Thursday, October 28, 2010

10月27日(水)

8.30 am Managerial Economics
12.50 pm Finance
3.50 pm Meeting with Dean Totterman

Managerial Economicsは、ケーススタディのディスカッション。米国の大手オフィスサプライ(文房具)企業の合併と、独占禁止法の適応の事例を通じて、モノポリー(市場の独占、寡占)について学ぶ。学習内容としては、以下のような点があった。
  • 独占が議論される市場の定義
  • Cross price elasticityを使った独占の有無の判断
  • CR4、HHIという指標を使ったMarket Concentrationの計測。
  • 新規参入や異業種からのRepositioningによる障壁の高さ
  • EfficiencyとCustomer benefitの主張によるアピール
Financeでは、どうやら先日提出した課題で大きな間違いをやらかしてしまったらしいことが分かる。前回の課題の出来が良かった分、ここでの失点は痛い。授業は、いつもどおり基礎的で明快。教官のシャルティエの評判はとても良い。

夕方、Hult BostonのDean(校長)のTottermanと面会。HSA(学生委員会)として少し説明を受けたい内容があったため。学生側からのクレームだとか、教官やチューターたちからのクレームだとかがいろいろと山積みになっていて、最近の忙しさと併せ何かと衝突が多く、みんなイライラしている。Module Aが忙しいというのは分かっていたことなので、仕方ない面もあるのだが。

フィンランド人のDean Tottermanは、とても冷静だし、コミュニケーションに対してオープンな印象。知的で話せる人というのは、個人的にも好きな人間のタイプ。30分と少しばかり時間を取ってもらい、いくらか知りたかったことについて答えをもらう。その他、教官側から学生への懸念だとか、学生の間であがっている意見などを話すことができた。

分かっていることだが、多国籍なHultの学生の中には、日本人の基準からすると悪い意味で子どもじみた性格をした人たちもいる。コピー代が高いと不満を言い、教授が悪いから授業が分からないというばかりで自分では勉強せず、挙句の果てには、予習もしていなければ、授業には遅れてくる、なんて学生もいる。世界中の人が同様に几帳面だと気持ち悪いのは確かなのだが、もう少し何とかならないかと思わないこともない。

学生委員会の役割と言うのは、レベルの高いものから低いものまで、さまざまな学生の不満や意見に対して耳を傾けつつ、どこまでが正当な権利で、どこまでがただの我侭なのか、そして正当な権利の要求については、なるべく実現可能な提案と言う形で大学側へ要求を伝えていくことなんだと思う。

Deanとのミーティングの後は、Economicsの課題。私のクラスは締め切りが金曜なのだが、他のクラスは木曜が提出日だったため、他のクラスの日本人メンバーと問題を解いていく。教官のDeneffeのおかげで私はEconomicsの授業を比較的良く理解している方であるらしく、他のメンバーや通りかかった友人たちに対して、かなりたくさんのレクチャーを行うことになった。設問に少しひねったものが多く、ただテキスト通りに進めるだけでは正解が出せないようになっている。概念をしっかり理解し、きちんと考える必要があるので、分かったときにはすてきな達成感がある。こうして自分の強みのある分野で周囲の人に貢献できるのはうれしいことだ。

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