Sunday, March 27, 2011

3月26日 (土) ハーバード、GCCオツカレ会

ハーバードで授業。Mid-Termのペーパーを教官のJorritが気に入ってくれたようだ。

大雑把に言えば「チェンジマネジメント」を取り扱うこのクラスでは、参加者各人が今取り組んでいる変化を伴う課題について考えていく。私は、当初自分のチームをより良くしていくことを課題としていたが、チームに時々現れる問題が、実は学生全体だとかHULT全体という大きなシステムの中で相互に影響し合っているのだと書いた。

その上で、チェンジ・エージェントとしてどのようなアプローチが可能なのか考察。「どうあれば良いのか」というPublic Valueは見えているような気がするが、それを実現するための戦略は関わるプレーヤーの利害を分析しないと見えてこない。第一に必要なのは、自分たちの環境を良くしていこうという人々のエンゲイジメントだと思う。

授業では、オランダでトルコ系移民がサンドイッチバーをオープンしようとして、煩雑な手続きに翻弄されるケース。政府のお役所仕事や部門関連系の難しさを解説した後、Jorritが所属するKafka Instituteという団体のアプローチを紹介。利害関係者をなんとか集めて、ディスカッションとアクションプランの作成を行うらしい。

アプローチとして、昨年参加したP. Sengeのワークショップに近いのは、まず問題のルートを探るために、即時の判断を一旦保留すること。おそらくオットー・シャーマーのU理論でUを下る段階を辿るのがこれにあたる。そして徐々にソリューションへと思考を移していき、最終的には、まず初めに起こすアクションを決めていく。大勢でこれを行えば、変化に対するスモール・ウィンが経験できる。

うちに帰った後、GCCオンライン・コンペティションのオツカレ会@ギレルメ夫妻の家。3歳の娘マヌエラが、去年初めて会った頃にはすごく人見知りだったのに、最近は愛想よくしてくれるようになった。小さい頃に少しの期間でも外国で暮らし、多くの人に接する経験と言うのは価値があるのだなあと思う。

ちなみに、このオンライン・コンペティションだが、結果として私たちのチームは決勝へ進めないことになった。ビデオやプレゼンテーション資料を審査した上での結論なので、まあ仕方がない。とにかく、このチームでのワークは楽しかったのでよしとしよう。

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