Monday, May 30, 2011

5月28日 (日) 散歩

先週くらいから、ボストンに夏がやってきている。これまで良い天気がやって来る度にいつも「ついに春が来た」と言っては、数日後だとか、酷いときには数時間後だとかに訪れるどんよりした天気裏切られ、クローゼットに仕舞いかけたジャケットを結局また引っ張り出すというパターンが続いていたのだが、この1週間くらいは、半そでで出かけられる陽気が続いている。

日曜日、気分がよいのでチャールズリバー沿いを散歩してきた。セントラルスクエア近くのFlourというカフェで、ローストラムとクコの実が入った美味しいサンドイッチのランチを食べた後、ドームのデザインが素敵なMITの図書館の前を通って、チャールズリバーにたどり着く。


HULTは、MITやハーバードと同じケンブリッジに位置している。対岸がボストン。ただし、一般にボストンというと周辺のいくつかの市を合わせた大ボストンエリアのことを指すみたいだ。ボストンの人は、ヨットやカヌーでチャールズリバーを漂うのが好きなようで、対岸には白い帆がたくさん見える。冬の間には、この広い川が完全に凍り付いてしまうのだから不思議なものだ (そうでもない、か)。


停泊中のヨット。航海に出たくなってしまう。大阪にいた頃も、1人で意味もなく自転車をこいで海を見に行ったことがあるが、水の流れの上をぷかぷかと漂う船を見ているとなぜか気分が癒される。ふとアタマをよぎったフレーズ、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」というのは、鴨長明が書いた方丈記の冒頭だが、まさかチャールズリバーを見ながら盛者必衰の無常について考えることになるとは。そんな気分転換も悪くない。


広い河を眺めて、少し写真を撮って、サイクリングを楽しむ人たちに追い越されて。私が歩くのは、せいぜい狭いサイドウォークだ。マイペースで行くしかないか。

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