて済む。「自分は必要とされているのだ」「いまは忙しいから仕方ないのだ」と、言い訳だって簡単だ。私はいつも言い訳しがちな人間なので、自分に厳しくやっていかなきゃな。

Saturday, October 23, 2010

10月22日(木)

木曜日よりシカゴでNSHMBAというキャリアフォーラムがあり、大学はお休み。多くのMBA学生が履歴書片手に寒いシカゴへ向かう。

私 はといえば、ボストンで行われる日英バイリンガル向けのボストンキャリアフォーラムへ。私費留学で卒業後にキャリアアップを目指す日本人学生はみんなここ へ向かう。MBAだけでなく、主に海外大学を卒業する学生向けの新卒枠での採用もあるため、3日間で1万人だとかの学生がボストンに集結するらしい。

私の場合、ここで仕事を見つけることは第一希望ではなかったりもするのだが、とりあえずいろいろな仕事を見ることができるだろうという気持ちでの参加になる。他に社費留学組みクラスメイトたちも、噂のキャリアフォーラムにとりあえず顔を出してみようと会場へ。

会場へ着くと、スーツを着た人、人、人。みんなが黒い服に身をつつみ、そして会場内の地べたに座っている。もちろん歩いている人も大勢いるのだが、それよりも床に座っている人の方が目に付くのは、きっとあまりに見慣れない光景だからだろう。会場内を歩きながらブースを見ていると、ほんとにいろんな企業が参加しているのが良く分かる。

メーカー、コンサル、IT、製薬なども多いが、いちばん目に付くのは金融。特に外資の金融機関の前には、人だかりができている。2008年に酷い目に遭ったとはいえ、業績も回復してきている彼らの人気は絶大だ。私は金融に関心がない上に、今の金融人気は単なるブームだと思っていて、経済の構造が長いスパンで変わっていくうちに、主役ではなくなる産業だとか思っていたりするので、遠目から見ているだけなんだけど。

いくつかの企業に募集している職種を聞いてみたり、自分の関心と合うかなと考えたりしながら、知人を見つけて話しかけたら、その企業の面接をとりあえず受けてみることになったり(二次で落ちた)。楽しかったといえばそうだし、今まで歩んできた自分のキャリアというのが、やっぱり企業にモテる履歴書ではないことは良く分かったり。この日の最後にセミナーで聞いた某米国企業の人事部門のシニアマネージャーさんの話がとてもエキサイティングだったことが一番の収穫。残念ながら履歴書を提出した後も、この企業からの連絡はないんだけど。

うれしいことにはクラスメイトの数名には、このフォーラム初日に内定およびほぼ内定が出たことだ。さて私もぼやぼやしていないで、進みたい道だけじゃなく進める道も見つけていかないと。ううむ。

Friday, October 22, 2010

10月21日(木)

NSHMBAのため大学は休み。いくつか買いたいものがあり、MITの生協へ行く。ここにはいろいろな面白い本が並んでいて、ついつい散財してしまうのが難点だ。結局、読む時間が取れるのかどうか怪しい本を三冊と、今後なんだかんだで使うであろう履歴書用の紙を購入。

米国では履歴書は通常より少し厚く、見栄えの良い紙に印刷すると良いらしい。色も真っ白ではなくてかまわない。私は少しだけクリームがかった物を購入。しかし、レターサイズのただの紙100枚で$15というのは、仕方ないとはいえ、やはり高い。慎重に使わなければ。

生協にいるときにクラスメイトのKより電話。うちでチームメイトと夕飯を食べるので混じらないかとのお誘い。もちろんよろこんで参加。時間的にぎりぎりだったので、そのまま家に帰らず自転車でK宅へ向かう。が、最寄駅までたどり着いたところで、地図を見ても教えてもらった住所を見つけられない。しばらく迷った後で、電話をしてなんとか到着。

チャールズ川を眺めるすてきな高層マンションの夕飯には、ドイツ人のフェルディナンドと、インド人2名(ごめん、名前が覚えられなかった)がやってくる。なんだかんだと楽しく時間を過ごして帰宅。もう少し滞在したかったのだが、明日からボスキャリだし、いちおう履歴書くらいは用意しておこうとか考えたり。なんにせよ、履歴書のオーガナイズというのは、遅かれ早かれ必要な作業だし。

Wednesday, October 20, 2010

10月19日(火)

11.30 am HSA Meeting
12.30 pm Team Meeting
4.10 pm Global Management

8.30 amよりManagement Communicationの授業だったのだが、これを欠席。これまで授業を休むことはほとんどなかったのだけど、朝から日本にいる両親から少し急ぎの電話が入ったり、小包みの受け取りで問題があったり、挙句の果てに体調もいまいちだったり、要領悪くしているうちに時間が過ぎてしまった。

HSAミーティングでは、Communication Directorという役職を与えられた。これは、ミーティングのアジェンダ作成や、議事録の担当らしいので、得意分野ではある。議事録作成のための発言内容確認を通じて、大学側の人とコミュニケーションを深めていくこともできると思う。

Team Meetingでは、Accountingの課題を検討。Walmartについての簡単な分析をする。明日からシカゴへ旅立つメンバーが数名、旅行に行ってしまうメンバーが1名、などなどめんどくさいことになりそうだ。月曜、火曜には提出物がいっぱいなのだが、どうなることやら。・・・って、なんとかするしかないが。

Global ManagementはOrganizational Cultureについてのケーススタディ。組織風土が強みだった企業が、国際的に成長していくにあたって問題に直面するという話なんだが、議論のレベルが微妙に終わってしまったように思う。いや、いつもそうだと言われれば否定できないのだが。

組織風土については、私は関心を持っていて、書籍や論文も読んでいるし、いろいろと考えるところがある。というのも、組織風土という単語がとても曖昧でつかみどころがないのだが、一方で、この組織文化的なものというのは、誰もが感じるところだったりするのが不思議なところだからだ。

私の解釈では、組織風土と言うのは結局、組織内の個人と個人とが業務上でどのように関係し合っているか、というところに落ち着く、というのが今の結論だ。紙の上に書かれた決まりごとだとかキレイゴトというのは、実際それらが実践されて始めて組織文化となり得る。そして、そもそも企業に働く個人として組織風土というのを感じるところがあるとすれば、直属の上司や同僚との関係にそれを見つける以外に、それを認識するすべなどないのじゃないかと。企業として取り組むべき点は、その掲げた風土的なものを実践できるマネージャーをどれだけ増やすかという点。こうなってくると、企業に根付いた価値観の問題になってくるような気がする。

最近の授業では、Code of conductというか、ルールではなくEthicsというか行動規範的なものを企業が浸透させようとしているのが、今のトレンドなのかなと思うことが多い。いくら厳しくルールで縛っても、そもそも複雑な状況における各人の行動を縛りきることなどできないし、なによりルールで縛ることは人の自主性を失わせるし、モチベーションを下げるのだろうなと。すると、キーは組織に特定の行動規範というか、価値観的なものを浸透させるというのが、実は風土を生み出し、個人の行動を向上させていく近道だったりするのかもしれないな。

感覚的な言葉ばかりで思考がまとまらないのだが、とかく、そんなことを思ったわけだ。

Tuesday, October 19, 2010

10月18日(月)

月曜日。

10.10 am Finance
12.00 pm Lunch
12.50 pm Accounting
2.30 pm Team meeting

Financeのアサインメントが返ってきたのだが、95点という高得点が付いていてチームが沸く。これは私が実質1人で仕上げた財務分析レポートだったのでとてもうれしい。いくらか解釈が間違っていた点はあったのだが、財務諸表から読み解く問題の分析と、提案した解決策の妥当性についてはとても高い評価をもらえていた。チームメンバーからの信頼も多少向上したかしら。この調子でがんばりたい。

Accountingの授業では、Ethicsについてのケースディスカッションがあった。雪山で誰かが死にそうになっていて、そこへ登山グループが次々通りかかって、それぞれ親切を施すんだけど、結局それは死にそうな人を根本的に助けるレベルの親切じゃなかったり。個人としてのEthicsと組織としてのEthicsのジレンマがあったり、それぞれに自分自身の身の危険も顧みる必要があったり。

結局、自分自身も大きなリスクに直面しているときに、自分の倫理というか価値観を問われるような状況に直面したら、どうするのだ?というのがいちばんの問いだと思う。人それぞれに決まってるじゃないか、と言ってしまえばそうだが、じゃあ、あなたは?と聞かれたら、私は答える準備ができていない。そのときになったら答えは出る(というか出さざるを得ない)のだが、こういう決断の瞬間というのは前触れなくやってくるものだ。自分の中の軸は常に意識しておかないと後で後悔する決断をしてしまうのだろうなと。私自身の軸はどこにあるのだろう。

ミーティングは、Financeのアサインメントを解く。今朝の好成績もあって、FinanceおよびAccounting関連の課題ではチームでの主導権を握れている。前回の課題に基づいた業績予測だったので、さくっと終わらせて終了。

帰り道でフェルナンドにばったりと出くわして、近くのパブで1杯だけ。メキシコ出身だけど在米30年の彼は、クラスでも割と年長の部類に属する。以前は建設関係の仕事をしていたらしい。フレンドリーだし、落ち着いていて、英語もきれい。うちのクラスにいればいいのになあ。

Sunday, October 17, 2010

10月16日(土)

Ocean Spray Case Competition というビジネスコンペティションのためのミーティングのためにブラジル人のギレムの家へお邪魔することになった。彼とその家族はBrooklineという場所に住んでいて、これは私を含む多くの学生が住むCambridgeの大学エリアから45分くらい離れている。彼は奥さんのシルビアと4歳の娘のマヌエルを連れての留学なので、パブリックスクールのレベルが高いとされるこの場所を選んだのだとか。

近所の雰囲気は良いし、周りにも小さな子供のいる家族連れが多い。そしてたどり着いたマンションもきれいだった。私の部屋は典型的な貧乏学生の下宿という感じなら、彼の家は家族連れサラリーマンが住むすてきなマンションだ。そのまますぎて比喩にすらなっていないが、要するに、そういうことだ。ちょっとうらやましかっただけだ。

シルビア奥様がビーフストロガノフを作ってくれて、みんなでそれを食べる。ビーフストロガノフは日本語でもビーフストロガノフだというと、シルビアとギレムが目を丸くしていた。元々はフレンチなんだから、別に驚かなくたって良いのに。

ケースのミーティングは、相変わらず順調。本当にこれが正式なチームだったらいいのにとつくづく思う。それぞれ説明はするけど演説はしない。意見のポイントが明確。英語も伝わりやすい。当たり前なのだけど、チームワークに必要なのは、落ち着いて、きちんと意見を伝えること、それをきちんと聞くこと。たったそれだけのことが、難しい人にとってはほんとに難しいのだ。

3時間近くに渡ってなんだかんだと議論した後、決定事項とスケジュールを確認して、ビールへ移行。このチームのミーティングの後は、とてもすっきりした気分になる。コミュニケーションにストレスがないのは、ほんとうに幸せなことだ。

Saturday, October 16, 2010

10月15日(金)

9.30 am 登校
11.30 am HSA start-up meeting
12.50 pm Global Management
4.00 pm 雑務

Managerial Economicsの成績が早くも発表された。80点満点のテストで70点が取れていて、コースの学生の中では上位15%くらいに入っている様子。練習問題を解いたときに比べれば良い成績なので、引っ掛け問題みたいなのにはまらず、落ち着いて考えることができた点は上出来。ただし、間違った問題はやっぱり分かってない部分があるわけなので、週末に見直しておかないと。

HSA (Hultの学生委員会)のミーティングでは、まず大学側からいくつかHSAにやってもらいたいことの説明があり、割と堅苦しい感じで話が進む。メンバーは、ドイツ人のフェルディナント、アメリカとオランダのハーフ、ムーツ、私が苦手とする中国人マッドサイエンティスト、紅一点のマレーシア人ウェンディ、ベネズエラのオズと日本人の私。

大学側スタッフは全員がアメリカ人なので、やっぱり言葉数では勝てなかったりする。学生側があまり強気に出れずにいて、「なにか学生から意見があがった場合には、どういう手順で大学側の担当者と話せば良いか」みたいに、いまいち抽象的な話に終始しそうな雰囲気だったので、とりあえず具体的なところで「複数のテストが同じ日に重なっているので誰と話せばよいのか?」と質問を投げてみた。すると、一気に話が盛り上がる。運の良いことに、大学のオフィスから教授に掛けあってもらえる様子。

私が危惧していたマッドサイエンティストの暴走もこの日は見られず。というか、そもそも途中までは英語のスピードに付いていけていなかったように見えた。最後に2点ばかり言いたいことがあるとか言い始めたが、どうやらすでに他のHSAメンバーも敵に回しているらしく、軽くあしらわれていた。議論が感情的にならなかった点については一安心。ま、いつまた暴走するか分からないのが困りものだが。

午後のGlobal Managementは、ゲーム形式で異文化との対面のシミュレーション。自分では当然と思っているどころか、どういう風に考えているのかについて無意識であるくらいに当たり前なことが、他の集団においてはまったくありえないこととされてしまう。ネタをバラすと来年以降にHultへやってくる人に悪いので、内容に付いては書けないけれど、とても良くデザインされたゲームだと思う。

その後、いくつか雑務をして帰宅。

Friday, October 15, 2010

10月14日(木)

テストの日。

8.30 am Marketing
11.30 am Exam Prep.
4.00 pm Managerial Economics Mid-Term Exam
6.00 pm 打ち上げ

エコノミクスの中間テストがあった。前日に過去問を解いてみたところ6割と少ししか取れなかった。分かってない箇所もある上に設問が少しいじわるにできている。今日は幸い授業が午前で終わるので、テストまでには4時間の空きがあった。この時間で過去問を解きなおし、もう1つ公開されていた過去問を解く。落ち着いて考えれば、分かるのだ。これをしっかりアタマに入れれば、スピードは勝手に上がる。

試験は4時20分から5時40分。やっぱり分からない箇所はあったけれど、とりあえず落ち着いて解くことができたと思う。大丈夫、大丈夫…だと思いたい。

朝のマーケティングの授業には提出物があったのだが、大学のプリンターがここ数日おかしく、20分かけても印刷ができない。クラスにて教官にそういうと「時間内に提出するのが君たち学生の責任だ」と返事が返ってくるので、またしてもクラス内で教官に噛み付いてしまう。そもそもプリンターのメンテナンスは大学側の仕事だし。

どうしてメールとかオンラインの提出じゃだめなんだ。紙の無駄じゃないか、と突っ込んだところで、教官が妥協。「プリンターに問題がある場合に限り、授業開始前にメールで提出することを許可。ただし授業後に印刷したものも提出すること」と。してやったり、の気分。

テストの後は、クラスメイトたちが1階のバーに大集合。ここのところみんなストレスを貯めていたので一気に発散。楽しくビールを飲んで帰宅。さて、週末もやることがいっぱいなので、がんばっていこう。気分上々。

Wednesday, October 13, 2010

10月13日(水)

忙しさの第一波がやってきていると思う。

8.30 am Managerial Economics
11.30 am HSA Meeting
12.50 pm Accounting
2.30 pm Study for ME Mid Term Exam
4.00 pm Assignment: Biz Execution
5.30 pm Presentation Practice
6.30 pm Assignment: Mgt Com
7.00 pm Dinner at uni
7.30 pm Assignment: Marketing
9.00 pm 帰宅。

Managerial Economicsは2週間の集中講義なので、明日はもう中間テストだ。Demandに関するところがいまいち分かっていないらしく、練習問題の正答率は6割強。一緒に勉強したホゼは8割くらい取れていたのでショック。集中力が切れかけていたせいだと言い訳しておこう。

HSAのミーティングでは、マッドサイエンティストの中国人がその本領を発揮。誰だ、こいつに票を入れたのは。あまりにバカバカしくなったので、次のアカウンティングでミニテストがあることを理由に退席。いい経験だといえばそうなのかもしれないが、勝手にやってくれれば良いと思う。彼をスルーする空気を作っていかないと、忙しいときにかき回されるとだるいな。

プレゼンの練習をして、米人のマークに見てもらう。適切なフィードバックをくれたのでうれしい。話は少し長かったけど。笑。それにしても課題が終わらない。しかも、いまはおうちに帰ってきたのだが、あと、大学で出前を取った中華の量が多すぎておなかが痛かったりする。ううむ。

10月12日(火)

火曜日。

8.30 am Quantitative Analysis
11.30 am Meeting for Case Competition
12.50 pm Managerial Economics
7.00 pm 夕飯@大学
9.00 pm 帰宅

朝から久しぶりのQuant。Leggetの授業は相変わらず良く分からないが、要するに彼が説明をしているのではなくて、学生に考えることを要求しているのが原因か。試みとしては正しく、ただしコミュニケーションとしてはうまくいってなかったりして。

11時半のミーティングまでに、Economicsの課題を仕上げる。最近大学のシステムが不調。完成した提出物をプリントするだけで時間を無駄にする。

お昼のミーティングは、Ocean sprayというケース・コンペティションに向けたもの。某社の某製品を南米市場へ投入するのに、市場の選択、マーケティングの方法などを考えろというもの。ブラジル人2名がチームにいるので、情報が豊富。ミーティングの進行もスムースで、英語もそれぞれクリアだ。なんて快適なチームミーティングなんだろう。それぞれが落としどころを見ながら進めてくれると、ミーティングはとても効率が良い。

Economicsは、昨日やったDemandとSupplyの内のDemand側を突っ込んで学習。Pricingにしても、Competitionの分析にしても、なるほど便利なツールなんだなあと思う。学部時代にこの2つのカーブを見たときには、なんて意味不明なんだろうとびっくりしたものだが。

その後、自習。Business Executionの課題で他のチームを観察、レポートを作成するのが宿題。どのチームも、抱えている問題は似ている気がしてきた。チームで考えるときのプロセスは、個人で考えるときのプロセスと違うのだから、その辺に柔軟さが必要なのだよな。

夕飯をLingoで食べてると、ファン、マリアともう1人(名前知らない!)と一緒になる。楽しいが、ビール飲んでしまったために残り時間は勉強にならず。帰宅後、気分を取り直してがんばってみる。

Tuesday, October 12, 2010

10月11日(月)

HSA (Hult Student Association)のクラス代表に選ばれた日。ま、元から推薦されたのが4人だけで競争率も低かったし、顔は売れている方なので予定通りの圧勝、とか言ってみようか(嘘)。

授業はFinanceとAccounting。どちらもRatioの計算をやるので、昔の経験が活きる。小さい会社にいたメリットは、P/L、B/S、キャッシュフローや売掛、買掛、その他の会計に関する情報を、ペーペーの内からさっくりとアタマに入れることができること。Accountingの在庫管理については、話を聞くたびに前職の経理はいい加減だったなーと思ったり。

今週は、授業はましなのだが、アカウンティングのQuiz、EconomicsのMid-term試験、いくつもの提出物、ミーティング、といろいろ忙しい。ううむ、こまった。早め早めにやっつけていかないと。

Sunday, October 10, 2010

MBA学生たちの休日

今日は少し余裕があったのか、余裕をかましてしまったのか、あちこちうろついてはいろんなクラスメイトに会ったので、そこから見えてくるMBA学生たちの土曜日の過ごし方について書いてみようと思う。

お昼、Cambridge St.にあるシーフードレストランで昼食。うちからは自転車で5分の距離。去年Hultで勉強していた先輩がお勧めしてくれた場所だ。中へ入ると、スチューデント・サービスのDirectorのDavidがいる。ここへは良く来るらしい。なるほど、ローカルのお気に入りの店なら期待ができる。でもフィッシュ&チップスは普通だった。次は、サーモンとかツナとかを食べよう。

店を出ると、インド人のウシャカに遭遇。近所のグラウンドでサッカーをするらしい。とりあえず見に行ってみると、ラテン軍団、インド人数名とブルガリアのステファンあたりが走り回っている。傍から見ているとステファンが上手。あとブラジル人もさすが。天気も良いので絶好のサッカー日和。

見てるのにも飽きたので、うちに帰り、2時過ぎくらいに大学へ向かう。いろいろ課題も残ってるし。大学には思いの外、たくさんの同級生たちがいる。クワベナ、ジョージ、ノラ、エルピーダほか20名くらいいたかな。みんなさすがに忙しい。

夕方7時、トンとマークが住んでいる近所のうちで餃子パーティー。ドナ、アーネスト、シンシアなどいつもの面々。ちょっと遅れてノリも登場。マークがニューヨークのチャイナタウンで買ってきたという餃子をむさぼる。うまい。

うちに帰り、しばらくするとケンから連絡があり、なんだかんだ話しながらビール。ううむ、あまり勉強進んでないなあ。

Friday, October 8, 2010

10月8日(金)

金曜日。

10.10 am Marketing
11.30 am Hult Student Association Candidates' Speech
12.50 pm Managerial Economics
4.10 pm Global Management

マーケティングの教官はHurley。4PはもはやOVERだ(終わった)とのことで、ProductはOffering、PriceはValue、PlaceはExperience、Promotionではなく Relationshipに置き換わったとのこと。Productではなくサービスのマーケティングに注目していること、B to Bに着目していることなど、面白い点は多い。一方で、割と頑固そうなところは見え隠れしていて、キャラクター的には苦手だったりもする。これから、どうな ることやら。

続いては、学生委員会の候補者によるスピーチ。柄にもなくノミネー トされた私は、とりあえず勇気を振り絞って何かしゃべってみたわけで。おそらく、日本人初だろうとか思いながら。ゆっくり、クリアに話すことを心がけてみたところ、とりあえず会場のフレンドリーな雰囲気に助けられたのもあったが、無事に切り抜けることができた。ランチを食べてると複数の友人たちが、ス ピーチがよかったと声をかけてくれて、何はともあれ他との差別化には成功したし、キャラクターもうまく活かせたのかなと思う。

この選挙なんだけど、面白かったのは雰囲気が日本のそれとは違っていて、候補者の名前が呼ばれるたびに歓声。どっちかといえば、これは祭りだ。誰かが何か派手なことを言えば歓声。何かあるごとに拍手喝采。どうにもこうにも、雰囲気の違いに戸惑わないでもないが、自分たちの代表を選んでいるのだという感覚は、日本の生徒会だとかそういうのよりずっと強く、こういう のは好きだ。

Managerial Economicsは微分を使った限界利益の求め方だとか。日本人なら高校2年生までに習う内容だが、欧米人が四苦八苦。大混乱 している。なるほど日本人がGMATの数学で高得点を取れるわけだ。背後に座っていたアメリカ人ジュリーとフィンランド人パジに説明してみたのだけど、 とりあえず方程式の左辺を展開する時点で混乱しているので、なかなか大変。そんなパジはスイスとロンドンで、世界的に有名な銀行に勤めていたとのことなので、なんとも日本人の数学っていうのはすごいと思う。どうしてその能力が国際舞台で発揮されないのだと思っていたところに、ノーベル賞の受賞のニュー スがあったので、ほらみろ、日本人はすごいだろうとか思ってみたり。

Global Managementの授業では、デンマークの新聞に掲載されたイスラム教を揶揄するイラストのとばっちりで、中東でボイコットされる羽目になった企業の事例。欧米の信念ともいえる言論の自由と、イスラム教の神様への信仰の衝突なので、どうしようもないといえばそうなんだけど、企業にしてみればデンマークの企業であると言うだけでボイコットされるのは災難。同じように日本の電化製品もときどき中国で破壊されたりするよなあと思ったけれど、それでどうしたら良いというアイデアに発展しないので頭の中でぼんやりと考えるばかり。実際にこの食料品会社が取った対応というのは、効果的だったのかどうか不明。自分が企業の経営者で、そういう目に遭ったらどうするかなと。とりあえず沈静化を待つのかな。

その後少し必要な作業して、1階のバーでビールを飲んで帰宅。今週は忙しかったので、ブログの更新も滞り気味。週末にまとめて追記しておこうか。

10月7日(木)

木曜日。いろいろあった一日。

8.00 am Management Communication
11.30 am Team Meeting
4.10 pm Effective Networking
6.00 pm Ocean Spray Case Competition @Simmons College

朝からレディースーダのプレゼン講義。私の中では今のコースの中でいちばん評価が低い授業だ。3時間という長丁場な上に、良いプレゼンのノウハウを一方的に説明される。私はプレゼンテーションが得意ではないので、これは特に練習したい項目なのだが、いかんせん「良いプレゼンのコツ」を聞いたところで、それが上手にできるようになるわけがない。それで上達するなら10冊くらいの本を読めば済んでしまうはずだ。

隣に座っていたコロンビアのファンが我慢の限界を迎えたらしく、どうして授業の中で練習させないんだ?とコメントするが、レディースーダは譲らない。なんでもTool Boxの最後のプレゼン(すでに数週間が経過しているのだが)をオンラインで見れるようにするから、そこで自分のプレゼンを見るようにとのこと。私はここでカチンと来る。

上手なプレゼンの仕方を前回と今回で6時間にわたって聞かされた上で、数週間前の、しかも自分の担当は1分間だけというプレゼンを見て、「ああここがダメだったな」なんて考えることに意味があると、このおばさんは言っているわけだ。しかも、ビデオをウェブ上で見られるようにするというのは、3週間前のTool Boxのときからずっと言っていることで、それがいつ実現するのか誰も知らない。

ファンに続いて数人が声を上げたが、とりあえずレディースーダは取り合わないので話にならない。とりあえず時間の無駄だと思われるので、アタマを違うことに使うことにする。プレゼンについては、自分たちで機会を作って練習するしかなさそうに思う。来週また授業を引っ掻き回すというのも、レディースーダが何か手を打たざるを得なくなるかもしれない、という意味では有効かもしれない。

現実的なところでは、自主的にレディースーダのプレゼンのコツを実践してみるようなミニグループを作ることだ。5-6人くらいを集めて、2-3分のプレゼンをやってみれば良いのだ。1時間を厳守すれば、1人あたりの持ち時間が10分、3分話して、2-3分フィードバック、最後にディスカッションの時間も取れるかもしれない。

その後、チームミーティング。12時前から4時まで、長くて大変なミーティング。だけどこの日はとても建設的で、Quantの課題、Financeの課題1、Global Managementの課題までやっつけた。相変わらず押しの強いメンバーたちだけど、要するにいちばん重要なのは、誰かが責任持ってある程度課題を仕上げてくることなんだと分かってきた。あー、私の負担が増える予感はひしひしとするけれど。

で、授業がもうひとつあって、それからGreen Line でボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイの方にあるSimmons Collegeというところまで行き、Ocean Spray Case Competitionなるものに参加。ホゼやギレムと一緒にビジネスプランのコンペティションに参加する。楽しんで行こうと思う。

Tuesday, October 5, 2010

MBAに関する思考 (Oct 5)

さて、モジュールA。なんとなく忙しくなってきていて、自分の中での優先順位がぼやけてしまいそうなので、自戒というか自律の意味をこめてメモ。

私のMBAに関する考え方だが、まず、会計の基礎、財務の基礎、マーケティング、ストラテジー、その他の基礎。理屈で学ぶ異文化コミュニケーションやチームビルディングのセオリー、これら知識が、本当に役に立つとは思えない。 正直、知識だけで言うならば、日本で買えるポケットMBAシリーズをよく読んで、自分が勤める会社のことを分析してみるとか、異業種の集まりで議論してみた方がずっと深い内容になると思う。ただし、周囲に時間と関心のある人がいれば。 理屈で言えば、学生としてMBAをやる意味っていうのは、フルタイムでやれること、知識を持った教官がいてフィードバックが受けられること、英語でやれることくらい。

じゃあ、今の時間に意味がないかと言えば、そうではない。 期間限定のアタマの筋トレができることが、MBAのメリットの1つ。先週会ったVCのK氏はMBAでの学習を筋トレだと言ったのだが、いろいろな課題について考えることで反復練習式にアタマを鍛えることができる。反復練習は思考を固定化させるので、常に良いことだとは思わないが、とりあえず思考のクイックネス(or アジリティーとか書くとそれっぽいか)は上がる。

別の利点は、人種も国籍も出身業界も違う人たちの集まったチームでなんとかコミュニケーションをとり、自分のプレゼンスを発揮しチームを成功に導くなんてことにチャレンジできること。しかも、失敗しても成績が下がるだけで、言ってみればリスクフリーだ。

個人的にいちばん重要なのは、志の高い人、未来を見ている人、刺激をくれる人に会えること。よくある話だが、同じ行動をしていても、目線の置き方で気持ちも変われば、得られる充実度も、そして創造性が発揮される可能性も変わる。 使い古された事例の「教会を建てるレンガ職人」の話にしても、同じことをしている人が、「見れば分かるだろう、レンガを積んでるんだよ。それが俺の仕事だから」と考えるのと、「みんなが平和や幸せを願って、神様に祈りを捧げられる場所を作ってる」と考えるので、実際に出来上がるものに差が出るだろうと思うのは、私が楽天的なだけではないはず。

私は教会を建てるつもりはないが、レンガ職人の頭の中にあるような「こうありたい未来像」を描き、そのために行動していける自分の軸を作っていくことが、今ここにいる意味なんだと考えたいと思っている。そしてこんな機会を与えられていて活かさない手はない。支えてくれる人たちには本当に多謝。

こっちへ来て以来、自分を試してみる目的で授業の他になんだかんだとやっていて、これが時間を圧迫しているいちばんの原因であるにも拘らず、いちばんコンタクトを取りたい人にはまだうまくつながっていない。相変わらず度胸は足りないのだが、ちょっとずつ粘りは出てきていると思う。あきらめるのは簡単なのだが、何かをやる人っていうのはいつも、結局あきらめなかった人だ。この辺、ボストンへ来ることを決めた時から、私はすっかり開き直れている。安定したキャリアの可能性と付き合っていた人とが離れて行ったが、そうなってしまえば、怖いものなんてない。

余談として、MBAを考えている人がこれを見ることがあれば、ぼくの意見として思うことは、将来に堅実なリターンが欲しいのならば、MBAはあまりお勧めしないということ。たくさんの人に反対されても、なんかいろいろ失っても、やっぱり行きたいと思うなら、間違いなく貴重な体験ができるだろうということ。それと、英語は死ぬほど練習しておいた方が良いということ(TOEFLギリギリとかで来ると得られるものが少ないです)。

10月4日(月)

月曜日。また1週間が始まる。

10.10 am Finance
11.30 am Guidance for Hult Student Association Nominees
12.15 pm Team meeting
4.00 pm Accounting

ファイナンスの授業は、それほど難しいことはやっていないと思う。ところどころ分からないけれど。やっぱりファイナンスに興味のある人間だとか、金融機関で仕事をしていた学生がメインでクラスのディスカッションも進むことになる。私のチームメイトのナミットは、ファイナンスに関心があり、知識がない。質問をするたびに関係のないバズワードが飛び出し、周囲を混乱させ、教官を困惑させているように見える。

その後、Hultの学生委員会的なものにノミネートされたので、その集まりに参加。金曜日に選挙があるらしく、その日には1分でスピーチをするのだそうだ。学生委員会の代表6名の中に選ばれれば、スチューデント・オフィスと学生との連絡窓口になったり、学期末パーティーを企画したりと、要するに御用聞き。ちなみに私の得意分野だったりする。なんか知らないが、こういうのも一回やってみてもいいか、と。

チームミーティングは、バタバタだったが、とりあえず週末に一人で取り組んだアカウンティングの課題の成果を発表し、このわがままなメンバーたちを抑えて、ミーティングを仕切り、設問を1から順に解説してやった。財務諸表から読み取れる情報を使って、会社の状況を分析し、キャッシュフローの予測の手順を説明していく。一回アタマが整理された私が理屈で説明するときには、この困ったチームメイトだって圧倒できることが分かったのは大きな成果だ。・・・めんどくさくなって黙ってたやつもいたのかもしれないが。

アカウンティングの課題が終わった後もミーティングは続き、現状のタスク整理や、ドロップボックスというツールの導入、Quantのディスカッションを行った。少しの休憩を挟んで合計4時間。なんか、思い返すと効率が悪い。

その後、アカウンティングの授業があり、大学に残ってピーターセンゲの日本での公園のビデオを友人に見せ、読み物と資料整理をやって、うちに帰ってごはん。砂ずりとキャベツの味噌風味に、アスパラを茹で、モッツァレラとトマトも用意した。ミーティングが少しうまく行ったので気分も良く、ちょっと品数を増やしてみたのだ。ふふふ。

Sunday, October 3, 2010

今日のチーム(Oct 3)

今日のチームのこんな一幕。

先日のミーティングでアカウンティングの課題をやったのだけど、このレポートの規定が「各チームで1つ(one paper)」レポートを出すこととなっていた。ところが、私たちがなぜかこれを「各チーム1ページ(one page)」と読み違えたところから話は始まる。

今日は日曜日で、チームミーティングはなかったのだが、私が後ほど上の勘違いに気づいて担当教官に確認のメールを送り、情報共有のためにメンバーをCCに入れた。すると、程なくアメリカ人のジュリーから返信が届く。

「1ページは1ページよ!」

彼女は、まだ私たちがやってしまった勘違いに気が付いていない。この後、まずone paperとone pageの勘違いについて彼女を説得するのに、メールを2通ほど送らなければならなかった。確認するようにメールを送っても伝わらず、「1ページ」だと言って聞かない彼女に、シラバスの該当箇所をスクリーンカッターで切り取り、画像を添付したメールを送りつけてようやく事態は収束を見せたかに思えた。

小一時間ほどして、今度はスペインのアルバロからメール。
「ジュリーのメールに、教官のハンコックがCCで入っていたぞ。非常に良くない印象を与えたと思うぞ。」
・・・怒っているらしい。

ここでジュリーvsアルバロの争いを見ても楽しくないので、「コミュニケーションが活発だと思ってもらえたかもよ?」なんて軽い冗談を飛ばしてみたのだけど、聞き入れないアルバロ。「こういうので仕事を失った奴だっているんだからな。気を付けようぜ」と、頑固モードに入っている。そもそも私は無関係なんだけど。

どうにも、チーム内で良く分からない主導権争いと言うか、微妙な不協和音が聞こえ続けているように感じる。議論があるのは良いことで、それで知識の幅や創造性が膨らむのなら良いのだが、どうにも今回は雰囲気が悪い。どうやってこの面々を一致団結できるチームにしていけるか、なんとも難しい問題だ。

Saturday, October 2, 2010

HULT 日本人のバックグラウンドなど

Hultボストン校のMBAには180人程度の学生がいて、この中に日本人は9名。圧倒的に多いのがインド人で50人を超える。人数だけで言えばきっと日本人はその次で、他に5-7人くらいいそうなのが、地元アメリカ、カナダと、ブラジル、ベネズエラ、メキシコといったラテンアメリカの国々、韓国、中国、あとはナイジェリア人が6-7人いるように思う。

なお、ラテンアメリカの学生たちは、各国別で見ると日本人より少ないけれど、言語も同じだし、文化的に互いに通じるところもあるので、大きなラテンアメリカ・コミュニティーを形成していて、この規模はインド・コミュニティーに匹敵するんじゃないかと思わないでもない。

その他、各国からの人数は少ないが、タイ、ベトナム、インドネシアといった東南アジア、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナやベラルーシといった旧ソ連圏の東欧出身の学生もいるし、北や西のヨーロッパからも、英国、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、ノルウェイ、フィンランド、アイスランドなどの学生が集まり、Hultの多様性に富んだ学生母体を作り出している。

で、話を9人の日本人に戻せば、この内訳は、男性が7名と女性が2名。50代が1名、30代が6名、20代(29才)が2名。社費留学は3名、私費で来ているのが6名。海外在住暦は、私が3年半でいちばん長く、1-2年くらいボストンにいるのが2名、あとは今年から初めての外国生活を送っている。

まとめるとこんな感じ。
  • 男女比: 7名 : 2名
  • 年齢: 50代 1名、30代 6名、20代1名
  • 社費:私費 3名 : 6名
  • 海外在住暦: 3年以上 1名、1-2年 2名、1年未満 6名
MBAへ来る前の業界は、製薬が3名、エネルギー1名、コンサル2名、会計士1名、食品1名、となぜか曖昧なのが私。日本のクライアント向けに英国で調べものをしたり、報告書を書いていたんだけど、プロジェクト次第でテーマがバラバラだったりして、形容する言葉が見つからない。調査、研究って書いたら大学にいたみたいだし、コンサルと書くとなんだかウソっぽい。

なにはともあれ。
  • 製薬 3名
  • コンサル 2名
  • エネルギー 1名
  • 食品 1名
  • 会計士 1名
  • 調査・研究 1名
としてみるか。「微妙」なんてするよりはきっとマシだろう。ちなみにこの中で社費で来ているのが、製薬1名、コンサル1名とエネルギー業界の1名。他は、1年のMBAの間に次の仕事を見つけなきゃならない。幸運を祈ってほしい。

10月1日(金)

12.00 pm Executive Track Session
2.00 pm Team meeting
4.10 pm Global Management
5.30 pm Team meeting
7.45 pm Pettit party @North Point

午前中にGlobal ManagementとMgt Communicationの提出物、チームミーティングのアジェンダ作成。銀行で家賃の支払いを済ませて、さくっと昼食。大学でいくつか資料をプリントしてET Sessionへ。

Judyのレクチャーは、Brandingがテーマ。Brandingっていうのは、信念や価値観といったコアブランドがあり、市場にて表出するマーケットブランドがあり、それが受け手に伝わるときに生まれるブランドコミュニケーションがある、という流れ。私個人の価値観や性格が私のコアブランドであり、職業上でのスキルや達成した内容がマーケットブランドということになる。そして、ブランド・コミュニケーションというのは、前述の2つをミックスした私自身のブランドというものが、顧客(就職活動の場合、企業または団体)にとってどんな価値や体験を提供するのかを示すことだと思う。

私の場合、昨日考えていたコアは、学習と分析、つまり人と会って情報を得たり、うじうじ考えたりすることが大好きで、「よく考えてシンプルにまとめれば、みんなハッピーになれるはず」みたいな思考があるらしい。キーワードは、調和、シンプル、学習と分析、か。確かに、私らしい。

しかし、これがマーケットブランドとなると、少し思考の整理が必要。今までやってきた仕事が、どうにも専門性に欠けるのが難点で、これが売りというものを提示するのが困難だったりする。器用貧乏とか言われることもしばしば。過去にやった仕事に、今までと違う意味を与えてやることで、自分のコアバリューとやってきたこと、できることに一貫性を持たせてやりたいなと。そうすることで、今後やりたいことへの道筋が見えてくるのかも(漠然とした話で部ログに各内容じゃないかもしれない)。

Team meetingはカオス。私のグループのDirectorたちは、見事なまでに会計の知識がないらしく、「事前に準備してきてさくっとまとめる」はずだったケーススタディは、結局全部自分たちで一から解き始める羽目になった。それぞれミーティングを仕切ろうとなんだかんだ言うのだが、いかんせんDirector名物「俺はこう思う」的な発言が多く、多少会計をかじった私のアタマの中にははてなマークが無数に浮かぶことになる。結局、私がB/SやP/Lのデータをこつこつとエクセルに入力し(約5分)、1人で計算をして問題は解決。この間、ああでもないこうでもないと、メンバー間で熱く交わされていた会話にはすべて意味がないらしい。

結局、予定の4時には終わらず、授業の後で再度集まることに。ああ、できることなら一人でやりたい・・・。とはいえ、私がもう少しよく準備していけば話は早かったはずなので反省。ここ数日の作業量が多く、手が回らなかったのが正直なところだ。タイムマネジメント、タイムマネジメント、と自分に言い聞かせる。

Global Managementは、アメリカ人がメキシコ人にタスクに重点を置いた割と冷たい雰囲気のデータ催促メールを書いて、相手を拗ねさせてしまうという馬鹿馬鹿しいが、ものすごくリアルな内容。南米人の多いうちの教室は、メキシコ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、ペルーから率直な意見が相次いで、私にはなんとも理解しがたい空気になる。「メキシコ人にこんなメール書いたら、仕事してくれるわけがないじゃないか」という話なんだけど、「いや、仕事はしようよ」と思ってしまう私は日本人。南米では生きていけなさそうだなあ。

で、微妙な雰囲気のミーティングの続きがあって、大学近くのNorth Pointというマンションで韓国人たち主催のプチパーティーに顔を出して帰宅。ブログを書きながら、気づけば眠りに落ちていた。