Saturday, May 21, 2011

5月20日 (金) オフィス、リムジン、ボーゲル塾

朝からオフィスへ。MBAの学習の一環としてインターンを許可するCPTというものがもらえたので一安心といったところ。8月まで授業のない日はこのオフィスで手伝いをしながら、自分のプロジェクトを進めることになる。プロジェクトの内容についてメンターと話し、チームのアメリカ人ビルがやっているマーケット調査の一部を担当することになりそうだ。



オフィスから最寄り駅まではタクシーを使う。
今日は近くにいたという理由で黒塗りリムジンが現れて噴いた。


いつもより少し早く、4時過ぎにオフィスを出て向かったのは、セントラルスクエアの近くで行われたボーゲル塾という有志の勉強会メンバーによるパーティーに参加するため。私はつい最近になってこの私塾の存在を知ったのだが、ハーバードやMITの学生やボストン近郊の研究者や社会人が集い、ビジネス、経済、医療や教育など様々な側面から日本の将来について語り合っているとか。

このボーゲル塾については、いくつかの有名なブログでも取り上げられているので、それらを参照のこと。中でも、これが秀逸。 MIT Sloan 遊学記 「ボーゲル塾の門を敲く」 (http://sloanmit.exblog.jp/7318833/)

今回のパーティーは一年間のお疲れ様会らしく、全く部外者の私が参加するのはとてもためらわれたが、ボストンと言う地の利を活かした、志の高い人たちに会える貴重な機会をロスするのももったいないので、とりあえず飛び込んでみた。

参加者には財務省、国土交通省、総務省といった留学中の官僚の人たちや、MGHの医師、ハーバードやMITの学生、理系研究者など、幅広いバックグラウンドを持った人たちがいた。主催者のボーゲル先生が途中で現れ、短いまとめのコメントをされたのだが、日本の状況は厳しい。中でも欠けているものはリーダーシップである。そしてこれまでのリーダーには問題を起こさないタイプが選ばれていたが、今後はそうではないタイプの方が良いのではないか、と言われたのが印象に残った。

とにかく私も授業が忙しくなれば、アタマがいっぱいになるし、自分の専門外の事柄については日ごろ注意を払わなくなる。ストラテジーの教官デネフも言うように、専門家と言うのは、勉強すればするほど、専門知識が深くなり、一方で専門領域が狭くなる。この分断というのが問題であるということを私もよく感じることがあるが、このボーゲル塾というのは、より大局的な視点から、リーダーシップや当事者として何ができるか、というところに焦点を当てているように感じた。

スピーチのあと、ボーゲル先生が近くを通ったので、もし卒業後に就職がうまく決まりボストンに残れることになれば、ぜひ塾に参加させて欲しいとお願いしたら、快くOKしてもらえた。なるほどボストンにいるメリットの1つは、こういった著名なリーダーたちが近くにいることなのだなと改めて感じる。

No comments:

Post a Comment