Sunday, May 22, 2011

【雑文】英語の話

唐突だけど「英語が話せない」には2種類あると思っている。

1. 言いたいことが英語にならない
2. 何を言っていいのか分からない

私個人で言えば、HULTで勉強していて、2「何を言っていいのやら…」という状況は今でも良くあるのだが、1「英語で何て言おう…」は、あまり無いように感じている。ことばが出てこないときは、日本語でも何も出てこない。しかし、初めての一人旅の頃だとか、学生のときに英会話を習い始めたときには、これが逆だった。アタマの中にある日本語のフレーズをどうにも英語で表現できずに困った。

2. に関しては正直今でも、質問で返すとか、お茶を濁すとかいう方法しか取れずにいるのだが、1. に関しては、実はとても大切な学習機会だと思う。このような場面に直面するたびに、自分のスピーキング能力を向上させていくことができれば、自分のニーズにぴったりなフレーズばかりを学習できることになる。

そこで私が繰り返した英語を話すトレーニング方法は、次のようなものだ。

まず重要なことは、自分の伝えたい本当のメッセージが何なのかを突き詰めて考えること。これは、日本語で考える。要するに自分は、「何」が「どうだ」と言いたいのか、1つの文で伝えるならばどうなるのか。いちばん重要なメッセージを適切に伝えるシンプルな1文が出来上がれば、これを英語に直すのは難しくない。

注: これをやるときには上記のような「突き詰めて考える」とか形式ばった日本語を使わないことが大切。私なら「simplify (単純化する)」、「clarify (明確化する)」、あるいは単純に「find (見つける)」などの簡単なことばを選ぶ。

しかし、この問題点は当然ながら時間が掛かること。大体の場合、初めはタイミングを逃したりして、これを言えず仕舞いになってしまう。私は負けず嫌いなので、「こう言ってやればよかった」という後悔はいつまでも心に引っかかる。

そこで私は、この自分の言いたいフレーズを、次の機会で確実に使えるように練習する。悔しい気持ちが消えないうちに、ひとりでブツブツと繰り返す。傍から見れば怪しい人だが、これをやらないとまた同じ悔しい思いをするのだから、反復練習あるのみだ。

大切なことは、この自分の考えをシンプルなことばで伝える英文のパターンを、自分の中で蓄積していくことだ。すぐに口をつくくらい「自分のものにしたフレーズ」が増えていけば、自分の意見をいうための苦労はどんどん減っていく。この自分フレーズが完璧な英語である必要はないと思う。まずは伝わることが重要。うまく伝わらなければ、周囲の人にでも聞いて、間違いを修正してもらったり、もっと効果的に伝えるフレーズを身に付けていったりすると良いと思う。

私が、自分の微妙な英語でこのエントリーの内容を説明するならば、
In order to improve your spoken English, you should simplify your messages in Japanese, repeat them till you feel comfortable, and build the list of your own 'simple phrases' in your mind.
と、おおよそネイティブライクではないものの、冗長なエントリーをいちいち英訳するよりも伝わりやすい英文になる。なお、この文の間違いの修正や改善案は超歓迎。

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