Saturday, April 30, 2011

4月29日 (金) インターン、金曜のオフィス

インターン先オフィスにて調べ物や雑用。ものすごく天気が良い。テレビでいちばん大きな話題は英国王室のロイヤルウェディングだが、私としてはバッキンガムパレスをテレビで見ながらロンドンが懐かしくて恋しいな、くらいだ。英国ロイヤルファミリーには正直なところ一切関心がない。

事務所に着くとメンターのナンがいた。昨日NYCへ行くはずだったナンは、空港でフライトがキャンセルになり5時間待ちぼうけた上に向こうへたどり着けず、結局うちに帰って仕事をしていたらしい。NYCへ向かう予定だったのは、HULT主催のグローバルケースチャレンジを見学し、スピーカーだった元大統領のビル・クリントンに会うためだったらしいので、さぞかし残念だったことだろう。

金曜日のオフィスは人が少なくて、理由を聞くと在宅勤務にしている人が多いとのこと。日本じゃ考えにくいなあと思うが、擦り合わせだとかが少なくて済む仕事ならオフィスにいる意味っていうのは実は小さかったりするのかもしれない。なんにせよ、働き方も国によっていろいろ違う。

午後になってナンとモジュールCとDの間のインターンについて少し話す。週に2-3回程度オフィスに来たり家から作業をしたりしながら、プロジェクトをやって1科目分の単位として認めてもらえる。無給だが、勉強になるし実際のビジネスに関わることができるのはおもしろい。特に私は過去、小さな企業でばかり働いていたので、大手企業の様子が見られるのもレアな経験だし、履歴書に書ける内容としても使える。

外国人が米国で仕事を探す場合、こんな風にして英語がきちんと使えることを履歴書上でアピールしたり、仕事を探す国での組織できちんと仕事ができる人材だとアピールしていく必要があるのだとかキャリアオフィスで聞いた。道のりは、いつも険しいけれどがんばらないと。

Monday, April 25, 2011

4月24日 (日) 日曜、閉店、構造主義、パブ


疲れがたまって左目がぴくぴくする。 昨日の午前2時にレポートが終わって、忙しい時期もほぼ終了。 あとはシミュレーションの集中講座をこなすのみだ。

今日は金曜日のパーティーに付き合ってもらった友達に忘れ物を返してもらった後、 割れてしまったボウルを買って、腕時計のベルトを取り替えるつもりだったのだけど、 イースターの日曜日と言うことで、どっちも目当てのお店が閉まっていた。大失敗。

天気は抜群に良くて、昨日の雨と寒さとがうそみたいだ。 必要な買い出しを済ませて、内田樹氏の「寝ながら分かる構造主義」を読む。困ったことに起きていてもなかなかすっきりとは分からないが、 たまに思考の深堀りをすると脳が生き返る気がする。私は元々、学部での専攻が心理学と社会学。あまり勉強はしなかったが、普段考えていることをメタレベルで考え直すという作業は好きだ。

夜になって、しばらく前から気に入っているパブへ。過去に来たときにはブルースやフォークソングのライブが行われていたが、今日は4ピースのジャズだった。軽く飲んで来週への英気を養う。

Sunday, April 24, 2011

4月23日(土) エッセイ執筆、英作文の効用。

ハーバードエクステンションスクールで受講していたBecoming an Agent of Changeのファイナルペーパーの締め切りのため、昼からHULTへ行ってPCに向かって作文をする。先週までは、試験勉強をする学生で溢れていた週末の学校も、今週はとても静かだ。ファイナンスの資格、CFAの勉強をしていたスペンサーとレドワだけがいた。

このChange Agentの授業では、組織や業界、社会などいろいろなレベルでの変化について、枠組みや理論、ステークホルダーの分析など、とても有用な知識をたくさん教えてもらったのだが、平日の授業に忙殺されてあまり深く考える時間が取れなかった。ファイナルペーパーを機会にテキストを読み返して、学習した内容を振り返り、自分の体験に当てはめて考えていく。テキストはやっぱりじっくり読み込むとおもしろくて、気づくと結構時間が過ぎていた。

3,000ワードを一日で書くとなると、それなりに思考がまとまっていることが条件になるのだけれど、今回はまとまっていたはずの思考が良い感じに深堀りされたり、新しいアイデアが出てきたりで、まとめ直したりしているとどんどん時間が過ぎた。おかげで書き終えたのが午前2時になっていたけれど、私にとってとても良い振り返りの時間になったと思う。

英語のアカデミックなエッセイは、日本語の作文よりも論理的な構成がしっかりしていないといけないので、これを書くことは実際に思考の整理という側面を持つ。アタマはとてもつかれるけれど、物事を系統立ててアタマに入れるなら、それについての文章を書くのは有効だと思う。

確か、英国で勉強し始めた1年目のエッセイが毎回2,000から3,000ワード (内容は経営学に関するものと西洋哲学に関するものがあった) で、ものすごく四苦八苦しながらやり遂げた記憶があるので、なにはともあれ自分自身の文章作成能力やスピードは向上しているのがうれしい。結局、上達している実感はなかなか得られなくとも、継続こそチカラなり、だ。

4月22日 (金) シミュレーション、パーティー

8.30 からビジネスシミュレーション。午前中にマーケットとポジショニングに関する意思決定、午後は生産と販売に関する意思決定を行う。各チームの意思決定に基づいて、マーケットの状況は変化するらしく、月曜の朝に各チームの売上やマーケットシェアが発表される。

終了後、ハーバードスクエアでモジュールBほぼ終了のパーティー。本当は最終日である水曜に予定されていたが、その日ボストンを離れる学生が多数いるため、金曜日のうちに祝ってしまうことになった。

このパーティーでは、Mr & Miss Hultを初めとして、いろいろと存在感を発揮した学生を表彰するイベントが行われた。Class Clown (みんなのピエロ) だとか、Chatterbox (しゃべりすぎ) だとか、いろんな賞があり、中にはなかなかひどいものも。苦笑。

私はHSAのメンバーなので表彰する側に回って、舞台の上から様子を見ていたのだが、割と良い感じに盛り上がっていてよかった。自分がプレゼンターとなった部分では、性格的なものなのか、若干淡々とした感じで表彰を済ませてしまったが。

ビジネスシミュレーション終了後には、世界各地へ飛び散ってしまう学生も多いので寂しいが、新しくボストンへやってくる友人たちも大勢いる。まずは、あと3日のシミュレーションゲームを精一杯楽しもうと思う。

Friday, April 22, 2011

4月20日(水) 東南アジアCQ、ネットワーク、壮行会。

昨日で試験が終わったため、少し気が抜けた感じの水曜日。

昼から東南アジアのカルチャークエストがあり、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンについての素敵なプレゼンテーションのあと、昼食がふるまわれた。アジアのご飯は美味しい。海もきれいだし、物価も安い。私は2005年にベトナムと、昨年マレーシアに行ったが、どちらもとても楽しかった。最近すっかり旅行に出たくてたまらない。

オペレーションの試験が返ってきて、点数は87点。4つの大問のうち3つをほぼ満点でクリアしたのだが、第3問で大量失点している。どうやら問題の解釈にズレがあり、ポイントをはずしてしまった様子。成績そのものは悪くないのだが、なんだか残念。

夕方から、キャンパスローテーションでドバイへ行ってしまうNの壮行会兼モジュールBお疲れ様会。セントラルスクエア近くの韓国料理に行ったが、HULTでボストン近郊在住の卒業生を集めたネットワーキングイベントと重なり、1時間ほどでそそくさと抜け出す羽目になった。

HULTで行われたMBA同窓生とのネットワークイベントはとても良い感じで、HULTや前身のArthur D. Little School of Managementの卒業生でボストン近郊で働いている人が大勢来ていた。今のHULTの様子を説明したり、諸先輩方の仕事の様子を尋ねたり、就職活動におけるアドバイスをもらったり。1時間だけの予定が2時間半も滞在してしまったが、とても貴重な機会となった。

その後、Nの壮行会に舞い戻り、軽く飲みながらモジュールBを振り返ったり。遅くなりすぎずに帰宅。就寝。

Wednesday, April 20, 2011

4月19日(火) ファイナンスファイナル

朝10時よりファイナンスの最終試験。80分で15問の記述式。小問題による基礎の定着と、ケースを使った知識の応用とで構成されていたこの科目の試験は、基礎問題を時間内に正確に解けるかどうかを計るものだったらしく、とにかく基本に忠実だった。

教官のダルコは常々、テキストに書いてある公式なんかは全て現実には役に立たないが、マネジメントが意思決定を行うための議論のベースになる共通言語だから覚えなさい、と言う。私も同感。これらを理解していないのは、米国の企業に働いていて英語を話せないのと同じで、どれだけ考えが深くても、正しいことを言っていても、共通言語でのコミュニケーションが取れない限り周囲に理解してもらうことも、人を説得することもできない。

一方で、もう1人のファイナンスの教官エドモンドは、私のクラス以外の2つを教えているが、こういった計算は一切問わず、学生1人1人がマネジメントとしてどう意思決定するかのみを問う、と聞いた。授業の内容も、株式市場とボンドやストックにからめて、彼のファイナンスキャリアでの様々な体験を語るもので、とてもエキサイティングだという。同じHULTのMBAファイナンスIIという科目でも、教官によって全くコンテンツが違ってくる。

学生の間でもこの2つのクラスに関する意見は様々。ダルコの授業が好きな人、例えば私に言わせれば、エドモンドの言うマネジメントの意思決定をサポートしたり、人に伝えるための言語がテキストに書いてある公式やセオリーで、これらを理解しないでただ自分の意見を自信たっぷりに唱えるマネジメントなど信用できたものではない。逆に、エドモンドの授業が好きな学生は、私たちのクラスはモジュールAで習ったファイナンスIの内容をテキスト通りにただ繰り返しているようで、ファイナンスのビッグピクチャーが見えていないように映るらしい。

もちろん、誰一人として両方のクラスを受けているわけではないので、互いのクラスの内容は人づてに聞いたものでしかないのだが。結局、どちらの授業も趣向が違うがきっとおもしろいのではないだろうか、と推測する私は楽天的にできている。とにかく、私のファイナンスの試験はとりあえず無事に終わり、モジュールBの授業も、木曜日から始まるビジネスシミュレーションというゲーム形式での集中講座を残すのみとなった。

余談だが、試験後にダルコのところへ行き、授業がおもしろかったとお礼を言ったところ、あなたがクラスでいちばんお洒落だったわよ、ととても不思議なフィードバックをもらった。何がお気に召したのか理由は分からない。

Monday, April 18, 2011

ボストン、春

すっかり天気も良くなってきている最近のボストン。
年末からずっと凍り付いていた近くの池もすっかり元通り。


私の通学路はこの水路沿いを通る。
木々に葉っぱはまだ無いけれど、小さな赤い花のようなものが咲いている。
写真では分かりづらいのが残念。


今日は買出しの帰り道に桜の花を発見。
まだ五分咲きといったところ。


春が好きだ。

しかし、ボストンへ来てからもう9ヶ月近くが過ぎているのだと思うと、
時間の早さにぞっとしないでもない。毎日を大切にしていかなくては。

Saturday, April 16, 2011

4月15日(金) ファイナンス、シスター・スーダ、金曜日。

授業の2時間前に登校。ファイナンスの問題を解いて、ケースを読んで自分なりのアプローチをエクセルにまとめる。

ファイナンスの授業は10時から3時間。朝やっておいたケースについては全く触れなかった。為替の計算問題は、私たちにとっては日常茶飯事だが、米国に住む米国人にとっては感覚がつかみについて様子。

あと、ダルコが言っていたのは、アジア圏や彼女の出身のハンガリーでは、公式を覚えてそこへ数字を代入していくが (日本もそうだ)、米国では公式を覚えるという作業をせずに、数字のみで考えるのが一般的だとか。汎用性があるのは公式を覚える方だと思うが、文字なんかじゃなく、数字を求めているのだから、数字で考えよう、というのも米国のプラグマティズムなのだろうか。

その後M&Aに関する講義があって授業は終了。活発な議論のせいで時間は押して、バタバタな感じで終わったけれど、内容としてはいつも通り楽しめた。

その後、2時から5時までマネジメントコミュニケーションのシスター・スーダの最後の授業。集中講義2つと、大量の課題および試験で忙しかったこの5週間と、その中でも特に忙しかった今週の終わりなので、クラスの雰囲気が明るい。授業もとても良かった。

このスーダのビジネスライティングの授業と言うのは、留学生が多いHULTだから特に重要なのかもしれないが、とにかく役に立つことは間違いない。日本語でも企業で文書を作るとか丁寧なメールを書くというのは難しい作業だし、ただ言葉が話せるだけとは違うスキルが身につくのは良い。

授業の最後には、今後とも連絡を取り合っていきましょうということ、私たちが心から望む仕事につくことができることを祈ると言ってくれた。人材の流動性の高い米国では、生涯のうちで3つ違ったのキャリアを歩むことも一般的だとか。機会に対してオープンでいましょう、とのこと。彼女自身もウォールストリートのトレーダーから、現在のビジネスライティングを教える企業の共同経営者と、大きなキャリアチェンジを経験しているので説得力がある。

夕方、MITの日本人会による花見に顔を出したが、一緒に来る予定の友人がキャンセルし、他に知り合いもいなかったので、散らし寿司とトン汁をむしゃむしゃ食べて、一緒のテーブルになった米人学生たちと日本についてちょっと話して帰ってきた。とてもよく歩いた。

Friday, April 15, 2011

4月14日(木) ストラテジー試験、バタバタした一日

8.30 am Strategy Final
10.30 am Haircut
11.30 am Immunization
12.00 pm Mgt Communication Essay
2.00 pm Lunch
2.30 pm Finance Case
6.00 pm Mentor Dinner

バタバタ。朝ストラテジーの試験をうけたあと、あわてて近くのバーバーへ行って髪を切る。夜のディナーまでに切っておきたかったからだ。Hultへ戻って、まだやっていなかった予防接種を受けて(有料)、マネジメントコミュニケーションの課題提出を終わらせる。

ストラテジーの試験は、ゲーム理論を使って価格戦略を決定するものと、業界内で大手の戦略とニッチプレイヤーの戦略の違いを説明するもの。ひねった問題ではなかったのだが、いまいち回答に自信がない。

ランチを食べながら一息ついたあと、いくつかメールの返信を済ませ、明日のファイナンスの課題を進めて、夕方は近くのアフガニスタン料理屋でエグゼクティブトラックの面々とそのメンターたちでディナー。帰り道、ビベックとチェリーとをうちに招き少し話をした後、ファイナンスのケースに戻ろうとしたのだが、能率が上がらず寝る。早朝に起きて課題を仕上げないと。あと1日で、待ちに待った週末だ。

Tuesday, April 12, 2011

4月11日(月) オペレーション試験、ミーティング

朝からストラテジー。
昼間は試験勉強。
午後4時からオペレーションの試験。
7時からストラテジーの課題。

朝の授業でいきなり翌日までの課題が出されて、当てられたチームはプレゼンしなさいということだった。午後には試験があり、その前は必死に勉強したかったので、必然的にミーティングは夜の7時からということになる。

オペレーションの試験は、4つの大問があり、プロセスの分析と単純な計算、品質管理の手法に関連した概念の説明、サプライチェーンに関する事例の分析 (ケースと言うほど長くない) などが出題された。

ミーティングを終えると9時過ぎ。試験のあとのミーティングと言うのは、みんな脳が疲れていて生産性が低い。テーマは、ブランド商品を持つ企業が廉価版のプロダクトラインを作るベネフィットとリスクについて。

とりあえず試験が1つ終わったのはうれしい。

Sunday, April 10, 2011

4月10日(日) 忙しい一週間が始まる。


気の休まらない日曜日。一番の原因は明日のオペレーションの試験だが、考えてみればその後もしばらくかなりの忙しい時期になる。モジュールBがあと実質2週間で終わるので、試験や提出物が山盛りになっている。

日、英国エージェント用翻訳チェック。散髪。試験勉強。ストラテジー予習。
月、ストラテジーケース。オペレーションマネジメントの試験。
火、ファイナンス課題。自治会ミーティング。ストラテジーケース。
水、終日ストラテジー試験対策。
木、ストラテジー試験。ファイナンス最終レポート。メンターとディナー。
金、ファイナンス最終講義。ビジネスライティング最終レポート。
土、チェンジマネジメント講座(学外)ミニプレゼン。最終レポートのチュータリング。

翌火曜ファイナンス試験。その後ビジネスシミュレーションの集中講義。
22日(金)にモジュールBほぼ終了祝いパーティー。イベント一部を自治会で担当。
チェンジマネジメント最終レポートは23日(土)が締め切り。分量が多いので要注意。
集中講義終了後(28日~)、インターン開始予定なのにまだ調整中。

近所のバーで行われるブルースのライブを聴きに行きたいし、
先週見つけた雰囲気の良い南米カフェにも行きたい。
ブログももう少し細かいメモとして記録を続けたいのだが、
どうにもタスク管理がうまく出来ない感じだ。

とりあえず、乗り切るか。

Wednesday, April 6, 2011

3月の週末の風景

クラスメイトのマウリシオのうちで、ブラジルの伝統料理であるフェジョアーダが振舞われた。

フェジョアーダ。

以下、クラスメイトたちの様子を紹介。ちなみに私は写っていない。








腹ごなしサッカー。

今回は南米とヨーロッパの学生の多い集まりになっていて、いつもならいちばん人口の多いインド人が少ないのが珍しかった。このメンバーの多くは、モジュールB終了後にキャンパスローテーションを使って世界各地にあるキャンパスへ移動してしまう。さみしい限りだ。

Tuesday, April 5, 2011

4月5日(火) ミーティング、ストラテジー、ファイナンス

12.00 pm HSA Lunch meeting
12.50 pm Strategy
4.10 pm Finance II
6.30 pm Dinner
9.30 pm Lingo

比較的リラックスした一日。昼にHSAのメンバー、ムッツとウェンディで集まり、モジュールB終了パーティーについて、卒業アルバム、卒業パーティーなどの企画について話す。遅れてオスとフェルディが参加。私は基本的にパーティーに無関心なのだが、俄然張り切って意見を出すのがオスだ。彼の問題はアイデアに実行力が全く伴わないこと。

モジュールB終了パーティーでは、HULT「○○な学生」ランキングを計画しているのだが、ここで選ばれた人のビデオを流そうぜとオスは言い始めたのだが、あと2週間と少ししかないのにそんなことができるのかしら、と残りのメンバーが首をかしげる。さらに去年の10月ごろから学生によるHULT紹介ビデオを作ろうと言ったきり、全く何の進展もないことを突っ込まれて苦しい言い訳をしていた。

ストラテジーの授業は、ゲーム理論と価格戦略。価格が利益に与える影響は大きいこと、目的は利益であって、マーケットシェアではないことなどを解説したあとシミュレーションに入る。寡占状態にある業界内で、自社の価格戦略が競合の価格戦略に与える影響をゲーム形式で実感する。初めから低価格戦略を取らないことや、競合が価格を下げる直前に価格を下げることで利益が最大化されること、このタイミングについてはプロダクトライフサイクルが指標になることなどを習う。

しかし、3時間のセッションだった割にテイクアウェイが微妙に少ない気もする。とはいえ、後でスライドを見直せば、実は大量の情報が出てくるのだろうけど。

ファイナンスは、デリバティブについて。テーマとしてもファイナンスらしい授業になってきた。私はあまり関心のない領域なので、買い側を指す単語と売り側を指す単語がまだ聞いてすぐにはピンと来ない。買う側は、リスクをヘッジするためにCall Optionを買ったり、取引においてはLong positionを取ったりするし、逆に売り側はPut Optionを買ったり、Short positionを取ったりする、というのが今日の私的まとめだ。あとは理屈としては難しくなかったはず。

基本的に覚えておかなければいけなかったことで言えば、Optionの価格を計算するBlack-Scholesモデルというのがあり、オプションの価格は現在の価格、行使価格、最低金利、行使期限、標準偏差という変数の関数で表されるということ。

授業のあと、軽い夕飯をとって、ファイナンスの課題を終わらせる。配布資料の類を整理して、Lingoでビールを一杯飲みながらバーテンダーのDanとなんだかんだ世間話をして帰ってきた。あと少しケースを読んで寝ることにする。

4月4日(月) ストラテジー、ITプレゼン

8.30 amからのストラテジーの授業で、前回提出したGoogleに関するケースが返ってきたのだが、今までになく悪い評価をもらって朝からへこんだ。30点満点のエッセイで16点なので辛うじて50%を取れた程度。スコアの分布を見るとクラスの最低点なことがわかる。それほど手応えが悪かったわけでもないので、正直ショックだ。

フィードバックを見ていると、確かにデネフの指摘は的を射ていて、細かい点で間違った記述があったり、論点を外していたりする。参考文献として使うべきだった論文をチームのメンバーが読んでいなかったのも原因だと思う。ケースをもっと読み込んで、情報をインプットしないといけないということは、ミーティングの中でも何度も言ったのだが、どうしても「俺の考え」のぶつかり合いになってしまって、コンサルタントのデネフが嫌いなストラクチャーの微妙な自己流の考えの寄せ集めのようになっていた様子。

済んだことについては後悔しても仕方がないのだが、気になってしまうのは、このスコアの意味するところとして、自分の授業内容の理解が足りていないとか、内容をアタマに入れられていないということなら困ってしまう。授業の後にでもデネフをつかまえて、キャッチアップしていかなければならないのだが、ミーティングが詰まっていて時間が見つけにくい。しかも、正直何から質問していいのかもよく分からない。まず、復習しながら考えなければ。

夕方4.10 pm から7.00 pmのセッションでITの最終プレゼンがあったが、これは私は担当ではなかったので、少しぼんやりしながら他のチームのプレゼンを見ていた。特におもしろいものもなかったが、強いて言えば、元チームメイトのジュリーが発表した医療分野でのITの使用についてのものがおもしろかった。

Monday, April 4, 2011

4月3日(日) オリノコカフェでランチ

日曜日に中古でDVDプレイヤーを買うためにBack Bayというエリアまで行ってきた。Craiglist (http://boston.craigslist.org/) というウェブサイトは、不用品の売買から友達や仕事探しまで、いろんな掲示板の集まりなのだが、このプレイヤーも$10で売りに出されていたのを見て、売り主に連絡、翌日に購入。とにかく安いものが簡単に見つかるので便利だ。

オレンジラインで Massachusetts Avenue駅まで行って、少し歩いたところでプレイヤーを受け取ったのだが、このすぐ近くのOrinoco Cafeというカフェが気に入ってしまった。ウェブサイトはここ → http://www.orinocokitchen.com/

南米の料理を中心に出している。遅いランチにサンドイッチを食べたのだけど、中身は塩辛い (でも美味しい) 味付きポーク。どうしてもたまごが食べたい気分だったので、サイドにスクランブルエッグ(ベネズエラ風らしい) をつけてもらった。右の黄色いのはバナナチップ。


HULTの1階でもサンドイッチは食べられるのだが、あまり変わらない値段でずいぶんクオリティの高いものが食べられるものだとおかしく思った。きっとバスケットに入っていて、色の派手なチップスが添えてあるというプレゼンテーションの効果も大きい。

ごはんを済ませた後、コーヒーを飲みながらまったり。なんだかゴツいカップが好きだ。

天気の良い日に落ち着けるカフェ。これで読んでいるのがストラテジーの参考文献「Resource Based Strategy」なんかじゃなく、好きな作家のエッセイだったりしたらもっと幸せだったのだが。

Orinoco Cafeは、中南米各地のビールやワインも出しているようだった。興味はあったけれど、午後は勉強をしなければならなかったので断念。次回ぜひ試してみたい。ロケーションとしては少し不便な場所にあるけれど、日曜日にふらふらと出かけたくなったときには足を伸ばしてみようと思う。

Friday, April 1, 2011

3月31日(木) CSR試験、ファイナンス、さて忙しい来週。

8.30 am Global Citizenship Final
12.50 pm Finance II

朝からCSRの最終試験。ショートアンサー形式で、出された問題に対して短い文章で答える。授業で取り扱ったケースの内容を覚えていればそれほど難しくなかったはずだが、特殊な単語を覚えていなければ手も足も出ないので、少し困った。もう少し勉強しておけばよかったな。

Financeでは、今日までの課題になっていた米国の自動車会社Fordが2000年に行った、VEPという株式分割に近いようなスキームについて、背景や効果を分析する。これは一定数の株式を所有していれば40%のVoting Powerを保証する、特殊なクラスB株という株式を持つフォード一族が、支配権を失うことなく、売却可能な新しい株式を手に入れることを狙った胡散くさい手法なのだが、IPOからフォードを手助けしてきたゴールドマンサックスのアナリストがとてもポジティブなオピニオンを表明したり、株主にとってもこれを機に株価が上がり、キャピタルゲインを得られるような仕組みになっている。

こういう手法に対しては予備知識があまりないので、ケースを読みながら、ああでもない、こうでもないと苦戦していたのだが、最終的には解釈としてあまりずれていなかったので良かった。授業では他に、ケースの内容を絡めながらキャッシュフローステートメントを読み解いたり、企業がキャッシュを放出する目的などについて解説があった。

例えば、配当を減らして現金を増やしているならM&Aの計画があるかもしれないし、将来の不景気に備えているのかもしれない。例えば買い戻しなどで、現金を放出するならば、買い戻して値上がりした株式交換でのM&Aがあるかもしれないし、今後のビジネスへの自信の表れかもしれない。ファイナンス活動から企業の戦略的な意図が見え隠れするのはおもしろい。

翌日の金曜日はひさしぶりに授業のない平日なので、チームメイトや他のクラスメイトと1階のバーで少し飲んで帰る。来週はまたデネフのストラテジーが戻ってくるので忙しくなる。週末はハーバードの授業もあるが、しっかり予習をしておかないと。