Saturday, March 19, 2011

【HULT留学情報】住居の探し方

今月の初めくらいから、今年度よりHULTのMBA留学にやってくる方たちから、連絡を受けるようになった。アジアでのアドミッションの責任者(だと思われる)Kが、入学予定者に対して私を紹介してくれている。一年制MBAのHULTでは、年度の違う先輩や後輩とネットワークを作るの難しいので、こういう機会をもらえているのは幸運なことだと思う。

さて、入学予定者の方々から受ける質問の多くは、以下のカテゴリーに落ちる。
  1. 英語への不安
  2. 入学前の勉強
  3. 住む場所の探し方
  4. 就職について
本当はここに「HULTの様子」というのが加わるのだが、このブログを読んで頂ければ多少の雰囲気は伝わっているのではないかと期待する。そして、入学予定者のみなさまからの質問にメールで質問に答えながら、内容をここにまとめておけば便利だろうと思い立ったので、手を付けてみる。

記念すべき第1回 (第2回以降に続く保証はない) は、HULT学生のための住居の探し方情報。ボストンでの家探しについて、私が留学前に参考にしたのが、MITの日本人学生が作成しているウェブサイト (http://web.mit.edu/sloanjapan/101/life/housing-when.htm) 。これがものすごく詳しくて便利なのだが、だからといって丸投げしておしまいでもつまらないので、実体験に基づいた話とHULTに限った話をいくつか。

まず、ボストンでの留学生の住み方の大雑把なパターンとして、「ホームステイ」、「ルームシェア」、「1軒借り」の形態がある。私はこの中でルームシェアをして暮らしているが、昨年こちらで家探しをしたときには不動産エージェントを使って1軒借りの物件もいくつか見たので、それについても分かる範囲で書いておく。ホームステイについては、正直分からない。

家を探す時期

HULTの授業が始まるのは8月末。私の渡米が8月9日だったので、7月に一度ボストンへ入り、家を探した。不動産屋によれば、アメリカではほとんどの契約が月の1日に始まり、そして1年間契約が通常。なので私は、8月1日からの契約を探すことになった。ちなみにボストンは留学生が多いため、8月になると部屋探しの競争は熾烈を極めるらしい。

なので、早めに動くことが大切だが、実はあまり早すぎても情報が少ない。特にルームシェアの場合には、割とすぐに入居できる人を探している場合が多いので、7月に探すなら8月入居、9月入居なら8月上旬くらいに見学に行って、かなりの即断を迫られる感じだろう。しかし、これが不動産屋を通す場合には、7月上旬の時点でほとんどが9月入居のテナント募集だった。

3月や6月からのIE-MBAに参加する場合には、当初HULTから紹介されたホームステイ先に滞在して米国生活に慣れながら家を探して、8月後半や9月1日から新しい場所に住み始める人が多い。

情報の探し方

私が利用したのがCraiglist (クレイグリスト) というウェブサイトだ (http://boston.craigslist.org/)。英国にはGumtree というのがあったのだが、とにかく何でも売りたい、買いたい、探している、などの情報を書き込むことが出来る掲示板だと思えば良い。

ここのHOUSINGセクションから、アパートを1軒 (Studio, 1BR, 2BR, 3BRなどがある) 借りるならapts/housing、ルームシェアならrooms/shareをクリック、Lechmere、Cambridge、Sommervilleなどの地名を入力して検索する (エリアについては後ほど説明)。

私はルームシェアのセクションにEast Cambridgeというキーワードを入れて検索。ボストンへ来る数日前に20件程度のリストを作成して、メールで片っ端からアポを取った。ボストンに着いたら、まずプリペイドの携帯をゲット、メール返事のあった物件に電話。日時を決めて部屋を見て、気に入ったら入居日や家賃の他の光熱費、通信費などを確認、契約書にサインをすれば終了。ルームシェアの場合、契約時に初月の家賃と1ヶ月分のデポジットを支払う。私にとっては、この手っ取り早さがルームシェアの魅力だ。

不動産屋を通す場合にも、基本的な手続きは同じだが、初月と末月の家賃、デポジット1ヶ月、不動産屋手数料1ヶ月、と最高で家賃4か月分に相当する金額を支払う必要がある。物件によっては、末月の家賃や不動産屋の手数料が不要だったりするので、この場合は2ヶ月分でルームシェアと同じ。不動産屋を使うメリットは、部屋を探す手間が省けること、物件下見を彼らの車で移動しながら効率的に行えること、入居前に問題があった場合に不動産屋が対処してくれること、契約に関して少し安心できる気がすることなど。

サブレット可否の確認

契約はほとんどが1年間だが、実際には1年を待たずに引っ越す場合も割と頻繁にある。この場合、契約者が部屋を引き継いでくれる人を探す (サブレット) ことになるのだが、大家によってはこれを認めていない人もいるので、契約時にきちんと確認しておくことが必要。HULTの学生として気を付けなければいけないのが、ローテーションプログラムに参加する場合。モジュールC、Dともに他のキャンパスで勉強する場合、サブレットが出来なければ3ヶ月の家賃を無駄にすることになる。

ロケーション

HULTの学生が多く住んでいるエリアについて。

1. キャンパス周辺
HultとLechmereの間に、RegattaとNorth Pointという大きなコンドミニアムがある。RegattaはHultから徒歩20秒、North PointはLechmere駅との真ん中辺りにあり、歩いて3分程度。どちらも値段はスタジオ (日本でいうワンルーム) で月1800ドルくらい気がするが、値段は常に変わるものなので要確認。契約は不動産屋を通すことになるのが普通だと思う。とにかく新しい建物で、内部も近代的で清潔。社費留学の人が多く住んでいるように思うが、予算が許すならとても快適な環境。

私費留学生が多く住むのが、Lechmere駅から西へ続く、Cambridge Street周辺。特にGore Streetと3rdからFulkerson Streetの辺りは、極端に多くのHult学生が住んでいる。3rd StreetからHultは徒歩10分程度。Fulkerson Streetからだと15分といったところ。ShawsというスーパーがGore St. と6thの交差点あたりにあるので、生活には便利だ。この辺りはルームシェアが中心。月700~800ドル程度が相場か。

Cambridgeで、もう少し賑やかなところに住みたければ、Central SquareかHarvard Square。夜遊びは楽しいのだがHultまで歩くと少し掛かる。Central Sq.まで歩くと40-50分。雪が降る冬場は自転車にも乗れないので大変そうだ。Harvard Squareは、ハーバード大学周辺。生活は便利だが、移動はバスになる。Lechmereまでバスで20分弱だが、バスが20分に1本。Tと呼ばれる地下鉄だと、かなり遠回りしてHultへたどり着くことになる。

Sommervilleは、Cambridgeの北西。移動にバスまたは車が必須。バスはこれも20分に一本程度なのでスケジュールに注意。ただ、Cambridgeよりも大き目の家や大きめの部屋に、安い値段で住むことができる。

Malden。オレンジラインでの通学になる。最寄のコミュニティカレッジ駅からHultは徒歩10分。ただ線路を越える高い端の上を歩くので冬場は寒い。インド人やラテンアメリカ人が駅前のマンションに住んでいるらしい。

Boston側、North Station近くもHultから徒歩圏内 (20分程度)。ただ、街の中心部なので家賃は高そう。そのままグリーンラインに乗っていって、Hultからだと40分ほど離れたBrooklineは、家族連れが良く住んでいる。通学は不便だが、街の雰囲気が良く、安全で、美味しい日本食屋もある。何より公共教育のレベルが高いらしく、子供連れの人に良く選ばれる。

以上、思いつくままに書いたので、後日気分が乗れば校正したいと思う。

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