Friday, March 11, 2011

3月10日(木) CSR、ミネラルウォーター、GENKI YA

8.30 am Global Citizenship

今週はなぜだかバタバタしていて、気づくともう木曜日なのだから嫌になってしまう。ここ数日、家で作業することを諦めて、必要なエッセイとリーディングが終わるまで学校に残ることにしたのだが、確かに家で勉強するよりも集中しやすい。うちの床が少し傾いていることや、学校にはきちんとしたデスクやイスがあり、ベッドの誘惑がないことなどが要因。

しかし、一昨日はFIJIというミネラルウォーターに関するケースを読んで分析レポートを書いているうちに、やけに好奇心が刺激されてしまい、関連する新聞記事やニュース、ウェブサイトなどを調べ始めてしまって、最終的にいろいろ盛り込みすぎたレポートが完成したのが午前3時になったので、ちょっとやりすぎてしまった感じだ (そしてブラジルのカルチャークエストのあとで配られたカイピリーニャというカクテルが強くて、コップ一杯でしばらくアタマが働かなかったのも原因だ)。

そんなFIJIウォーターに関して、こんなビデオがクラスメイトの間でシェアされた。

Story about Bottled Water


少し雑なところはあるけれど、プレゼンテーションとしてはとてもおもしろい。複雑な問題に対して、分かりやすさとシンプルさを追求したプレゼンで、ビジュアルもよく出来ている。このStory about the Stuffシリーズはいくつかあって、私は二酸化炭素の排出制限 (CAP) についてのものが好きだ。

水ビジネスの興味深い点は、そもそも清潔な水道水の飲める国においては「なくても良い」ものであること、しかし需要は存在すること、そしてその需要が「造られた」ものであること、という主張があること。確かに15年も前にはボトル入りの水は今ほど売られていなかったはず。本来必要でないものが高値で取引され、そのビジネスが環境に対して相当な悪影響を及ぼしているとするならば、企業の社会的責任という立場からいったい何を考えて何をしていくべきなのか、と。

ちなみに、このFIJIウォーターのケースは、環境問題以外にも政府との関係も問題になっていて、2008年くらいから政府がボトル入りウォーターに突然税金をかけようとしたり、企業側がこれに反発して従業員を解雇、工場を閉鎖するなどの事態が起こっていた。その顛末はと言うと、FIJIのオーナーファミリーはこの企業をどこかのお金持ちに売却してしまうのだ。結局2010年12月から、フィジーではボトルウォーターに1リットルあたり15セント、それまでの50倍の税金が課されている。もともとのオーナーはこうして政府との問題をやり過ごしたわけなんだけど、馬鹿を見ているのは新オーナーと従業員なんじゃないだろうか。

そんなことを考える授業の後は、チームのミーティング。そしてGCC Wildcard枠に向けた話を少し。夜には在米12年になる友人Uと、とてもおもしろい日本食を食べた。アメリカの環境や感覚に適応しながら、日本食としての味は犠牲になっていない感じだ。写真を取り込めたら、ここにアップしようと思う。

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